概要
5裂した花弁と5枚の萼、5つの雄しべを特徴とする双子葉類の科。ほとんどが草本だが、クコやルリヤナギなど、稀に木本のものもある。毒性のあるアルカロイドを含むものが多い。ナスやトマト、ジャガイモのような食用植物は改良により可食部から毒は無くなっているが、芽・茎や未熟な実を食べると中毒することがある。
しかし、トウガラシは果実はもちろん、ナス科の中では例外的に葉を佃煮などにして食用にすることができる(木本植物のクコも若い芽を山菜として食用にすることができ、「くこ飯」という郷土料理がある)。
主なナス科植物
ナス属
- ナス
- トマト
- ジャガイモ
- イヌホオズキ
- ワルナスビ
- ヒヨドリジョウゴ
- ルリヤナギ
- ヤマホロシ
- タマサンゴ/フユサンゴ
- タカオホロシ
- フォックスフェイス
- ヒラナス(アカナスとも。ナス科の野菜の苗の台木や果実を観賞用に利用する。実には若干の毒性があって食用にしない)
トウガラシ属
タバコ属
- タバコ
- キダチタバコ
- マルバタバコ
ホオズキ属
オオセンナリ属
ブロワリア属
サルメンバナ属
ペチュニア属
クコ属
ベラドンナ属
チョウセンアサガオ(ダツラ)属
キダチチョウセンアサガオ(ブルグマンシア)属
ヒヨス属
マンドラゴラ属
ノラナ属(※もともとは「ノラナ科」という独立した科に分類されていたが、現在はナス科に統合)