概要
シャープペンシルとは黒鉛の芯を随時補充可能な機械式筆記具で、鉛筆の代替品として広く用いられる。
和製英語であり、正しい英語ではMechanical Pencil、ドイツ語ではMinenschreiber(マイネンシュライバー)という。
日本では一般筆記用としては0.5mmが普及しており、事務用の製品では0.5mm以外のラインナップが無い製品も多いが、製図用シャープペンシルでは多彩な芯径をそろえた製品が多い。
他にも0.2mm、0.3mm、0.4mm、0.5mm、0.7mm、0.9mmなどがあり、このほか建築用などに1.3mmと2mmのものがある。1.3mm、2mm用は一般的にはシャープペンシルではなく芯ホルダーという。
なおアルファベットやアラビア文字圏では字形が単純なことから0.7mm程度の芯径が普及している。
ツールの選択欄にシャープペンシルが含まれるため、あえてタグを登録する必要性は薄い。
なお、タグ検索のときはツール欄も検索対象になるため検索窓に「シャープペンシル」と入力するとシャープペンシル「で」描かれた絵が大量に含まれる。
シャープペンシル「を」描いた絵には、シャープペンシルの検索に混じらないシャーペンのタグが要るかもしれない。
「シャープペンシル」の由来
「シャープペンシル」を命名したのは家電メーカー・SHARPの創業者・早川徳次(ただしこれは繰り出し式鉛筆の国産化であり発明者ではない。現代のシャーペンの発明者は後述のぺんてる)。
早川の発明したシャープペンシルは、丈夫な金属製で実用的であり、当時は「早川式繰出鉛筆」という名前で販売された。技術的に細い芯が製造できなかったため芯が太かった。
当時の日本人は毛筆に慣れていたこともあってそれほど売れなかったが、ヨーロッパで「エバレディシャープペンシル」の名称で販売したところかなり売れたようである。
このシャープペンシルは現代になってプラチナ万年筆により復刻生産された。
1923年に発生した関東大震災により、シャープペンシル工場と家族全てを失い、特許を売却することで、大阪で再起を図る。現在の「シャープ」の社名の由来は、無論この筆記具である(旧社名は「早川電機工業」)。
一方、早川からシャープペンシルの特許を買った日本文房具という会社はその後消滅しており、まさに歴史の皮肉である。
現代のシャープペンシル
一般的な1mm以下の細いシャープ芯の製法及びノック式を発明したのは大日本文具(現在のぺんてる)で、1960年代のことである。1970年代にはパイロットが振って出るタイプを発明した。
このほか、持ち癖がない人向けの細めのもの、筆圧が高い人向けの太めグリップ付きのもの、グリップが金属の製図用のもの、折れないようにしたもの、オートマチックで芯が出るもの、ボールペンと融合した多機能ペンなど、様々なものがある。
日本では学校でのボールペン使用が多くなく、シャーペンが圧倒的に多いため、需要を下支えしている。
テスト対策
ペン先に芯が詰まって壊れたり、シャーペンをなくしたり時に備えて、よく使うメインのシャーペンと予備のシャーペン(鉛筆)を用意しておこう。
関連タグ
筆(ペン) シャープペン クルトガ シャーペン画 替芯 シャー神