複数の用例がある。
コミュニケーション手段としての「ミラーリング」
他者の仕草や言動を鏡のように写し取って合わせること。
基本的に好感を持つ相手に対して無意識に行われるものだが、「好感を持つサイン」として「相手からの好感を獲得するため」に意図的に行われる場合もある。
例:
第三者の発言に対して相手が首を傾げた時自分も首を傾げる
コンピューター用語の「ミラーリング」
- データ・ミラーリング - 複数のストレージに同じ内容を書き込むこと(RAID1)。リアルタイムでバックアップする行為とも言い換えられる。対置されるのはストライピング(RAID0)。
- スクリーン・ミラーリング - スマートフォンやタブレット型端末の表示を外部のモニターや大画面テレビなどに同時に映し出すこと。
フェミニズム用語の「ミラーリング」
女性嫌悪に基づく女性への侮蔑語や嫌がらせへのカウンターとして、男性に対する攻撃を行う韓国フェミニズムの手法。韓国語では「ミロリン」(미러링)と発音する。
2010年代の韓国において、ポストイット運動、脱コル運動と並んでメガリアやウォマドなどに集うフェミニストが展開したが、「盗撮との闘い」として男性の裸を盗撮したり、男児への性加害について(虚偽の)告白を行うなど過激化。その中で韓国社会を二分する男女対立は先鋭化していった。
日本においては、韓国のような実力行使を伴うミラーリングはあまり見られず、主にツイフェミが、女性が受けている性差別や性暴力を男性に置き換えて説明する論法として知られている。詳細は玉袋ゆたか、インセルの記事で触れている。
なお、フェミニズム界隈とは関係ないツイッタラーもレスバで似た論法を使うことはある。
その他の「ミラーリング」
仮想空間を使って、バラバラの人物・物体で同じシチュエーションを表現し、片方のファンに共感させたり、それぞれの印象の違いについて議論したりする考察方法を指す。
ギャグ漫画でも「まったく同じことをした時にキャラAとキャラBでぜんぜん対応が違う」というギャグが定番となっている(必ずしも現実的ではなく、漫画らしく茶化した描き方が多い)。
一方で、読者に「あれは依怙贔屓や差別じゃないのか」と真面目に議論されたりもする。