概要
成人式とは、成人の日に成人になった事を祝う儀式・式典である。
成人やいわゆる元服を祝う風習は古来からあったが、自治体主導で同学年の若者を一同に集めて式典を行う現在の成人式の形は戦後すぐに行われた、埼玉県蕨市で過去に成年式と呼ばれた行事が発祥とされる。
成人の日は毎年1月の第2月曜日(かつては1月15日であった)だが、地方によっては盆の帰省で人が集まる8月に行うところもある。
そのため、この日かまた近い日に各自治体では新成人を集め講演などを盛り込んだイベントとして「成人式」を行うことが多いが、参加は任意で義務ではない。
一部地域では、参加者の中の精神的に大人になりきれていない人が成人式で暴れる様子がニュースなどで「荒れる成人式」とりあげられるのも毎年恒例のようになっている。
新成人のくくりについては、一般的には学齢基準で実施されているため、その年の第2水曜日から4月1日までの間に生まれた者については、法律上では未成年者でありながら成人式に招待される形となるのが慣例となっている。
成人式は「晴れの舞台」ということもあって、女性は振袖を着るケースが多い。そのため、pixivでもこのタグがつくイラストは、しばしば振袖を着ている人物が描かれる。
一方男性はスーツを着る場合がほとんどだが、袴を着用する者もいる(いわゆるヤンキー系の集団が着用することが多い)。
この差は男性の洋装化に比べて女性の洋装化が遅れたことが原因である。
2022年4月より成人年齢が18歳に引き下げられるが、このままだと受験シーズンと重なってしまうため、成人の日や開催時期をどうすべきかは各自治体で議論がなされた結果、前記の事情から殆どの自治体ではこれまで通り20歳のタイミングで開催する方針となり、「二十歳のつどい」等の別名称に変更するケースが多い。
一方で三重県伊賀市、宮崎県美郷町では18歳のタイミングで成人式を行うように改正され、前者はGW、後者は8月の段階で開催するとしている(そのため誕生日によっては19歳で成人式を迎える事になる)。大分県国東市でも一度採択され、2023年5月に18歳の成人式を開催したものの当事者からは不評が多かったため、翌年以降は20歳のタイミングに戻されることになった。
近年は学校主催で行うところもあり、高校の場合は卒業式と同時に行う場合もある。