もしかして:VOCALOID 鏡音リンの楽曲。 ⇒ いろは唄
概説
この様にいろはにほへと・・・で続く47文字(最後に「ん」や「京」を付ける場合もある)で構成された歌である。
ひらがな表記
いろはにほへと ちりぬるを わかよたれそ つねならむ
うゐのおくやま けふこえて あさきゆめみし ゑひもせす
漢字混成
色は匂へと 散りぬるを 我か世誰そ 常為らむ
有為の奥山 今日越えて 浅き夢見し 酔いもせす
原典
諸説あるが、仏教経典の一つ『涅槃経』の「無常偈」の一節を意訳したものとされている。
諸行無常 是生滅法 生滅滅已 寂滅為楽
ただ、各所に散らばる雅語の数々から、これを直接引用したものではないとも考えられており、根本の原典については未だ発見に至っていない。
いろは順
これになぞらえ、順番などに使われたのが「いろは順」という。
江戸時代の町火消は、それぞれ「い組」「ろ組」「は組」といろは順を使った組名乗りをしていた。
ちなみに「へ」は「屁」に通じて語呂が悪く、「ら」は「魔羅」を連想させて忌み言葉のようで、「ひ」に至っては「火」に通じるので論外であり、「ん」はそもそもいろは順に含まれない字なため、これらはそれぞれ「百」「千」「万」「本」の字に置き換えられた。
日本の法令では、号の下位単位としてイロハを使用している他、千葉県や石川県の一部の地域では番地の前に使う事もある。
例・七尾市役所:七尾市袖ケ江町イ部25番地
日本国有鉄道(現 JR)では現在でも車両の等級表記でいろは順を使う。
グリーン車・A寝台車に「ロ」、普通車・B寝台車に「ハ」の記号が用いられている。
今でも「五十音順」ではなく「いろは順」を使用することも少なくない。
関連タグ
数え歌 :「いち」~「じゅう(とお)」までの数を順番に織り込み構成された歌。
覚え歌 :あるつながりのあるものを織り込み内容でその関連を覚えこむようにした歌。