概要
スプラトゥーンシリーズに登場するプレイヤーキャラ、あるいは登場種族。ヒトの姿に変身できる不思議なイカで、イカスミの代わりにカラフルなインクを持つ。
通称『イカ』。
イカ形態とヒト形態の二つの姿に変身でき、ヒト形態で人間のように手足を器用に扱ってブキを使い、イカ形態でインクの中に潜り、地面や壁の中をスイスイ泳ぐ。しかし水中では泳げず、水に入ると溺れる。
スプラトゥーン世界の主要種族で、性別が存在する。メスは「ガール」、オスは「ボーイ」と呼ばれることが多い。
元は我々の知る普通のイカだったが、あるときから陸地を目指して進化。段階的な進化によって肺呼吸や高度な知能と運動機能を獲得し、空気中での活動に適応して上陸。その後の進化でヒトの姿に変化する擬態能力を獲得したことで、陸上で生活するようになったのが始まり。
イカと同時期に他の魚介類も進化して上陸したが、スプラトゥーンの世界ではイカとタコが特に高い知能を有するとされる。現在では高い水準の知的活動を行うことで、「軟体世紀」と呼ばれる自分たちの時代を築き、ある種の進化の頂点に上り詰めている。
高い自己顕示欲とナワバリ意識を本能としており、これを発散すべくナワバリバトルというスポーツに熱中している。
主なインクリング
外見
ヒト形態のインクリングは頭にカラフルな髪が生えているように見えるが、これは髪ではなく頭部から生えている触手と触腕(ゲソ)。触腕の裏側にはイカの吸盤も存在する。しかし、ややこしいので公式でも頭の部分は髪と呼称している。
我々の知るイカは10本足だが、イカ足の数はヒト形態にも引き継がれている。ヒト形態の手足とゲソを数えてみると、手足で4本、後ろ髪で4本、ガールは横髪、ボーイは括った髪で2本、合計すると10本になる(参照画像)。
イカ足の本数以外にも、耳らしきものはイカの頭のヒレ、エンペラのように三角形であり、歯はイカの嘴であるカラストンビのように下の歯が尖った八重歯状になっている。指先はイカソーメンを意識したデザインで、断面が四角く爪もない。一部の髪形で見られる前髪(前ゲソ)もイカの刺身が意識されたデザインであり、断面は四角く厚くなっている。
目の周りが大きな隈でもできているかのように黒くなっているが、これはパンクロックのミュージシャンなどがする目元を黒くするメイクを意識したデザインらしく、本来のイカとは関係なかったりする。ゲッソーを意識した訳でもない(むしろ開発陣はゲッソーの存在を忘れていた)。
しかし目元を黒くすることで、野球選手などがするアイブラックのように光の反射による視覚阻害を抑制する効果があると推測され、陸上生活に適応した結果であると思われる。
元海棲生物のためか、公式イラストでは目にハイライトがないことが多く、いわゆる死んだ魚の目で描かれることが多い(公式のアートワークを見ると分かりやすい)。これはインクリングが我々哺乳類などと異なる目をしていることを区別するためのデザインだという。
ただし漫画版などではその限りでなく、漫画版キャラの描かれた公式イラストでも、目にハイライトが付けられている。
髪形(ゲソ形)
インクリング達は人間の髪の毛のように、頭のゲソを自由にアレンジして様々な髪形(ゲソ形)にしている。
初代『スプラトゥーン』の時代は、メイン画像のようにゲソを大きく垂らしたロングヘアスタイルと頭頂部で縛ったちょんまげスタイルが人気一強だったらしいが、『スプラトゥーン2』以降は髪形(ゲソ形)もファッションとして浸透し始め、ゲソを結んだり纏めたりした様々な髪形が生まれている。ある時からはゲソを切ったり炙ったりと過激な加工をした髪形も生まれたが、切っても炙っても痛くはないらしい。彼らにとってゲソを加工するのは、ネイルをいじる程度の感じなのだそうだ。
ちなみにゲソを加工してもイカ形態には影響がないらしく、どの髪形でも同じ姿になる。
主な髪形(ゲソ形)一覧
※各ゲソ形の正式名称はこちらの投稿を参照して作成。
アオリ、ホタル、ヒメ、ウツホはこれらと異なるオリジナルのヘアスタイルとなっている(ヒメはかろうじてショートヘアに近いが、微妙に外見が違う)。
イカ形態とヒト形態
インクリングは、イカ形態とヒト形態の2つの姿を使い分けられる。
イカ形態ではインクが塗られた床や壁の中を泳ぐことができ、さらに金網をすり抜けられる。ヒト形態になると足は遅くなるが、代わりに様々な道具やブキを扱ったり、衣服(作中ではギアと呼称)を身につけられる。
基本的にイカ形態の方が高い運動能力を示すが、インクの無い場所は泳げないため例外である。
⇑ イカ形態
ヒト形態でも身体能力は低くなく、明らかに金属製かつ巨大なハイドラントや、発電機を内蔵するダイナモローラーといった、自身よりも大きく重たそうな重量級ブキをヒト形態で軽々と振り回してバトルするイカもいる(ただし公式SNSの投稿によると、ハイドラントでバトルした翌日は筋肉痛で休むイカたちが多いらしい)。
また、イカ形態ではインクを勢いよく噴射して空高く飛ぶ「スーパージャンプ」を行うことで長距離を移動できる。スーパージャンプはバトル中に仲間の元へ駆けつける際に行うほか、バトル以外でも電車移動などの代わりに行われる。中には司令のように、ヒト形態のままスーパージャンプするインクリングもいるが、司令に関してはインクを噴射する様子はない。
ちなみに現実のイカも空を飛べる。信じられない人は「イカ 飛ぶ」や「トビイカ」で検索してみてほしい。
この特性のせいかインクリングは高所から落下してもケガをする描写がない。バトルやヒーローモードでビル10階分以上の高所から落下しても平然と着地する。より高い場所から落ちても、クレーターからオルタナに落下した新3号のように気絶する程度。
しかし、それでもアオリのように高い所が苦手なインクリングが存在するほか、バトル中にステージ外へ落下すれば自滅とみなされ、空中で身体が霧散してスタート地点に送り返される。
インク
初代『スプラトゥーン』のミステリーファイル05によれば、イカは体内に「インク袋」という器官を有しており、インクを高濃度で圧縮貯蔵することが出来る。
バイガイ亭実装時の公式アナウンスによると、インクの正体はイカスミ。だが自分で吹くことはなく、ヒト形態時にブキを使用して放つことになる。インクは数分ほどすると、空気中の微生物に分解されて綺麗さっぱり消えてしまうらしい。
インクリングは塗られたインクを泳ぎ回ることが出来るが、潜れるのは自身と同じ色のインクだけである。違う色のインク(敵インク)の上ではイカ形態になれず、ヒト形態でも泥濘のように足を取られてしまう。それどころか敵インクを浴び続け、身体が敵インクに覆われると身体が破裂する。詳細は後述。
バトルに際してインクリングは「インクタンク」と呼ばれる容器を背負い、インク袋と別でここにもインクを溜める。
インク量には限りがあるため、インクを放ちすぎるとインク切れを起こす。この時、インクの中に潜ることでインクを補充する。ヒト形態でもインク量は少しずつ回復していくため、インクリングたちの体内にはインクを生成する器官もあるようだ。
補充したインクは体内から手首を介してブキに供給される…… という話もあるようだが、インク供給の仕組みはよく分かってないらしい。
インクの色はバトルをする際など状況に合わせて変更でき、色を変えると頭のゲソや口の中など体の一部が同じ色に変化する。『ハイカラウォーカー』250pによると、中にはヨーコ(スプラトゥーンに登場するアーティスト一覧参照)のようにゲソごとの色を個別に変えられる特異個体もいるそうだが、この体質が役立ったことは特に無いらしい。
さらに初代『イカすアートブック』105pによれば、インクリングは興奮状態になると膨大なインクを生み出すとされる。興奮状態になった際には頭のゲソがキラキラと発光し、オーラのようなものが現れる。
バトルなどで発動されるスペシャルウェポンは、このとき生成された膨大な量のインクを利用している。
また、『オクト・エキスパンション』では「リミッター」なるものを解除されたことでインク残量無限・スペシャルウェポン複数使用でバトルするインクリングが登場している。
このリミッターはインク使用上限なのか、インク生成上限なのかは不明だが、前者の場合ならインクリングはインク切れしても体内にまだインクが残っている、ということになるだろう。
作中でナワバリバトルがスポーツ的に扱われているところを見るに、「本当にインク袋が空になってしまうと危険なので、レギュレーション整備も兼ねて通常はインクタンクで一律に制限をかけている」とも考えられる。
上記のようにインクは圧縮できるが、『イカリング2』の塗りpチャレンジからインクリングの貯蔵インク量を計算したところ、インクの塗り厚さを1cmと仮定した場合、貯蔵インク量は1400リットルという計算結果が出されている(参照動画)。どんだけ圧縮したんだ……?
圧縮以外にも固形状に硬化させることも出来るらしく、R-PEN/5Hに5発が装填される芯はインクを硬化したものである。
他にもインクは、高頻度で爆発する。後述のようにインクリングに敵インクを当て続けると爆発したり、ボムは火薬を使わない筈なのにインクだけで爆発し、急激な温度変化でも爆発する。エクスプロッシャーは加熱したインクを、トライストリンガーは瞬間冷却したインクを放つことで着弾点に爆発を起こしている。
インクの原型になったと思しき「夢の液晶」も、オルタナにてロケットエンジンの強力なエネルギーを浴びて暴走事故を起こしているが、爆発したり、暴走したり、普通に考えたら結構危ない物質である……
インクリングの体液全てがインクなのかというと、そうではないらしく、司令が涙を流した場面では、涙が無色透明の液体となっていた。フェス告知イラストでのアオリの涙も無色のように見える。一方、唾液はインクと思しき描写があり、ヒメが口からインクのような色付きの唾液を垂らしているイラストがいくつかある
- フェス告知イラスト集(外部リンク)
涙は血液由来の体液、唾液は分泌液由来の体液なので、これを考慮するとイカの体液は、血液由来なら無色透明、分泌液由来なら色付きになる……かもしれない。二次創作の参考にしてみてはイカがだろうか。
ただし、血液そのものも含め、これ以外の体液は不明。イラスト上では舌や口内もインクのように色付きなので、血液自体はインクのように色付きの可能性がある(人間の口内や舌が赤いのは血液で赤く見えるため)。
インクか否かは不明だが、シオカラーズがモズク農園のステージ紹介で「バトル後は汗だくになる」と言及しているため、汗もかく模様。汗は血液由来の体液なので、上記の法則に従えば透明なのだろうか。
漫画版との公式コラボのイラストでは(イラスト1、イラスト2)、イカのキャラ達が無色の汗をかいているので、やはり無色透明の可能性がある。しかし漫画版とのコラボなので断言しがたい。
体液の色の法則はオクトリングも同じらしく、上のフェス告知イラスト集ではイイダが色付きの唾液を口から垂らしていたり、イイダやフウカが無色の汗をかいていたりする。また、告知イラスト上ではオクトリングにも舌の存在を確認可能。
溶ける・破裂する身体
インクリングは敵インクを連続で浴び、体全体が敵インクに覆われると身体が破裂し、敵インクを四散して倒されてしまう。
インク以外にもタコツボックスに全身を押し潰されたり、シャケにフライパンで殴られまくったり、メガホンレーザーで超音波を浴びせられたり、などインク攻撃以外の所詮「物理攻撃」でも破裂して倒される場合がある。
ただし倒されても、付近のスタート地点から即座に復活することができる(ヒト形態時にやられると装備品をその場でばらまいてしまうが、復活時には装備品ごと復活する)。
復活の手順として、まず倒された地点からイカのシルエットをした半透明の光る何か出現する。この何かは『イカすアートブック2』52pでタマシイと表記されており、タマシイは空中に浮遊した後、スタート地点へ吸い込まれ、その後にスタート地点からインクリングが元の状態となって復活する。
バイトでは「救命ウキワ」と呼ばれるインクタンクを兼ねた装備にタマシイが留まり、味方のインクを浴びることで身体を復活させる。
現状、タマシイの正体は不明。
⇑ 救命ウキワとタマシイ
敵インクで倒されるということは、敵インクは相当痛いのではなイカ?……と思いきやバトルではそうでもなく、『イカすアートブック2』77pによると「インク自体は無害」らしく、仮に敵インクを飲み込んだりしても身体に影響はないとのこと。ただし初代『イカすアートブック』129pによると、相手のインクは口に入ると大変不快らしい。サーモンランやヒーローモードなどの、バトル以外での敵インクも無害なのかは不明である。
また、インクの中に潜れるため泳ぎは得意だが、イカなのになんと水が苦手。泳げないどころか浸透圧の関係で水に入ると身体が溶けてしまう。
これはインクリングがイカとヒトの形態を素早く切り替えたり、金網をすり抜けるようにするために進化した影響で表皮が極めて薄くなり、身体全体が水に覆われると浸透圧の関係で体液が表皮の外に流れ出し、体の形を保てなくなってしまうからである。
それなのにマヒマヒリゾート&スパやホテルニューオートロといったプールやクサヤ温泉などのステージでバトルしたり、船やヘリで海上の隔離地域に出る危険なバイトに興じるインクリングもいたりするが、どうやらインクリング達はわざわざ水上でバトルしたがるらしい。だとしてもバトルはともかく、バイトの方に関しては命知らずとしか言いようがない。
もっとも、プールや温泉に関しては身体全体が水に覆われなければ溶けないから入れるのではなイカ?という説もある。実際、ムツゴ楼のステージ紹介でテンタクルズが足湯に入れることを言及していたり、『ハイカラウォーカー』84pでイカガールが「いまから試射をするんですけど、それが終わったらこのスロッシャーで足湯をする予定です」という発言をしていることから、少なくとも足湯くらいなら問題ないようだ。
『3』のミステリーファイル02では、大洪水の絵の中でインクリングが雨に打たれているが、体が溶けている様子はなく、雨に打たれる程度も平気なのだろう。もしかしたらシャワーもいけるかもしれない。
また、『イカすアートブック2』58pに掲載されたインクリングの設定画に「マヒマヒリゾート&スパでインクサーフで生計を立てている」というメモ書きがあり、もしかしたらインクリング専用にインクのプールや風呂という概念が存在するのかもしれない(ただのメモ書きなので、没設定になっている可能性も十分考えられる)。
成長・老化・寿命
幼少期のインクリングはヒトへの変身が不完全で、幼体はイカとヒトの中間のような姿にしかなれない。概ね14歳から完全なヒト形態へ変身できるようになる。
幼少期はナワバリバトルに参加できないため、作中に登場するインクリングは基本的に14歳である。完全変化ができるようになったインクリングは成体と呼ばれるようになる。
ヒト形態になれる年齢には個体差もある。初代と『2』のミステリーファイルにはシオカラーズの2人やヒメの幼少期を写した写真が載っているが、どちらも幼少期の段階で既にヒト形態になっている。
成体となったインクリングは早めに独り立ちするようで、3号や4号といったインクリングは14歳の時点で親元を離れ、ハイカラシティやハイカラスクエアなどの都会へ上京し、一人暮らしをしている。
飲酒年齢や喫煙年齢は不明。そもそもインクリングが飲酒や喫煙できるのかも分からない。ただし彼らの世界にも酒は存在するようだ(ミウラがお酒大好きという設定のため)。煙草は不明だが。
成体後についてはあまり語られていないが、ボーイのインクリングは加齢とともに顎や口周りにヒゲのような何かが現れるようで、アタリメ司令やアーティストのIKKANには口元にヒゲらしきものがある。
アタリメ司令(右) | 合食禁のIKKAN(右) |
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齢を重ねると貯蔵できるインク量が衰えていくらしく、老イカのアタリメ司令も「インクを溜められなくなった」という理由で前線から退いている。
また、インクリングは50才を過ぎた頃から天日干しという行動を取って保存性を高めるようになり、それによってアタリメ司令のように驚くほど長生きすることもできる。
寿命は明かされていないが、開発者インタビューにてアタリメ司令が「この人は気合で生きている設定」「本当はこんなに寿命は長くない」「現在は120歳くらい」といった設定が語られていることから、通常のインクリングは120歳までに寿命を迎えるものと推察される。
……120歳を超えて、なおピンピンしているアタリメ司令の体は一体どうなっているのだろうか?
身体能力
基本的に身体能力は高い。
上記のようにインクの中を自由自在に高速で泳ぐことも、明らかに重たそうなブキを軽々と振り回してバトルすることもできる。初代『スプラトゥーン』のミステリーファイル05では100m先を見られるほどの優れた視力や、150cmを超える跳躍力を持つことも記述されている。
この「150cmを超える跳躍力」を垂直跳びと仮定した場合、人間に127cm以上の垂直跳びは不可能とされているため(ボックスジャンプならば161cmがギネス世界記録ではある)、インクリングたちは軽々と人間の限界を超えてしまっている。
また、インクリングが垂直跳びすると頭頂部と大体同じくらいの高さまでジャンプすることから、インクリングの身長は150cmより少し上くらいとなる。『イカすアートブック2』でもヒメが身長145cm、イイダが身長178cmと記述されており、前者はインクリングたちにとって小さく、後者は高いと言われていることから、インクリングたちの身長が約150cmというのは正しいものと思われる。
また、同じようにゲーム内でヒト形態のまま立ち幅跳びすると『2』では目測で330cm程度、『3』でも400cm程度まで跳ぶが、人間の立ち幅跳びのギネス世界記録は373cmであり、やはり人間の限界以上を軽々と叩き出してしまう(150cmを超える跳躍力を立ち幅跳びの距離と捉えることもできるが、そうすると身長が50~60cm代になってしまい、ヒメとイイダの身長設定と矛盾する)。
ただし、この跳躍力はゲーム内の描写から推定したものであり、設定上はここまで大ジャンプできる訳ではない可能性もあるのでご注意を。
また、跳躍力などは驚異的なほど発達しているが、インク中を泳げるためか、ヒト形態で走った際の歩行速度はかなり遅い。
その他生態
インクリングは本来のイカと同様、骨が存在しない。ゆえに骨折などはせず、高所から落下してもケガをしない理由はこれなのだろうが、どうやって体形を維持しているのだろうか……? ただし骨伝導イヤホンに類似した形状のギア「甲伝導エンペラEP」の存在から、骨は無いが甲は存在することが示唆されている。
また声帯を支える骨を筋肉で代用しているためか、インクリングの声は若干震えたような音になる。これはタコに該当するオクトリングも同じ。
イカたちも筋肉痛になるという記述があることから、筋肉も普通にあるのだろう。
基本的には我々の知るイカの特徴を引き継いでいる彼らだが、進化の過程で肺呼吸になっている。前述したように汗もかくことから、人間のように発汗で体温調整をしているとみられ、現実のイカと異なり恒温動物になっている模様。
また、お腹にヘソらしきものがあったり、サントラ『Splatune』の冊子より「Squid Squadの曲を胎教に使いたい」という記述からおそらく胎生になっていると思われる。
ちなみに頭部のゲソを切っても炙っても痛くはないと前述したが、初代『イカすアートブック』129pに「液体とはいえ高速射出されたインクが当たると、びっくりするほど痛い」と記述されていたり、『2』のヒーローモードでホタルがヌリヌリ棒について「当たると痛いかんね」と発言するので、痛覚は持っているようである。
痛覚が無いのは頭のゲソだけで、それ以外は普通に痛みを感じるのだろう。
また、ゲソ数は基本10本だが、ウツホのようにゲソが8本と思しきインクリングが居たり、ショッツル鉱山を拠点とするカラーギャング「No.9」のリーダーは足が9本という公式設定がある等、10本足以外のインクリングも存在する。どちらも何故ゲソ数が他と異なるのかは不明である。
もっとも、ゲソをカットした髪型が登場して以降は、10本足以外のインクリングも普通に存在してはいる。
このほかバトル中にナワバリマップという、バトルステージのミニマップをインクリング達は開いて視ることができるのだが、ミニマップ上に位置が表示されるサブウェポン「ジャンプビーコン」は、インクリングが察知できる信号を発信する装置との説明がある。
また、サーモンランのバイトマニュアルにはバイト現場周辺は謎の磁場の乱れがある、とした上で「磁場の乱れにより、感覚器官に影響があります。ナワバリマップによる周囲の探索はできず、ナワバリマップを使ったスーパージャンプも使用できません」と記述している。
つまり、バトル中にインクリング達が開けるナワバリマップは視覚や聴覚と異なる感覚(我々で言うところの第六感)であり、渡り鳥のように磁場を知覚する能力をもっており、磁場で仲間やジャンプビーコンの位置を察知していることが示唆されている。
『ハイカラウォーカー』252pでは、コウイカのインクリングのアイドルユニットの記述があり、インクリング内にも種族が存在することがわかる。
思考・性格・習性
思考や性格については個体差や文化差等による例外があるが、以下文章では種族全体としての傾向を記している。
思考に関してはだいたいの個体が単細胞、楽天的にして享楽的。イカならではの柔軟性で、大胆な動きと繊細な感情表現とを両立し、全身を使って意思疎通をする。
享楽的が故に早起きは苦手。過去にはタコであるオクタリアンと戦争になった際、勤勉なタコ陣営に対してイカ陣営側が「朝早く起きれなかった」という理由で緒戦で敗北する失態を犯している。
一見するとおバカ……と思いきや意外にも知能は相当優れているようで、作中の海洋生物の中ではタコと同じく特に高度な知能を持つとされるほか、現在の文明もインクリングたちが築いたとされており、普通に知能が高いような記述が多い。
その証拠に、『3』のヒーローモードでとある3人のインクリング達が「オタカラ」というガラクタ同然の機械群をノリと勢いだけで組立図も無しに短時間で、ちゃんと使える代物として組み上げるという、我々人間からしたら技術者でも真っ青な描写があったりする(しかも3人とも熟練技術者ではなく20代の若者である)。知能面では全く侮れない。
さらに、「イカしたこと」には並々ならぬ集中力と努力を発揮する。ナワバリバトルに熱中したり、初代『イカすアートブック』によるとモテるために部屋をいつも片付けたり(このため意外にもイカたちの部屋は整理整頓されているという)、『イカすアートブック2』ではオシャレのために制服のカーデの裾を伸ばしてスカートの丈を詰めることに努力して遅刻したり、といった一面も併せ持つことが示されている。勉学に励むインクリングの学生もいる模様。
これらの特性を活用しているのかは不明だが、インクリングは人類と同等かそれ以上の高度な文明社会と文化を築き上げている。
しかし享楽的な性格が故か、物事の大小に関わらず興味がないものに対してはとことん認識が雑な様子も見られる。先述のタコの進出に気付いていない一般インクリング達は勿論のこと、タコであるイイダとずっと共に活動してきたはずのヒメですら他者に指摘されるまで相方のことを同族だと思い込んでいたり(指摘された後は流石にすぐ気が付いた)、毎作恒例のオオデンチナマズの失踪についても皆「そのうち帰って来るだろ」と認識しているようで(これはオオデンチナマズがよく街を飛び回っているのもあるが)、更には旧世界の遺物を研究室で雑に管理したせいで、掃除中に清掃員が事故を起こした例もある。
しかし記憶力は意外にも悪くないらしく、上記のヒメがイイダについて指摘された場面では、ヒメが過去に習ったタコの特徴をすぐに思い出している。
初代『イカすアートブック』44pによれば、種族全体の性質としてはおおむね反抗的で、あえて反社会的な行動を取って存在をアピールしたがる習性があるが、芯は弱く、あまり根性はないとのこと。
同151pと164pには、本来遊んではいけない場所でもお構いなしでバトルに及んでいることも示されており、自身の快楽のためにルールや決まりごとを蔑ろにするきらいがある様子。しかし学校やバイトには普通に行っている様子で、社会が世紀末になっているわけでもないので、単に規則を確認するのが面倒なのだろう。
また、初代『イカすアートブック』179pによると、海に居た頃の名残か強い光を見るとつい気になってしまうらしい。
流石に光についていく程ではないが、初代ハイカラニュースのネギトロ炭鉱に関する会話でも、眩く光るタコの偵察船についてホタルが「アレ見ると、付いて行きたくなるよね〜」と発言している。『3』のバンカラジオでのネギトロ炭鉱に関する会話でも、フェス中にライトアップされる観光船についてウツホが「アレ見てるとムショーに追いかけたくなるのじゃ」と発言する。
またまた初代『イカすアートブック』から46pによると、異性を釣り上げるためにルアーをアクセサリーとして腰につけることが定番らしい(ただし「この世界では定番」という記述であり、イカ以外の種族にとっても定番となっている可能性あり)。
本能である高い自己顕示欲とナワバリ意識が故か闘争心も非常に高く、ナワバリ争いは本能的なもの。ナワバリバトルには闘争心を発散する効果もあるらしく、もしもナワバリバトルが無ければイカ達の闘争本能を抑えきれず、戦争が起きてしまうとも言われる。
また、ナワバリバトル以外でもナワバリを示すため、看板に落書きやステッカーを貼る行為を本能的にやってしまう模様。
新しいものは割と興味津々に受け入れる風土でもあるため、数年前にオクタリアンが電波ジャックを行い、DJ Octavio作曲の音楽を流して挑発を試みた際も「なんか新しい感じの音楽」と話題になるだけでさして騒ぎにはならなかった(それどころかノリノリであった)。
また、仮に目の前にオクタリアンが現れたとしても後述の因縁など誰も覚えていないため「なんか変わった髪型・ファッションの人」としか思わない。それゆえ、街がタコで溢れかえったとしても「新しい流行り」と普通に受け入れてしまうので、実際に『2』からはヒト型に変身できるタコがイカ世界に増えつつある。
また、『3』のゲソ型「むぞうさ」は先述の複雑なカットと炙り加工によってゲソがタコのように曲がっており、これはカーリーなヘアスタイルに憧れたイカ達が編み出したのかもしれない。
一方で、文化的なことを大切にするらしく、ムツゴ楼やクサヤ温泉などのように神社や寺院を象った建造物があったり、バンカラ街にも鳥居があるのが確認でき、侍の甲冑や忍者の装束を元にしたギアがある、一人一人の名前が日本人名だったりと、なにかと日本の伝統的な和文化の名残りが数多く見られる。
他種族との関係は基本的に良好で、クラゲやイソギンチャクにオオデンチナマズなど多くの種族と共存しており、オクト・エキスパンションの前後からは(当人のイカたちは気づいてないが)人型のタコとも共存するようになっている。
しかし種族間対立が無い訳ではなく、地下世界のタコと敵対関係が続いており(ただし大半のイカから存在を忘れ去られている)、さらにシャケ族によって生活圏が侵略されたり、逆にイカたちがシャケたちのナワバリに攻めてエネルギー資源の魚卵を強奪するバイトが行われたりしている。
ほかにも『Splatoon展 at TOWER RECORDS』での展示によると、利己的な性格のイカ達に怒りを感じ、同族嫌悪を起こしているイカ達も居ることが公式から明かされている。
名称
「インクリング(Inkling)」は、Ink(インク)に「~に属するもの、~の種族」を意味する接尾辞-lingをつけた造語である。
元々は、イカに属する者という意味合いで、イカに接尾辞-lingをつけて「イカリング」とするダジャレをやるつもりだったらしいが、主人公そのものを表す要素はできる限り全世界で同じ言葉で表現するという任天堂の方針から、日本語話者にしかダジャレの意図が理解できないイカリングは没にして、日本人でも英語圏の住人にも通じる「インク」という言葉を使ったインクリングになったと言われている。
(ちなみに主人公そのものを表すわけではない要素については、各国向けにローカライズされた固有名詞が使われている。具体例ではシオカラーズの記事あたりを参照)
もっとも、この名称が発表されるまでユーザーは「イカ」「イカちゃん」などと呼んでおり、ひいては開発スタッフも「イカ」と呼んでいたため、スマブラ参戦までは『社長が訊く』で苦笑が出るほど知名度の低い名前になってしまった。それ故、「ニャニャニャ!ネコマリオタイム」にてクイズになったことがある。
2018年までに発売されたamiiboの商品名も、日本では「ガール」「ボーイ」「イカ」であり、「インクリング」の呼称はついていない。
海外ではamiiboは「Inkling boy/girl/Squid」という名称で売られており、結果として日本国内よりは一足早くインクリングという名称が定着している。
日本国内で「インクリング」の名前の知名度が高まったのは2018年に発売された『大乱闘スマッシュブラザーズSPECIAL』の存在が大きい。当作ではスプラトゥーンのキャラクターが「インクリング」名義で参戦している。そしてスマブラSPはそれまでのスプラトゥーンシリーズをはるかに超えるヒットを記録した化物タイトルである。そういうわけで、今までスプラトゥーンシリーズに触れたことのなかったライトユーザーたちに「インクリング」の名前が浸透したのだ。
そんなわけで、スプラトゥーン3以降に発売されたamiiboは日本でも「インクリング」「オクトリング」名義になっている。
外部出演
マリオカート8 デラックス
ドライバーとして『ガール』『ボーイ』名義で参戦。
ガールの方は準軽量級でネコピーチやむらびと(女の子)と性能を共有している。ボーイの方は中量級でタヌキマリオやむらびと(男の子)と性能を共有している。
また、ガール・ボーイ共々色違いが3種用意されており、ガールはオレンジ、ライムグリーン、ピンクが、ボーイはブルー、パープル、ターコイズが用意されている。
また、コラボレーション機体として『スプラバギー』『トルネード』が、コラボレーションコースとして『デカライン高架下』も追加された。
大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL
ファイターとして参戦。
「スプラシューター」「スプラローラー」「パブロ」「バケットスロッシャー」「ホットブラスター」「スプラッシュボム」などのブキを使い、相手ファイターをフィールドごとインクまみれにして勝利を狙う。
詳しい解説はインクリング(ファイター)を参照。
関連項目
- 任天堂のイカつながり
- マリオ:スーパーマリオサンシャインではある意味ライバル。
- ヨッシー:『サンシャイン』に登場する個体は水に落ちると溶けてしまう。
- 佐倉双葉:初代メインカラー版と見た目がそっくりで、スマブラSPのスピリット戦ではインクリング(1Pのガール)に憑依している。
- A350:エアバス製の旅客機。コクピット窓周りにインクリングを思わせる黒縁がある。
- テラスクイド:遠い未来の生命の進化を予想した作品『フューチャー・イズ・ワイルド』に登場する、陸に進出したイカの子孫。その一種スクイボンは高い知能を持ち、見方によってはインクリング(の様なイカ型知的生命体)の先祖とも取れなくは無いが、こちらは2億年後の生命体である。
- ボルト・クラーケン:水が苦手なイカ繋がり。
外部リンク
インクリングの裏設定について記述した公式サイト等。
インクリングの裏設定について言及したインタビュー記事の一覧。
- 目指すはゲッソー超え! 任天堂の期待作『Splatoon(スプラトゥーン)』、誌面未公開部分も含む開発者インタビュー完全版
- 『スプラトゥーン』開発秘話。すべては長く楽しんでもらうために。多くの裏設定話も飛び出した、開発スタッフインタビュー【システム編】
- 『スプラトゥーン』機能を表現するデザイン手法。キャラクター、ブキ、ギアのデザインに迫る、開発スタッフインタビュー【デザイン編】
- 「Splatoon(スプラトゥーン)」のイカしたデザインのひみつ(前編) | TECH+(テックプラス)
- 「Splatoon(スプラトゥーン)」のイカしたデザインのひみつ(後編) | TECH+(テックプラス)
- 『スプラトゥーン2』現実と同じ2年の時を経て進化した正統続編! 各ブキの進化にも迫る開発者インタビュー【Nintendo Switchインタビュー特集】
- 『スプラトゥーン2』イイダの移動手段、ダウニーとスパイキーの関係性、死を超えたグリルの存在……イカ世界の深淵に迫る濃厚インタビュー!
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インクリングの歴史(ネタバレ注意)
本項目にはシリーズの収集要素『ミステリーファイル』の重大なネタバレを含みます。ヒーローモードのメインストーリーにはあまり関わりのない情報ですが、ミステリーファイルをこれから集めたい方、Splatoonシリーズの世界観についてネタバレを食らいたくない方には閲覧をおすすめしません。
イカ、全てがネタバレです。
▶︎はい
スプラトゥーン世界は、我々人類が滅亡した約1万2000年後の未来の地球である。
詳細な時系列 ⇒ スプラトゥーン世界の歴史
人類の滅亡(約1万2000年前)
約1万2000年前、人類の技術発展は繁栄をもたらすだけに飽き足らず、全世界を巻き込む争いへと発展。争いは長期化し、さらに海面上昇や火山噴火などの天変地異がこれに重なったことで地上は汚染され、人類含む地上生物の大半は死滅した。
だが一部の人類は、爆発的な噴火で生まれた地下空洞に逃げ延びる事で絶滅を免れていた。彼らは過ちを繰り返さぬべく聡明な科学者たちをリーダーとし、集団生活を開始。大空洞を巨大地下シェルターへと整備し、第二の故郷「オルタナ」と名付けた。
オルタナの空洞内には海から流れた海水が溜まっており、イカ、タコ、クラゲなど様々な海洋生物が繁殖していたことで、生き残った人類はそれらを栄養源として重宝していた。
ある程度時が立ち、科学者の一人がイカの体液から液晶の生成に成功する。この液晶は生物の発する微弱な電気信号に反応して色を変化させ、見る者の脳波を解析して望んだものを映し出す夢のような液晶だった。
この夢の液晶を人類は量産し、オルタナの内壁に張りめぐらせ、かつて人々が地上で目にしていた光景を液晶に映し出させた。人類は、長い地下生活から再び空を見えるようにしたのだった。
だが、液晶の空で満足しない者もいた。オルタナで生まれ育った若き科学者たちは、偽物でない本物の空を望み、新天地を目指すロケットの建造に着手。老科学者たちの反対を押し切ってロケットを完成させた。
ところが打ち上げの最終テスト中、悲劇は起こる。ブースターの試運転により強力なエネルギーを浴びたオルタナ内壁の液晶が突如として暴走。このとき内壁の一部が崩落して居住区を直撃し、さらにライフラインを復旧不可能なレベルに破壊されたことで、オルタナの人類はあっけなく滅亡した。
軟体世紀の始まり
オルタナに逃げてから恐らく1世紀も保たず、人類は滅んでしまった。だが内壁の崩落時、長きにわたって人類の思念を受け止め続けていた大量の液晶が流出して海水と混合。オルタナの海に棲む海洋生物の体内に、液晶が少しずつ浸透していったのである。
液晶に焼き付けられた人類の思念を受け止めた海洋生物たちは、やがて人類が空や地上に抱いていた憧れと似た感情を芽生えさせる。
感情は彼らを加速度的に進化させ、陸上での生活を可能にさせた。空気中での活動にも適応し、知能は著しく発達。種によっては擬態能力までも獲得した。
やがて海洋生物たちはオルタナから地上へと脱出。彼らは各地に散り、様々な文化を生み出した。中でもイカとタコは特に高度な知能を持っており、瞬く間に世界中で強い影響力を持つようになった。
出オルタナから5000年後。
現代を生きるインクリングの始祖となる特異な個体が誕生する。始祖となった個体は預言者として数々の啓示を授かり、同族たちに伝授。イカたちの文化は空前の発展を見せ、この時代に頭足類の文明の基礎を築いた。
こうして地球はイカやタコなどの海洋生物が支配する世界となり、最終的にヒト形態に変化できるまでに進化。ここから「軟体世紀」と呼ばれる彼らの時代が始まったのである。
インクリングが人類の姿に似たヒト形態になれたのも、人類と似たような文明社会を築けたのも、すべては人類の思念を焼き付けた液晶がイカたちに浸透し、人類の思念と感情をイカたちに与えたのが原因だったのである。
ナワバリバトルの発祥(本編の約2000年前)
大量絶滅から約1万年後、イカ達の間では2陣営に分かれてお互いの色のインクを塗り合う競技が行われるようになる。これこそ現代のナワバリバトルの原型である。当時のナワバリバトルは現在と多少違えど、4対4で行うなどの基本的なルールをすでに確立していた。
また、当時のイカは自分たちと同じく強い影響力を持っていたタコと共に地上で暮らすようになっていた。当時は種族間で仲が悪いということはなく、ときには種族を超えた交流すらもあった。
大ナワバリバトルの勃発(本編の100年前)
しかしちょうど100年前、再び海面の上昇が起きると残った僅かな土地を巡ってイカとタコの間には軋轢が生じ始め、やがて両者のナワバリを巡り合った大戦争「大ナワバリバトル」が開戦する。
開戦直後は享楽的で早起きを苦手としていたイカ達を、勤勉で朝に強いタコ達が制圧するなどタコ達が優勢だったが、徐々に形勢は逆転。最終的に大ナワバリバトルはイカ陣営の勝利で幕を閉じる。大戦に負けたタコ達は地下の世界へと追いやられた。
そして、イカの時代へ(100年前~)
大ナワバリバトルを制したイカたちは地上の覇者となり、旧世界の生物であるヒトの文明をなぞるように進化を重ね華やかな文明を築く。
現代のイカのワカモノたちは流行の最先端を求め、イカしたファッションとブキを手に、ナワバリバトルに明け暮れる日々を送るようになった。
一方、大ナワバリバトルに敗北したタコたちは、イカ世界への復讐を計画。これが各作品の1人専用ストーリーモードとなる「ヒーローモード」に繋がっていく。