曖昧さ回避
- 機械の一種、コンピュータサーバーの事で、Network Attached Storageの略称。(本項で解説)
- アサツーディ・ケイの完全子会社であるアニメの企画・製作会社。→日本アドシステムズ
- なすびじゃなくて正式名称のナスのローマ字表記したもののことである、違う、そうじゃない。本当の意味はナス科の植物なので→ナスを参照してください。
概要
Network Attached Storage(ネットワーク・アタッチャド・ストレージ)の略称である。一言で言えば小型サーバーのようなものであり、インターネットに接続されている特徴がある。それと身近な存在であるアップローダーを始め、アプリゲームやコンピュータゲーム等で使われる大型サーバーのものは企業(法人)向けである。(その他民用以外では、国家等、軍事用も存在する)
2024年現在、従来のHDDに加えSSD対応のモデルが存在する。
つまりハードディスクは取り付けるという意味の英単語のアタッチメント(Attached)する事からこの名称なのである。
ハードディスクの亜種であるが、CPUがついていたり、OSがあったりとファイルサーバーに近い。(但しファイルサーバーと異なり拡張性は低い。
あと、類似と思われるWi-Fi機能を付加したカードリーダーとは違うので注意。
普通のHDD(SSD)との違い
普通のハードディスクとソリッドステートドライブ(以下HDD、SSD)は、一般的にはパソコンに内蔵するタイプ、USBで接続するタイプの外付けHDD(SSD)が多く基本的に、パソコンと1対1で直接接続して使用する。
しかしこれではUSB接続のHDD(SSD)に保存したExcelファイルを、2台のパソコンで同時(いわゆるPC2台対記憶媒体1台による二刀流でデータ通信)編集したい場合、編集するたびにつなぎ換えが必要になり、その手間を考えるとUSB接続のHDD及びSSDは2台以上(ハブでの接続を含む)のパソコン間での同時アクセスによるデータ共有には向いていない。
これに対して、NASはネットワーク、つまりLAN(有線・無線)に接続しているため、1対多の接続が可能となり、複数のパソコン、携帯端末から同時に接続することが可能になる。ついでに同じタイプでSSDでも採用されているのもある。
それぞれは『無線LANハードディスク』(アイ・オー・データ機器)、『無線LANソリッドステートドライブ』と呼ばれる。
SSD版のNASではHDDとは異なり衝撃(振動が激しい地震災害等)に強いという衝撃による故障対策や機器内で行われる内部処理の高速化が実現できる(ネットワーク状況により変化)といったの特徴を受け継いでいるため、SSD特有のデメリットを除いてはある程度のメリットはHDDよりも大いにあるだろう。更にNASのサーバールーム内であるあると言えばHDDのウーンといったモーターの回転音(駆動音)によるいわゆるちょっとした騒音問題が解消するメリットも売りである。しかし、当然ながらHDDと比べて歴史的に浅い存在のためオプションとしてキャッシュ(メモリ)として用いる事に転用する動きがある。
活用例
上記の性質上ネットワークを経由してパソコンの他、スマートフォンやタブレットのデータも簡単に共有することができるため、スマートフォンで撮影した写真をパソコンで加工したり、パソコンで作成した資料をタブレットで表示するなど、自由自在な使い方ができる。
ホームネットワークはもちろんのこと、設定次第では外出先からデータ共有することも可能。
NASにテレビチューナーを内蔵し、プレイステーションシリーズとの連携を意識した商品がnasne(ナスネ)®とトルネ®️である。
保存容量と保存維持に関わるRAID(ライド)について
NASに取り付けた専用HDDは通常のHDDとは違い書き込みトラック、パーティションを1台単位で調整でき、NASのHDD全てに保存できるフォーマット方式NASにある台数分のHDDへ分散して同一データを書き込むフォーマット方式から選べる。
SSDでも似たような芸当ができそうといった話があるのだが、下記の様な信頼性にも関わってくるのでコストや技術力次第では難しいだろう。現在、以下の方式がある。
- RAID0(ストライピング)
NASにセットされた各HDD(SSD)に対して、ファイルをブロック単位で分散して書き込み・読み込みを行う記録フォーマットの方式で、ファイル(フォルダ)への高速アクセスを実現できる。また、NASに取り付けた分のHDD(SSD)容量の合計を最大限に利用できる。
その反面、デメリットとしては1台でも内部のHDD(SSD)が故障した場合、いわゆる運命共有体状態の様なフォーマットなので、ファイルの復旧が不可能。
仮に使えたとしてもファイルを失った状態で故障したHDD(SSD)を取り外してから全フルフォーマット(完全初期化)が必要になるので注意。
- RAID1(ミラーリング)
同時に2台のHDDに対して、ファイルをブロック単位で書き込み・読み込みする。(いわゆるバックアップ機能)
その分、1台分の容量が不足してしまうが、一部のHDDが故障しても、全てのファイルが無事に取り出せる事ができるが、そのままにせず、念のため早急にバックアップを外部の記憶媒体へ取ってから新品のHDDを故障と交換して取り付けて消失に備えておこう。
- RAID5
HDD(SSD)1台分の容量のパリティ(誤り訂正)データを付加して保存し、任意に選択した1台のHDD(SSD)が故障した場合でも、故障によって失われた分のデータを、パリティから生成する仕組み。パリティ演算を行うためにCPUにある程度の負荷が掛かるが、その点はコンピュータ特有の事情なのでお察しください。復旧用にHDD(SSD)1台分の容量が利用されるので、その分が使えない。
- RAID6
HDD(SSD)2台分の容量とそれと関連付けた各種データの修正用のデータを全て付加して保存し、任意のHDD(SSD)2台が故障した場合も、上記と同じくパリティから生成する仕組み。パリティ演算量が5の2倍のため、特に書込速度が遅いし、イライラするのはご愛顧。更に、復旧用としてNASに取り付けたHDD(SSD)2台分の容量を占領するので注意。
関連タグ
HDD(ハードディスク) SSD(ソリッドステートドライブ)
パソコン通信やコンピュータゲーム
クラウド インターネット(コンピュータネットワーク) サーバー
サービス終了:大人の事情といったコスト等に起源するものとしてこちらが挙げられる。
その他版権関連等
ポケモンボックス(作品中のみの存在)/ポケモン預かりシステム):ポケットモンスターシリーズ
サマーウォーズ(軍事用)