社会
一言でいうと弱肉強食、「見栄と体面」が重視される「激しい競争社会」。
他の誰に何をいわれても自分こそが正しいと信じて疑わない程に自己肯定感や自己顕示欲が強くて自分自身の目的や欲望のために手段を選ばない人が多く、リスクや代償を気にせず賭けに出る若者も多い。
また、自身の感情や価値観の様な主観的なものを重視しやすく、互いの国の合意で結ばれた約束を「オルバルダ(その時は合っていて、今は間違っていること)」としてなかったことにしたことがある他、合意の下の相互寄贈なのに渡さなかったこともある。
これらの性質は国民も政府も共通しており、他国ではあり得ないと思える様なことが起きる要因となっている。
学業
義務教育は中学校までで、高校は入試は一応あるものの成績順での振り分け制のため、事実上受験は大学受験1次試験(日本のセンター試験に相当)の「大学修学能力試験(通称:修能(수능・スヌン))」のみで勝負を決めることとなる。
また、ソウル市近郊の大学が名門とされる超学歴社会・超学閥社会であるため、子供達は修能に向かって幼い頃から猛勉強を強いられ、家族もそれに合わせた生活を送る。そのため修能は国全体を巻き込む行事と化しており、塾など各種受験産業、宗教団体の合格祈願商法、各企業が繰り出す合格祈願グッズ商法はもちろんのこと試験の邪魔にならないよう大規模な交通規制も敷かれる。
「近年ではこういった受験戦争を嫌い、海外の大学に留学する者が増えている」と言われているが、実際には海外でも学歴に飢えている。
また、目的の為に手段を選ばない性質故か不正に手を染めやすく、組織的なカンニングが行われた事もある。
近年でもカンニングの事例があり、ワウコリアによると2020年の6月、外国語大学のオンライン講義の期末テスト中、受講生988人の内のおよそ700人が、カカオトークのオープンチャットを利用した集団カンニングを行っていたそうだ。
このようにより良い学歴を得るために、多くの学生やその家族はあらゆる手段を講じている。
雇用と投資
しかし景気の悪化から大学を卒業しても正社員になれるのは半分に満たず、多くの若者が非正規労働者の身分に甘んじている。
韓国には自営業を務める人が多く、近年では「就業者5人に1人が自営業者」という記事が出る程になっている。
だが就職出来たのに早い段階で辞める者が多く、「昇進できないから」という理由であっさり辞める場合もある。
また、韓国では投資が盛んであり、株の他にも不動産や仮想通貨などといったものに投資する人が多い。
中には借金するなどして投資する人もおり、そのように無理な事をしてまで投資の為のお金を集める行為の事を韓国では『ヨンクル(魂までかき集める)』と呼んでいる。
借金して投資する人がかなり多いのか韓国国内の家計債務がかなり増加しており、東亜日報によると若者(19~39)の五人に一人が所得の三倍もの借金をしているという報告書を韓国保健社会研究院が出したそうだ。
財閥
韓国社会は財閥の系列に属さない会社に入ると生活できない「財閥社会」ともいわれており、この国の経済は大半を財閥が握っているという。
この財閥社会が韓国国内でも社会問題になっており、国外まで表面化するきっかけとなった事件としては大韓航空の通称ナッツ姫こと元副社長が引き起こした「ナッツリターン事件」である。
これはあくまでも問題の氷山の一角に過ぎず、この手の問題は「二世・三世問題」と呼ばれている。
財閥トップの子息・子女等の横暴な振る舞いが大なり小なり騒動を巻き起こす事が多い為である(ナッツ姫こと当時の副社長は財閥家の娘である)。
大半の国民の間では財閥系関係者に対して快く思っておらず、この事件で怒り心頭にまで発展した果てに大韓航空の省庁への癒着が明るみとなった。
韓国ドラマでもこの財閥を題材にする事は多く、財閥創業一族の不遜な振る舞いや醜い争い等の描写は「ほぼ現実の財閥で起きているのと同じ」と言われるほど。
しかし財閥中心だと問題があるからと言って下手に改革をすると国が傾きかねない為、政府も中々手を出せないでいる。
兵役
男性には兵役義務があり、兵役時代の話は、男性が集まったときの定番の話題になっている。他方女性は「軍とサッカーの話ばかり」といやがるのだとか。
兵役を嫌がり免除されたがる人は多く、芸能界での兵役逃れはニュースになりやすい。
お金を貰って兵役逃れの手伝いをする仲介人もいるが、兵役逃れに成功出来たのは富裕層ばかりで、庶民は(末期でなければ)癌患者でも入隊しなければならないようだ。
また、兵役中の食事事情も話題になりやすく、弁当の写真がSNSで話題になった。
上下関係
韓国は儒教の思想が広く根付いており上下関係に厳しく、年上・年下関係も非常に気にしている他、主観を重視するからか自分が上であろうとする意識が強い。
そしてウリ(自分達)とナム(他)など何事もハッキリと分けようとする性質からか平等や対等など「他と同じ」になる事そのものを理解しづらい。
また、グループ等で最年少のメンバーを「マンネ(末っ子)」と呼び、ある意味一種のキャラ属性の様なものとなっており、他国に進出するアイドルグループでも必ずといって良い程「マンネ」に当たるメンバーについての言及がある。
この上か下かを気にする所が韓国の根幹となっており、善悪も差として認識していると考えられる。
格差と差別
上下関係に厳しい社会だからか生まれや育ちなどの格差や違いがそのまま差別に繋がり、結婚のみならず、選挙にも大きな影響を及ぼしている。
親の資産・年収によって人物をランク付けしたり住居による6つの階級区分が話題となったり「45定56盗」という流行語が出来たりと、自分の立場や他との差を気にするからか格差や差別に関する話は後を絶たない。
また、地理的・歴史的な理由から中華思想の影響を多大に受けており、地域毎の対立や差別も非常に激しく、特に全羅道や済州島出身者への差別は激しい。
これは外国人に対しても同様で、出身国や人種によって態度が変わることが多い。
体面重視
韓国における価値判断は常に「他者との比較」においてされるためか、自分の体面を大切にし過ぎて見栄を張ってしまう(自己肯定感が強過ぎて負けや非を素直に認め辛いというのもある)。
そのせいで国際問題が起きた際は拗れやすくなり、事故が起きた際は自分以外に責任を取らせる(謝らせる)を最優先に考えてしまう。
事実、ある事故が起きた時は犯人捜しが過熱し、責任逃れをしようとする者が続出した。
韓国を嫌う人々への対策として、政府は広報外交を強化して他国の世論に干渉する計画も行っている。
コンテンツ
韓国政府は自国をコンテンツ大国にすべく、2009年5月17日に韓国コンテンツ振興院を設立して自国文化を広める活動に力を入れている。
元祖論争と起源主張
元祖に対するこだわりと執着が強いからか、韓国には「元祖」「元祖の元祖」「本当の元祖」など元祖であることを強調する看板の店があり、東亜日報によると自治体規模の元祖論争が国内で勃発していたようだ。
そしてこの考えが強い人々が、国外のもの(特に距離的に近い中国や日本のもの)にまで手を出して韓国起源説を唱える様になった。
また、開発者や承継人が取るものの筈である特許を、自分の子の名前で申請した親が複数確認されており、我が子の進路を有利とするために行ったものである事から、韓国は「始まり」をとても価値があるものと認識していると考えられる。
宗教
韓国には様々な宗教の信者がおり、1番多いのはキリスト教でその次は仏教。
また、宗教や伝統に関して折衷的だからか信仰と信条が合わさることもある。
そして派生したり複合したりなどの理由で生まれた新宗教というのも存在し、他国では宗教活動をして本国ではビジネスをしている所もある。
また、儒教は必ずしも宗教として考えられている訳でもないからか、韓国は無宗教者が多い国でありながら、文化や思想などの様な国家国民の根幹ともいえる部分には朝鮮の儒教の影響がある(一応、儒教を宗教と表明する人もいる)。
それ故に儒教の影響で生じる問題が起きやすく、ナッツリターン事件や水かけ姫が例として挙がりやすい。
スポーツ
スポーツに対しては小さい頃からスポーツか勉強どちらかに絞ったエキスパート教育がある。そのため、日本の誰でもスポーツに取り組める部活動の様な環境は薄く、また全員が一流選手になれる訳ではないため学歴社会で置き去りとされる者も多いとされる。
また、2002年サッカーワールドカップでの韓国選手のスポーツ選手らしからぬ不正疑惑やラフプレーが国際的に目立ち、多くの国からの不評を買い20年以上経った今でもその印象は強い。
名誉と恩恵
韓国は自国のためとなることをやった人に名誉や恩恵を与えており、勲章や兵役免除といったものが代表的。
アジア大会優勝やオリンピックメダル獲得など他国に自慢出来るぐらいの優秀な成績を出したスポーツ選手の兵役を免除する制度があり、韓国選手がなりふり構わず死に物狂いで勝利しようとする要因になっている。
整形・改名
見栄や体面を重視する社会であることから整形大国と呼ばれる程に美容整形も大変盛んで、芸能人は勿論一般人も就職活動の前などに行うことが多い。
また、2005年に韓国最高裁が「個人の意思を尊重し、改名を幅広く許すべき」という判決を下した事をキッカケに改名の手続きが簡素化されたことで、名前を変える事も盛んになった。