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DJタコワサ将軍

でぃーじぇーたこわさしょうぐん

DJタコワサ将軍とは任天堂のゲーム『スプラトゥーン』シリーズの登場キャラクター。
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※この記事にはスプラトゥーンシリーズヒーローモードのネタバレが含まれています。



「ギギ… ナワバリ… トリモドス…!」


概要編集

ヒーローモードにてインクリング(イカ)と死闘を繰り広げるタコ軍団「オクタリアン」の親玉。

頭にタコを模した兜をかぶった巨大なタコで、8本の足は2本が腕を組んで2本がワサビを持ち、残り4本で体を支えている。組んでいる腕には十字傷がついている。

実はオクトリングであり、かつては人型に変身することが可能であったが、過去に負った傷で今は変身できなくなった(詳細は後述)。


「DJ」なのはゲームのノリから解らなくもないしタコワサアタリメ司令と対になるようにしたもの、オクタリアンを率いているのだから「将軍」なのは当然、と個々の要素は理解できる。

……しかしそれらをそのままくっつけた結果「タコの将軍がワサビでDJをしている」という、日本人からもツッコミどころ満載なキャラが出来上がってしまった。

おまけにオクタリアンは省庁が存在する現代的な社会システムを採用しているにもかかわらず、そのリーダーが時代劇のような「将軍」……というなんだか不思議な事になっている。


DJのディスクのようなものは回転するおろし金になっており、両腕(?)のワサビをノリノリですっている。

非常にシュールな光景ではあるがDJと戦闘の腕前は相当な物のようで、ヒーローモードのステージで流れていた曲は全てタコワサ自身がDJ Octavio名義でMIX(編曲)した物となっており、オクタリアン達を統率するための軍歌とも言える(実際に後述のタコツボキング戦の曲は、タコワサ将軍が自ら演奏している)。

特にボス戦曲はダメージを与えフェーズが進むと編曲が施され、曲が激しくなる作りになっている。士気の上げ方というものをよくご存じである。


過去にイカ達を挑発する為に電波ジャックを行って自らの曲を流したことがあるが、イカ達がすっかりタコの存在を忘れてしまっていた為に、新手のプロモーションだと勘違いされてしまった。

それどころかサウンドトラックの解説ページによると、イカの音楽マニアたちの間ではこの曲が高く評価されており、あまり挑発にはならなかった模様。


DJ Octavioの楽曲編集

現在確認されているものはイカの通り。ゲーム内での登場シーンについては後述。

  • I am Octavio
  • トキメキ☆ボムラッシュ ( 「DJ Octavio feat. AORI」名義)
  • ボムラッシュの夜 (「DJ Octavio feat. AORI vs ホタル」名義)
  • High-Color Memorial Mixtape
  • I'm Octavio (F34RME Rimix)
  • シオカラ節 Three Mix ※

※ 日本語版のアーティスト名義は「シオカラーズ×すりみ連合」だが、英語版では「DJ Octavio feat. Squid Sisters & Deep Cut」となっており、参加していることが分かる


過去編集

約100年前に大ナワバリバトルが勃発するまではイカとタコは隣人として共存しており、アタリメ司令とタコワサ将軍は友人の仲でもあった。

しかし、海面上昇によって陸地面積が減少するとイカとタコは争うようになり、両陣営に分かれて戦う事になってしまう。

後述のクリア後のやり取りなどを見るに、友でありながら種族の存亡をかけて戦わざるを得なくなったものの二人の関係がこれによって絶縁したわけではない模様。

アタリメ司令もタコ達からデンチナマズを奪還するにあたって、生活していく上で充分な電力を発する偽物(ぱっと見はぬいぐるみ)のデンチナマズにすり替える形で設置しており、陰ながらエネルギー不足で滅亡の危機にあるタコを助けようとしているととれる描写もある。


古い写真ではアタリメ司令が軍服姿で写っているのに対し、タコワサ将軍はトレードマークの兜と和装の人型として写っており、かつてはインクリングやタコゾネス同様ヒト型に変身する能力も持っていたが、大ナワバリバトルで負った傷により、現在はヒト型になれない(ニンドリ2018年10月号などより)。


経歴的にアタリメ司令とほぼ同年代で御年は100をゆうに越えているはずなのだが、ヨボヨボなアタリメ司令とは異なり現在でも前線に立って将軍(とDJ)を務めている。

イカとタコの寿命の差なのか、タコワサ将軍が特別長命なのか、それともタコの科学力によるものなのか、はたまたワサビの効能のおかげか……真実は謎である。


活躍編集

スプラトゥーン編集

ヒーローモードのラスボスとして登場。


戦闘スタイル編集

DJタコワサ将軍

戦闘は『タコツボキング』という巨大メカに乗り込んで行う。戦闘BGMは「I am Octavio」。始めはシンプルなテクノ曲だが、戦闘が進むとリミックスが施され、それに呼応してか彼のDJブースでもあるタコツボキングも順次武装を開放していく。

空いた穴からミサイルやシモベのオクタリアンを生み出す弾を発射したり、両腕のパンチを発射したりメガホンレーザーを放ったり、奥から巨大なミサイルを放つといった攻撃を仕掛けてくる(戦闘はこのパンチやミサイルにインクを撃って反撃しつつ先へ進む形となる)。

戦闘フィールドの足場が狭いにもかかわらずにメガホンレーザーを撃ってくる上に、ミサイルも連発して来る中々の鬼畜ボスとなっている。

ちなみに、当初のメガホンレーザーの予測方向は薄めだったが、後のアップデートでナワバリとガチバトル同様、予測方向の色が濃いめに反映されている。


バトル終盤でNew!カラストンビ部隊1号・2号が「シオカラ節」を披露すると、タコワサ将軍は苦しむでも嫌がる訳でもなくノリノリで決めポーズも取るほどに体が勝手に踊りだし、むしろテンションが上がってパワーアップしてしまうという異例の事態となる(ちなみにゲームのジャンルは違うが、過去の任天堂の作品でも味方が体力を回復する演奏で何故かノリノリになり主人公と同時に体力を回復したラスボスがいたような……?)。

ここまで来ると足場がメガホンレーザーで埋め尽くされるほど狭くなり、弾を避けたり敵を撃ち落とすのに精一杯でパンチや巨大ミサイルを返し損ねたりと、今までのボスとは比べ物にならないほどの鬼畜っぷりを見せてくる。


騒動終了後、敗北したタコワサ将軍はアタリメ司令によってスノードームに入れられてしばらく反省させられる事になったが、当の本人は捕虜の身でありながら「アタリメ、オナカガヘッタゾ!」と偉そうであまり反省はしていない模様。


ストーリークリア後にもう一度ラスボスステージを選ぶかamiiboミッションでラスボス戦武器縛りのチャレンジを選ぶと、アタリメ司令がおはぎを食べてる隙に抜け出して、再びアタリメ司令を攫った上にオオデンチナマズも盗んだという形でプレイヤーにリベンジを挑んでくる。

この時の1号・2号のナビゲートが投げやりかつ1号と2号が正体を隠す気がない発言多めなので、興味がある方は2回目以降もプレイしてみよう。



スプラトゥーン2編集

「HEY ワサ!ワサ!」

「ギギ…アオリチャン チョロイ! カンタンニ センノウデキタ!」

DJタコワサ将軍

続編の『2』のヒーローモードでもラスボスとして登場(発売前に公式Twitterで連載していた公式WEB小説『シオカラ小説』内にて脱獄&逃亡していた事が書かれてはいたので、ある意味予想通りだろう)。

アオリを「サイミンサングラス」で洗脳して味方に付けるという所業をやらかしていた……のだが、戦闘中の会話をよく考えるとむしろアオリに使われている感が漂っている。

というか戦闘前のテロップの表記(アオリを上の立場にしている)やアオリ、及びクリア後のホタルに「ちゃん」づけしているところを見るに、なんだかんだでタコワサ自身もシオカラーズのファンの可能性が高い(あるいは旧友の孫だからどこかかわいがってる部分があるのだろうか)。

またDJとしても相変わらず優秀であり、ストーリーの要所やボス戦中盤で流れる「ボムラッシュの夜」はシオカラーズのソロ曲2つをマッシュアップリミックスした「DJ Octavio feat. AORI vs ホタル」名義の曲である。やっぱりファンなのでは……。


戦闘面については前作のタコツボキングの強化型らしき「タコツボキング A-MIX」に乗り込んで戦闘を仕掛けてくる。タコワサ将軍もタコツボキング自体も打たれ強くなり、激しい攻撃に加えてBGMトキメキ☆ボムラッシュと合わせて放たれるボムラッシュも油断ならないが、前作よりステージが広い円形とシンプルになったので、避けるのは格段に楽になっている。

特に初代では「複数の飛び道具に対応しつつ前に進んでいき、拳を跳ね返す」と複数の行動を同時に要求されるなかなかの難題だったのが、同時に繰り出してくる攻撃の種類もだいぶ制限され、代わりに跳ね返し不可のグルグルパンチやたこ焼き爆弾、シャワー攻撃等が追加されている(なおタコワサ戦の難易度が抑えられた分、エリア4のボス「タコツボビバノン」の方が初心者には難しいボスになっている模様)。

ラストスパートではホタルの行動もあって最終的にアオリが自分を取り戻し、ホタルと『濃口シオカラ節』を熱唱。

それをBGMにブキチから改造ガチホコを託された4号(プレイヤー)と空中での決戦に入る事となり、計8発パンチを撃ち返されて墜落、4号にガチホコを顔面へとタッチダウンさせられて決着する。


全ての闘いが終わった後は再びスノードームに入れられたが、「ギギ…ホタルチャン…オナカ スイタゾ!」と偉そうなのは相変わらずである(スノードームは前作と同じものらしく、シオカラ小説内で脱走した際に入ったと思われるヒビが見える)。


2回目以降のラスボスステージでは楽屋のアオリのサングラスをすり替えて再びアオリを洗脳した(ついでにまたオオデンチナマズも盗んだ)形でリベンジを挑んでくるが、戦闘中の会話はやっぱりシオカラーズのシュールなやり取りになっており、よりアオリに使われてる感……というかシオカラーズ茶番のダシにされた感が上がっている。


また今作のミステリーファイルには、2年前に起こった3号とタコワサ将軍の決戦が「コアな音楽ファンの間で語り草となっている伝説の地下ライブ」「DJ Octavioとシオカラーズの奇跡のコラボレーション」という形で記載されている(観客の中にイイダがいたので、イイダの人生が変わったライブもこの決戦の可能性が高い)。



スプラトゥーン3では編集

「サイキン シモベガ シッソウ シテイタノハ… キサマガゲンインカ!」

「ナニヲイッテイルノカ…! ワカラナイガ…! ワレラ タタカウ サダメ!」

🐙


やっぱり『3』でも登場するが、なんと今回は最初のボスとして「タコツボキング 局地戦仕様」に乗り込んで戦いに挑む。自身の装備も今までと違って兜がライト付きのヘルメット型で、防塵メガネを付けたデザート仕様になっている(後にバイト報酬ギアとして「ショーグンメット」の名称で配布された)。

しかし今回は彼が黒幕ではない様で、むしろ失踪してしまった部下のオクタリアン達を探してバンカラ地方へやって来た。まるでどこぞのようである……


消えたバンカラ街のオオデンチナマズについても何も知らないらしく、オオデンチナマズを電力として使っていた今までより弱体化している。

戦闘方法はおなじみのロケットパンチ。旧作通りのグー、高速回転でインクを弾くチョキ、張り手で衝撃波を発生させるパーの3種類を使い分け、さらに最新機能としてキューインキを使うようになっている。パンチの種別と軌道を見極めて打ち返し、キューインキを使ってきたらコジャケを投げて吸引口を詰まらせてやろう。


戦いが終わると、足元から突如ケバインクが出現し、主人公やアタリメらと共に地下空間へ落ちてしまう。しかし、彼には最大の見せ場が用意されており……(リンク先ネタバレ注意)


余談編集

初代スプラトゥーン戦でのラスト編集

開発段階ではラストバトルで勝利すると、主人公とタコツボ兵器達との激しい戦いを繰り広げた一つひとつの場面の回想シーンに入ってから「タノシカッタゾ…」と将軍が感謝の念を呟いて敗れ去る設定となっていたが、本編では勝利すると逆さ文字で「ギギ…マタ ヤラレタ…」「セ ツ ナ イ」と残念がるようになっている。

開発段階のシーンは設定画集の初代『イカすアートブック』に絵コンテとして掲載されている。



戦略タコツボ兵器との関係編集

各ステージの中ボスとして登場する「戦略タコツボ兵器」の本体のタコ足には、タコワサの腕と同じ十字傷がついている。また『2』のミステリーファイル24には、タコワサのタコ足を戦略タコツボ兵器に移植していることを示唆するような記述とイラストが描かれている。

オクタリアン自体も「母体」と呼ばれる個体から足が切り離され、その足が新たな個体となるという設定があるので、戦略タコツボ兵器はタコワサを母体として生まれたと考えられる。


ちなみに『2』で登場するボス「タコツボザムライ」は、設定画集『イカすアートブック2』にてアオリのファンという設定が書かれているのだが、上述したようにタコワサもアオリのファンと思しき描写があり、タコワサの嗜好をクローンも引き継いだと考えれば辻褄が合う………が、戦略タコツボ兵器はタコツボザムライ自身ではなくその武器「ダイナモローラー・ライジン/タコツボバイク」であるため、彼(彼女?)自身がクローンなのかは確定しておらず、真相は不明。




グランドフェスティバル編集

『3』で2024年9月に開催されたシリーズ最大のフェスグランドフェスティバル」では、ヒーローモードをクリアしているとフェス専用会場に出現するが、入り口左側の物販コーナーのテントにてまさかの売り子をしている。しかもスルメ化したアタリメと一緒に


売り子はともかく、かつて敵同士で戦ったアタリメとともにイカタコ達の入り乱れるフェスの場で働くのは、タコワサが同作ヒーローモードの一件(上記参照)でイカ社会ともある程度和解した証なのかもしれない。フェスの主役の一員には、かつての部下だったイイダもいるが、そのような状況で売り子として働いているのも、かつての部下たちの脱走をタコワサがある程度受け容れたからなのだろう。


ちなみにフェスの開始から48時間は、近くにあるサザエステージでのライブのリズムに合わせてワサビを擦る。




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