概要
作業服などを着て働く現場労働者全般の通称。主に工場や工事現場、農場などで働く現場作業員のことである。また、客先(オフィスや住宅や商店など)に出向いて検査・修理や機器の据付を担う作業員、物流を担うトラック運転手、船員、鉄道員なども含める。これらはかつては肉体労働であったが、現在は機械化が進んでいるため、ほとんど体力を使わないことも多い。
「ブルーカラー」の呼称は、工場の作業服が青色というイメージから。対義語は、商業やデスクワークを担う「ホワイトカラー」。
ブルーカラーと呼ばれることがある職種
エンジニアも作業服を着て現場で働くことがあるものの、頭脳労働も併せ持っている為か「技術者はホワイトカラー」という認識を持っている人もいる(山根一眞は「メタルカラー」という造語を提唱している)。プログラマや販売員などは、まず作業服は着ないためホワイトカラーに入れられるが、これらをブルーカラーに分類している人もいる(ブルーカラーとホワイトカラーの中間としてグレーカラーという造語も提唱されている)。
医者や看護師などの医療従事者、保育士、介護従事者もブルーカラーと言えばブルーカラーなのだが、これらの(白衣やエプロンを着た)ケア労働従事者は、ブルーカラーともホワイトカラーとも区別されるのが一般的である(これらのうち看護師や保育士、家政婦など女性が従事することが多い職種は「ピンクカラー」という造語もある)。ブルーカラーとケア労働従事者をまとめてエッセンシャルワーカーと呼ぶこともある。