「究極の戦場の鉄則、それは… 戦わずして勝つ!」
と、司令は言っとるよ(by 2号)
概要
『スプラトゥーン3』におけるNew!カラストンビ部隊の現部隊司令。
初代『スプラトゥーン』のヒーローモード主人公の3号が、引退したアタリメ司令からギアと使命を引き継いで司令となった姿。本編中では「司令」と呼ばれており、「新司令」は新3号同様にあくまで便宜上の呼称であることに注意。
前作『スプラトゥーン2』から『3』までの5年の間にアタリメが引退し、代わりにアタリメによって3号が新しい司令に任命された。アートブック曰く、流れで司令の座を引き継いだとのこと。空いた「3号」の席には『3』のヒーローモードにて同作主人公の新3号が入り、3号の意志は受け継がれることになる。
初代の時点で14歳なので、7年後の今作では21歳(ちなみにパル子と同年齢である。もっとも多分2人に接点は無い)。初代主人公でありながら、前作DLC『オクト・エキスパンション』や今作でも活躍を見せる辺り、最早レジェンド枠といえるだろう。
『3』のヒーローモードでは、基本的に舞台となるオルタナに設置されたシオカラキャンプに居る。常にキャンプ内の銀色のコンテナボックスに腰掛けており、上のイラストのように左手でほおづえポーズを作っている。
シオカラキャンプでは、司令から見て右に1号、左には2号が常に立っている。なお横の二人がシオカラーズ全開なポーズをする際、司令は両腕をクロスして手のひらを下に向けるという謎のポーズをとる。
2人のポーズが左右非対称なので、それになんとなく合わせたのだろうか。
また、今作のアートブックによれば最強のウデマエの持ち主と呼ばれるようになったらしい。劇中でも後述の活躍を見せたりと非常に強いようなのだが、肝心なときに気絶したり(前作DLCの話)、足をくじいたりしており(後述)、若干のドジっ子体質のようである。
容姿
司令の服装(ギア)は、
- アタマ:コマンダーヘッド
- フク:コマンダーマント
- クツ:コマンダーゾーリ
という名称で、amiibo『ホタル【オルタナ】』ではそれぞれのレプリカ品を入手可能。
コマンダーヘッドは、アタリメ司令が身に着けていたでんせつのぼうし(レジェンドのぼうし)と、3号時代に身に着けていたヒーローヘッズを組み合わせたもの。でんせつのぼうしはアタリメから受け継いだものであるようで、よく見ると頭の上にゲソを出すための穴が空いている(ガールの司令だとより分かりやすい)。
コマンダーマントは、灰色の半袖オフショルダーTシャツ+黒のアームカバー(?)に、初代でアタリメが着用していたボロ着という組み合わせ。
コマンダーゾーリは、ヒーローヘッズのようなデザインをしたオリジナルの草履である。
このように、初代のギアとオリジナルのギアを組み合わせた独特なものになっている。
なお、肌や目の色、性別は前作で『オクト・エキスパンション』にて設定していればそれが引き継がれるが、ヒーローモード序盤のクレーターにて、アタリメのテント内に飾られた司令の絵をアタリメに描き直してもらうことで容姿を変えられる。クレーターにはシオカラキャンプに置かれたデンチナマズのぬいぐるみを調べることで戻れるので、司令の容姿はいつでも変更可能。
容姿どころか性別も変えられるので、下のイラストのようにボーイにもできるが、ゲーム内では性別ではなくヘアスタイルと表記される。ヘアスタイルはメイン画像のようなゲソ形と、下のイラストのようなゲソ形の2種類のみ。つまり初代のガールとボーイのヘアスタイルである。
また、前作から本作の間に何かあったのか、頭のゲソに切りつけられたような傷跡がついている。
現在の新3号よりも体格が大きいらしく、新3号が司令のお下がりのヒーロースーツを着た際、それを見たアタリメから、
- アタリメ「ちとゆったりしておるが、まァ問題かなろう」
- アタリメ「そのスーツ、フィット感はアレじゃが よく似合ってるぞ!」
と言われたり、
アートブックでは新3号が着た司令のお下がりヒーロースーツについて、
- 『サイズはピッタリ……ではなかったらしく、クレーターからオルタナへ落下した際に脱げてしまった』(219ページ)
と記述されていることから、どうも3号の体格よりも司令のお下がりのサイズが大きかったせいで脱げた……つまりぶかぶかだったと捉えられるような記述や表現がなされており、3号よりも司令の方が体格が大きい事が窺える。
ただし、ヒーロースーツは司令が着てもぶかぶかだったという可能性や、司令が使ってから裾が伸びてしまったという可能性も(強引なこじつけだが)考えられなくはない。
コミュニケーション
1号や2号と異なり自分では喋らず、常に無表情。だが、“心の声”とやらを通じ、1号や2号と会話を行い、新しい3号に対しても2号による心の声の通訳を通じて指示やアドバイスをする。自己紹介でも終始無言だが、上のイラストのような感じにピースしてくれたり、上記のように横の2人とポーズを合わせてくれるなど、意外とノリノリ(2号曰く「シャイなだけ」らしい)。ただのツンデレとか言わない。
ゲームの主人公にはプレイヤーのイメージが反映されるため、セリフを与えると(特に初代の)プレイヤーの3号に対するイメージが崩壊する可能性があるため、3号にセリフを与えず、プレイヤーのイメージで補わせているのだろう。
余談だが、終始無表情な司令もとある台詞で口を開いてくれることが確認されている(参照動画)。もしかしたら単なるバグかもしれないので、もし見たい人はお早めに。
また、後述するように機械を振り回しながら良い笑顔を見せてくれたり、物語終盤に涙を流す場面があったり、新しい3号と初対面した時、そしてヒーローモードクリア後に最初に再開した時、実はちょっと口角を上げながら新しい3号を見ている……と、完全に無表情という訳ではなく、決して無感情でもないようである。
活躍
基本的には上記のようにオルタナの拠点となるシオカラキャンプにずっと居るが、1号と2号とともに無線でアドバイスを送るなどして攻略をサポートしてくれる。といっても2号が心の声を通訳して喋る形なので、実際に喋ることはない。通訳越しのセリフでは
「安全なトコから ねらいを付ける… 戦場の鉄則!」
「押してダメなら退いてみよ… 戦場の鉄則!」
「最後の確認だ… いいんだな?」
といったように司令としての威厳のある喋り方でアドバイスやコミュニケーションをしてくれる。
イカ、ネタバレを含みます
物語終盤、New!カラストンビ部隊はは行方不明になったアタリメが居ると思われるオルタナのロケット発射場「オルタナ宇宙センター」に乗り込むにあたり、発射場付近を覆うケバインクのゴウモウを刈り取る必要があった。
そこで、新3号がオルタナ各地で集めた「オタカラ」と呼ばれる機械群を、その場のノリと勢いで組み合わせ、芝刈り機的な謎の機械(アートブックによるとシェーバー)を作成。
そして何とシェーバーを空中高くブン投げ、ヒト状態のままスーパージャンプ。シェーバーを空中でキャッチして全力で振り回し、ケバインクを一掃して完全除去に成功。2号曰くゴウモウを「トゥルトゥル」にしてしまった。ちなみにケバインク一掃中は良い笑顔を見せてくれる。
そのまま宇宙センターに突入するかと思われたが、ケバインク一掃直後にその場で倒れ込んでしまう。本人曰く「久しぶりに動いたから足をネンザした」とのこと。新3号には先に行くように告げ、新3号がラストステージをクリアしたタイミングで少し遅れて追いついてくる(が、直後にその場でかがんで肩で息をするので、余程しんどかったようだ)。
ロケットが飛んで行った後は、姿の変わり果てたアタリメを介抱し、涙を流した。が、司令の涙を浴びたアタリメが異形の姿のまま復活すると「なんなんだこれは」と言わんばかりの表情でアタリメを見ていた。
その後は地上にてシオカラーズやすりみ連合、アタリメと共に応援していたと思われる。
クリア後にオルタナに入ると、最初と同じように迎えてくれる。
その際も無言だったが、最後にそっとナイスシグナルし、2号の通訳で「一段とイイ目になったな!」という言葉を新3号に送った(ボイス等は無し)。
余談
基本的に今回の司令はずっとシオカラキャンプで頬杖をついているが、戦わなくなった理由やいつも座っている理由については特に説明されていない。何なら後述のネタバレシーン以外、登場の度に絶対座ったままである。
しかし前作DLCをクリアしているプレイヤーからは、その時に起きたとある事態(ネタバレ注意)による後遺症か何かなのではないか、という解釈がされていたりする。
ニンドリ2018年10月号でもイカ研究員が⬛︎⬛︎⬛︎⬛︎について「長時間浴びると⬛︎⬛︎⬛︎の思想に頭が塗り替えられます」と語っており、もしかしたら本当に何かしらの後遺症を患っている……のかもしれない。
今作のヒーローモードを描いた二次創作作品では、何かしらの形でこの考察を取り入れている事が多い。
もちろん単純に司令として前線で戦う必要が無くなったことから座っているだけというのもありえるし(後輩として4号や8号もいるし……)、そもそも公式からは何も言及がないので、あくまでも考察の域を出ないものであることは補足しておく。
ついでに言うとこの説が正しい場合上記の動きや「最強のウデマエ」の持ち主とは思えない(長時間戦えない、元・最強だった、ということならば無理矢理通るが)。
関連タグ
スプラトゥーン スプラトゥーン3 Return_of_the_Mammalians
pixivでは「スプラトゥーン_司令」「Splatoon_司令」で検索した方がヒットしやすいが、これだとアタリメ司令も一緒にヒットしてしまうので注意。