概要
単にアルファベットと言った場合、スペイン語や英語などで使われている ラテン文字(ローマ字)をさすことが多いが、キリル文字、ギリシャ文字、アルメニア文字、グルジア文字などもアルファベットの一種である。
同じ音素文字でも、原則として子音のみを表記するアブジャド(アラビア文字、ヘブライ文字など)や、子音文字と母音記号を組み合わせるアブギダ(デーヴァナーガリー、タイ文字など)はアルファベットとは区別される。
ただ、これらはあくまで厳密な定義であり、日常的な英語話者の会話では、「音」を示す文字なら「アルファベット」と呼ぶ事が少なくない。例えば、ひらがなやカタカナを「ジャパニーズ・アルファベット」、ハングルを「コリアン・アルファベット」のように呼ぶことがある。
各アルファベット(AtoZ)
日本語では、五十音順やいろは順など、文字の並べ方が複数あるが、ラテン文字を使用する国は、ほぼすべてが上記の並べ方に従っている。国によっては、文字がいくつか追加されている場合もあるが、その場合も基本の並びは変わらず、追加文字が途中に挿入される形となる。
母音を意味するA、I、U、E、Oが大きく離れていたりするなど、音韻的には統一性が無い並びなので、一部の言語学者は、音韻を重視した並べ方を提案している事もある。しかし、ほぼ普及しておらず、伝統的にABC順が使われ続けている。
ただ、辞書などの並びに使われるようになるのは比較的遅く、17世紀くらいまでは、あまり一般的ではなかった(それまではテーマ別の分類が基本だった)。ABC順で単語を説明している当時の辞書には、「Aで始まる単語は最初の方にあります。Vで始まる単語は最後の方にあります」という説明書きが載っている場合がある。
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ガイアメモリ:アルファベットを象ったシンボルを持つアイテム。(例:JOKER→道化師の靴を思わせるJのシンボル)こちらも参照。