概要
ユーザーが製品・サービスを使用する際のあらゆる接点。ユーザーインターフェースの利便性(ユーザビリティ)を左右する。
特にコンピューターに関連して使われることが多く、GUI要素として表示されるアイコンやボタン、メッセージウィンドウなどが挙げられる。また、キーボードやマウスといったハードウェア要素もユーザーインターフェースであるが、ここではソフトウェア要素としてのユーザーインターフェースについて記述する。
Webページもユーザーインターフェースである。例えばこの記事の表示自体もユーザーインターフェースと言える。
詳細
コンピュータは通常、0と1の信号のみで構成されるオブジェクトコードで制御されている。ごく古い時代はこれを16進数で記述した機械語で入出力を行っていたこともあるが、大変に非効率的であった。
そのため、人間にとって分かりやすい形式に抽象化し、ユーザーに理解しやすく効率的な入出力制御を提供することがユーザーインターフェースの目的となる。
OSやアプリケーションの基本的な機能の一つで、古い時代にはコマンドラインインタフェース(日本ではCharacter User Interface=CUIと表記されることが多い)が主に用いられたが、現代では主にテキストとグラフィック(Graphic User Interface=GUI)、音声(Voice User Interface=VUI)などを組み合わせて提供されるようになっている、
UIデザインにおいてはアイコンやテキスト(およびそのフォント、色など)、ボタン配置など見た目の他、ユーザーの入力に対して強調表示、ちょっとしたアニメーション、効果音の再生などで応答するなど細かな部分もデザイン上重要となる。UIの構成要素をソフトウェア開発者がいちいちデザインしていてはそれこそ非効率的なので、UIを構成する部品についてはウィジェット・ツールキットとして標準化されている。
ユーザビリティ研究の第一人者ヤコブ・ニールセンはユーザーインターフェースのヒューリスティックス(経験則)として下記10項目を挙げている。
- システム状態の視認性を高める
- 実環境に合ったシステムを構築する
- ユーザーにコントロールの主導権と自由度を与える
- 一貫性と標準化を保持する
- エラーの発生を事前に防止する
- 記憶しなくても、見ればわかるようなデザインを行う
- 柔軟性と効率性を持たせる
- 最小限で美しいデザインを施す
- ユーザーによるエラー認識、診断、回復をサポートする
- ヘルプとマニュアルを用意する
pixivにおいて
pixivにおいては、「ユーザーインターフェース」「UI」「UIデザイン」などの語で検索をかけると、UIに使える素材絵(アイコンイラストが多い)などが多くヒットする。
自作ゲームやアプリケーションの開発を検討しているユーザーは一見の価値はあるかもしれない。
別名・表記揺れ
関連項目
UIデザイン GUI OS ウィンドウシステム プログラミング ソフトウェア オブジェクト指向 Webデザイン