概要
ポスターカラーは名称の通り、主にポスターを始めとする広告デザインに使用される為の作られた画材である。但し、この名称は日本だけのもので、諸外国では「コマーシャル・カラー」等、別の名称で呼ばれている。
耐久性より発色の鮮やかさと価格の安さ(一度に大量使用する為)を優先させた顔料と透明水彩絵具に用いられるバインダーを少量配合して作られている。
下地が乾いた状態で重ね塗りをすると、下地の色をほぼ完全に隠す。水分量を増やしても不透明さは失われず、広い面でもムラなく塗る事ができる。
上記の理由で耐水性がない為、直接風雨に晒される場所での掲示にはポスターカラーより耐水性のあるアクリルガッシュの方が使われる。
近年では、印刷技術の向上やデジタル化によって、アクリルガッシュ共々広告界では姿を消しつつあるが、その発色故、アナログ派の中には根強いファンが存在する。