概要
日本の大学の共通試験。以前あった「共通一次試験」が変更されたもので、独立行政法人大学入試センターによって、例年1月13日以降の最初の土曜日・日曜日の2日間にわたって行われていた。
だいたい1月15日前後に行われることが多いため、成人式とかぶりやすく浪人していると成人式に行けない場合も多々ある。また、センター試験は雪が降りやすいと言われるため、荒天に見舞われることも多い(実際1月20日頃は大寒に相当するため、寒さが厳しい時期である)。
試験はすべてマークシート式で、科目の詳細設定は年度によって追加されたり廃止されたものもあるが、おおむね国語、数学、理科、社会、外国語の範囲である。また、受ける教科については各受験者が特定の条件内において自由に選ぶ事が出来る。
マークシート形式であることから解答用紙への記入はシャープペンシルではなく鉛筆を使用する。
国公立大学受験にあたってはほぼこれを受験する事が必須となっており、必要な受験科目数は各学校や学科などによって違う。また、配点も自由に設定出来、概ねレベルの高い大学であればあるほど二次試験(大学毎の個別試験)の配点が大きくなる傾向にある。
私立大学でもセンター試験を入学試験に利用する学校が多い。
ピクシブでは勉強に纏わるイラストであったり、センター試験の対策本を摸したイラストに付けられる事があるタグ。
なお、2021年度からは大学入試改革の一環で「大学入学共通テスト」へと移行したが、移行前から方針に関して色々と揉めていたのに加え、移行後の初回がコロナ禍とモロ被りしてしまったこともあって、とにかく混乱しまくった。
有名なネタ
2019年英語(リスニング)
問題用紙を開いた第1問目。「会話のキャラクターはどんな感じの外見か?(意訳)」という問題文とともにいきなり4体の果物・野菜に手足や羽が生えたキャラクターが登場。
4体ともゆるキャラのような微妙なデザインであり、笑ってはいけない受験生の精神を乱した。
リカちゃんの乱(2016年国語)
2016年度、センター試験の直前にリカちゃん公式が受験生を応援するツイートをした。このツイートに対して受験生たちからは、「元気になった」「ありがとう」などの感謝のリプライが送られる。ココまでなら平和だったのだが…
そして翌日のセンター試験初日、国語の問題にとりかかった受験生たちは驚き、困惑することになった。なぜなら、前日に自分たちを応援してくれたリカちゃんが、あろうことか問題文に登場した(≒敵として登場した)のだから…
なお、センター試験終了後のリカちゃん公式Twitterのリプ欄では、リカちゃんへの怒りをぶつける者やリカちゃん登場を皮肉る者などによるリプが次々と投稿され、お察しのようにリプ欄は荒れに荒れて地獄絵図となったのだ…
以下に、リプ欄に寄せられた受験生からのコメントを一部掲載しておこう。
「お前のせいで評論ボロボロ」
「てめぇこの野郎 文科省の犬かよ」
「センターではマッチングありがとうございました」
ちなみに問題文の出典は、岩波ブックレットの土井隆義(2009)『キャラ化する/される子どもたち』である。
555-456-0721(2013年英語)
広告をみて設問に解答する問題に掲載されていた写真スタジオの電話番号。
問題作成者にそういう意図があったかどうかは知らないが、こんな数字を見せつけられて18歳前後の受験生がアレを連想しないわけがないことから当然の如くネタにされた。
「ゴ・メ・ン・ナ・サ・イ・ネ」(2011年国語)
海辺で一人暮らしをしているお婆さんが主人公のストーリー。ストーリーの途中までは市の職員とマジメにお話していたお婆さんだったが、立ち退きの話になると突然『ゴ・メ・ン・ナ・サ・イ・ネ』『ゼンゼン聞コエナクナリマシタ』とロボットのようなしゃべり方に変わり、多くの受験生が不意打ちを食らったことで有名。
なお、市の職員がお婆さんを立ち退かせたがっていたのは、お婆さんが住んでいる家の近くには公害で汚染された海があり、市では公害対策としてごみ処理場を建設することになっていたのだが、お婆さんがなかなか立ち退きたがらないためにゴミ処理場を建設できないでいたからである。
とはいえ、お婆さんのしゃべり方が独特だったため、未だにセンター試験の時期になるとネタとして引き合いに出されることが多い。
ちなみに問題文の出典は、加藤幸子の短篇集『自然連祷』に収録されている「海辺暮らし」という作品である。
pat様
英語の主要人物。パトリックあるいはパトリシアのニックネームのためそれぞれのpat様が同一人物であるかは不明。
- 2000年の明らかに面白くなさそうなゲームの攻略法をした。
- 2003年の虫除けスプレーの入っているリュック及びポケットの位置が全く会話と違っていたことで受験生の怒りを買った。
別記・表記ゆれ
関連イラスト
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玉水物語:2019年国語第3問(古文)の題材。