タコゾネス
たこぞねす
スプラトゥーンシリーズのヒーローモード等に登場する敵キャラクター。
インクリング(イカ)と敵対しているオクタリアン(タコ)の兵士で、インクリングと同様にブキを扱う能力や、タコとヒトの姿を切り替えて戦う能力を持つオクトリングの女性兵士。
オクタリアンの中でもエリートと位置付けられている戦闘員である。
一般のタコゾネスを凌駕する戦闘能力の「デラタコゾネス」と呼ばれるエリート中のエリートも存在する。
担当声優はシオカラーズと兼役で、通常のタコゾネスの声はアオリ役のkeity.pop、デラタコゾネスの声はホタル役の菊間まりが担当(ソース)。
装備
主として、プレイヤーがバトルで使用するものと同等のブキを使用して戦う。初代『スプラトゥーン』ではスプラシューターと同等の性能を持つオクタシューターとスプラッシュボムのみを使用していた。
続編『スプラトゥーン2』からはスロッシャー、ローラー、ブラスター等も使うようになり、同作DLC『オクト・エキスパンション』ではブラシやシェルター、スペシャルウェポンであるアメフラシ、ジェットパック、マルチミサイル、『スプラトゥーン3』では更にホップソナーやグレートバリアまで使う。
シューター以外のメインウェポンは、『2』ではヒーローブキの色違い、『3』ではナワバリバトル等で使うブキ(スプラローラー等)をそのまま使う。
容姿
機動性を重視するためか、腰や胸元くらいしか服を着用してないため肌の露出度も高め。スタイルもイイ。『初代』では、メイン画像のように銀色のゴーグルを身に着けていた。
『2』ではゴーグルのデザインが大きく変更され、大型サングラスのような形状になった(サングラスの左目部分が赤く発光しており、恐らく『ターミネーター』のT-800のパロディと思われる)。アートブックに掲載のラフスケッチによると、このサングラスの内側にはUIが表示される模様。また、ハイヒールにはイリコニウムが用いられており、硬くて重いらしい。
『3』では(下画像の右)、レンズ部分がケバインクの模様で覆われた丸眼鏡のようなデザインになった。また、ピンク色の口紅も付けている。
エリートのデラタコゾネスの方は、ゲソが黒くなっており、ゴーグルにワカメの飾りを付けている。よく勘違いされるが頭に付けている訳でも生えている訳でもない。
戦闘時は基本的にゴーグルをつけており、素顔は窺えないが、『初代』のスタッフロールでは3号らしきイカボーイにゴーグルを取られた素顔のラフ画を見ることが出来る。
パッチリしたツリ目に短めの眉の結構な美人ならぬ美タコ。
イカ達と違って、目の周りがアイマスク状に黒くなってはいない。ラフ画が小さくてハッキリ確認出来ないが、睫毛が長い、あるいは泣き黒子があるようにも見える……と思われていたが、後に公式ツイッターにてゴーグルなしのタコゾネスのイラストが公開された(それ以前にも海外の内部データ解析で素顔の3Dモデルが確認されてはいた)。
目の周りに薄く紫 (オクタリアンカラー) のアイラインが引かれていて、大方の予想通り、睫毛の表現だろうか目尻の部分が一ヶ所だけ尖っている。加えて、瞳の部分は実際のタコのような長方形に描かれている。
戦闘では、端的に言えばプレイヤーが考えそうな戦法はほぼ行ってくると考えてよい。こちらに気づかれずしかも孤立しているならある程度離れてボムを投げつけるのも手だが、後述のロボットボム以外はまず回避される。また交戦中に別のタコゾネスがたまたま近くにいて発見状態になると非常に危険。素直に下がって撒くことも考えたい。また段差や一部障害物等を利用してこちらの攻撃をしのいだり最悪回り込んでプレイヤーの背後から襲ってくる場合もある。射程の長いブキでも用心に越したことはない。リスポーン地点からのスーパージャンプ中にプレイヤーがジャンプ先の近くにいると、ジャンプ中にも狙撃してくるのでスーパージャンプ音を聞いたらいつでも攻撃(撤退)出来る体勢に入りたい。
『2』ではAIも大幅に強化されており、時としてプレイヤーが行うような、待ち伏せからのローラーでの不意打ち等も行うように調整され、より手強い相手となった。無論、後述のデラタコゾネスも前作とは比べ物にならないほど動きも射撃も正確になっている(余談だが、前作では開発中にタコゾネスのAIを改良しすぎて、製作に携わったスタッフですらマトモに勝てない強すぎるタコゾネスが誕生したりしたらしい)。
ただしデラタコゾネスも含め、ロボットボムに対しては極端に弱い。
対処行動が何故かロボットボムを狙撃しつつ後退するというだけになっているせいで、狭い場所に追い込んでこれを投げ込むだけであっさり倒せることが多い(ロボットボムにやられた人なら理解出来ると思うが、基本的にスーパーチャクチやシェルターぐらいでしかボムは消せない)。
ただしシェルターを持つタコゾネスは、傘を開いてバリアしてしまうため、パージしたタイミングを狙うのが吉。
『3』では他のタコ同様コジャケを投げることで注意をそちらに逸らせるため、コジャケをうまく利用して奇襲を仕掛けると倒しやすい。
年齢は14歳のイカたちより少し年上という設定である(精々16歳程度か?)。
初代までヒト型のタコはタコゾネスしか存在が確認されていなかったが、『オクト・エキスパンション』が公開された後のインタビューで「ヒト型のタコボーイとガールがいて、タコガールの中の精鋭がタコゾネスになれる」事が判明した。
つまり、一概にタコゾネスと言っても全てのヒト型のタコを指すわけではなく、タコゾネスは一部のタコガールの特権地位的なもので、ヒト型のタコ全般を指す際は「オクトリング」と呼ばれる。
設定資料『ハイカラウォーカー』では、タコトルーパー達(バイタコトルーパーから?)の中からヒト型に成長する者が現れてヒト型になることが判明している。ヒト型に成長する理由は、タコ達の中で「仲間はずれにされて寂しかった」個体が変態する、との説もあるそうだが、実際のところ原因不明らしく大抵のタコもあまり気にしてない。また、ヒト型はタコ達にあまり良い印象は持たれていないのか、
- 「ちょっと心細い形」
- 「フクに入ったり、クツに入ったり、触手をアタマにしたりと少し窮屈でかわいそう」
と表されている(204p)。
彼女らには義務教育が存在し、エリートになった者がタコゾネスとして配属されるとのこと。元タコゾネスだったイイダの過去の経歴によれば、タコツボキャニオンのツケネ訓練所は少なくともタコゾネス養成所のひとつだったらしく、タコゾネスとなるタコは6歳で同訓練所の初等科に入学することになる模様。高等科も存在する。中等科は記述が無いので不明。
『サイド・オーダー』の作中で入手できる開発日記では、ミズタもイイダと同じ学校に通っていたことが語られており、これによるとツケネ訓練所では教育者を「先生」ではなく「教官」と呼ぶようである。学校というより、軍学校的な施設だったのだろう。
また、生徒は寮で生活し、寮は多段ベッドで大勢の生徒が一堂に会して寝泊まりする相部屋だったとおぼしき画像が開発日記内にある。
イカとタコはかつて対立しており、ヒーローモード等でも衝突しているが、普段から深く考えない享楽・単細胞なイカたちの間ではタコの存在はすっかり忘れ去られている。そのため、仮にタコゾネスが目の前に現れても「変わった髪型のお姉さん」程度にしか認識されないらしい。
それでも完全に忘れられた訳ではなく、『オクト・エキスパンション』のチャットログでイカのヒメが、オクタリアンについて過去習ったことがあると明かしたり、公式設定資料集『ハイカラウォーカー』205pでも、イカ世界の教科書にオクタリアンの説明が載っているとの記述がある。忘れたというより、イカたちの認識が雑すぎて気づかないだけといった所か。
話す言語はイカ達と異なるオクタリアン独特の言語のようで、イカ達とは話せない。が、習得しようと思えば独学で短期間で流暢にイカ語を話せるようになった者もいるし、カタコトであれば意思疎通が出来る者もいる。DJタコワサ将軍が片仮名混じりのセリフで喋るのはこのため。
日本国外での表記は「Octoling」(オクトリング)。
こちらはオクト・エキスパンションの主人公などに対しても使用される。
主にGmod等でタコゾネスが主役の動画が作られたり、ツールを駆使してタコゾネスのボーイ版が作られるなど海外でも(?)人気が高く大変支持が厚い。
さらにイカとタコの両方の特徴を持った「Inktoling(強いて和訳すれば「イカゾネス」か)」が作られるなど流行がある。
『スプラトゥーン3』からは用語の整備及び日本語版と国外版での用語統一が図られるようになり、人型に変身できるオクタリアンの総称が「オクトリング」だとされるようになった。つまりタコゾネスだけでなく、タコボーイもタコガールもオクトリングであるということだ。日本語公式が「オクトリング」の用語を使うようになったのは『3』からとなる。
コメント
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