概要
パート、アルバイト、契約社員と言った非正規雇用ではなく、期限を定めない契約で雇われていることから一般的には安定した身分と見られることが多い。それもあってか、就職と言えば正社員になることを指し、非正規雇用やフリーランスの仕事に従事することを就職するとは称さない場合が多い。
時給制や日給制の非正規雇用の労働者は異なり、月給制であることが多い。また、フルタイムで働くことが多いため、非正規雇用の労働者より長時間働くことも少なくない。なお、外食産業やコンビニなど多数のアルバイトを雇っている企業でも、各店舗に責任者として最低1人は正社員の店長やマネージャーを置いていることが一般的であるものの、近年では人件費削減のため、最高責任者が契約社員などの非正規雇用で店舗に正社員が一人もいないというケースも存在する。
なお、日本においては「正社員」について法律上の定義は存在しない。その実情は企業によって異なり、福利厚生がほとんどなく非正規雇用と変わらない待遇の「正社員」の場合、「名ばかり正社員」などと言われる事もある。(→ブラック企業)。
また、あくまでも正社員は「企業に『雇われた』労働者」を指す言葉であるため、経営者に当たる社長や専務などの役員は正社員とは呼ばない。