主に顔料や鉱石などを、水や油といった溶剤に溶いて使用する。広義ではパステル、クレヨンを含むことがある。
多くの場合、顔料などの色素を含む「顕色剤」と、顕色剤を溶かし定着させる「展色剤」からなる。
絵の具の種類
水彩絵具
水彩に用いる絵の具。顔料を展色剤であるアラビアゴムで溶いて練り上げた物。安価な物はアラビアゴムの代わりにデキストリンを用いていることがある。チューブ入りのものの他に固形のものがある。
水性の絵の具で、水に溶かして使用する。
展色剤が多いものは透明水彩(ウォーターカラー)、展色剤が少ないものは不透明水彩(ガッシュ)になる。
油絵具
油彩に用いる絵の具。顔料を乾性油を主成分とするバインダーで練り上げた物。
油性の絵の具で、ペトロールなどの揮発性油で溶いて使用する。
油絵具は透明性が高いものが多い。
岩絵具
日本画に用いる絵の具。鉱石を砕いた物で、粉末の顔料。
そのままでは定着させられないため、膠を水で溶いた物を固着剤とし、これに溶いて用いる。伝統的な物は天然の素材を用いており高価。