曖昧さ回避
概要
一般的には、放送禁止用語などを文字にする場合に使われるものとされる(「まんこ」→「ま○こ」など)が、そもそも日本においては放送禁止用語を使って罰する法律などはなく(あくまで業界の自主規制)、伏せ字にしなくても本来は問題はない。
商標など(「ディズニー」→「デ○ズニー」)にもよく使われることもあるが、商標権は言葉の独占使用権ではないので、これも伏せ字にする必要はない。
たとえばディズニー以外の漫画でキャラクターの台詞で「千葉県にはディズニーランドがある」と出しても、ディズニーから訴えられることはない。これはディズニーランドが千葉県に実在すること自体は変えようのない事実なので、訴える法律的根拠はない。つまり、伏せ字にする行為はギャグ程度の意味しか持たない。
ただし、ディズニー以外の漫画でディズニーのキャラクターを出すとかというのは、著作権の話となるので注意が必要。
逆に「キ○ガイ」と伏せ字にして相手に伝えたとして相手が不快に感じれば名誉毀損罪(ないし侮辱罪)で訴えられるのは避けられず、伏せ字にしてるからなんでも自由に使える、というわけではないので注意が必要である。また、昨今の日本ではYouTubeやTwitter等を中心に「殺」や「死」といったネガティブな文字列ないし漢字を伏せ字あるいは文字の改変(例えば「死ぬ」なら「タヒぬ」「4ぬ」)にする風潮が見られるが、悪く言えばそれらの文字そのものを蔑ろにしている(いわゆる言葉狩り)という声も多く見られる。
固有名詞を伏せ字にするパターンも同様であり、元ネタが分からない人から見れば一体何なのか伝わらない可能性も高い。検索機能と相性も悪く、結果的に検索避けになっている影響で目的のものを見つけられないといった事例もあり得る。
引用の場合には原文のまま書き写すことが求められるため、この場合は原則として伏せ字にしてはいけない。むしろそう言う経緯を持つ伏せ字を使うことで、ヤバイという演出効果を狙っているともいえる。
特にそれが顕著な例として、「伏せ字になっていない伏せ字」と言うパターンもある。これは「X(エックス)」や「メ」→「×(バツ)」、「O(オー)」→「0(ゼロ)」or「○(まる)」、「q(アルファベットのキュー)」→「9」のように極度に似た別の文字・記号を使って表向きは伏せ字にしてあるが、その類似性故全然伏せ字としては機能していないパターンで、その隠す対象に一定の知名度があればなおさらだ。
(例えば、XROSS AXEV」という名前の商品があったとして、これを「×R○SS △×E▽」と表記するようなもの)