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スプラトゥーン世界の歴史

いかのせかいのれきし

本記事では、『スプラトゥーン』シリーズの作中世界の出来事をまとめた解説と年表を扱う。
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ネタバレ注意
この記事ではゲーム『スプラトゥーン』シリーズ各作品の重大なネタバレが多分に含まれています。警告を理解した上での閲覧を強く推奨します。

概要編集

スプラトゥーンシリーズの世界は、人類と哺乳類が滅亡して約1万2000年後、イカやタコなどの海洋生物たちが進化して人類に代わり地上を支配した「軟体世紀」と呼ばれる遙か未来の地球という裏設定がある。


本記事では、シリーズ各作品のヒーローモードやアートブック等の公式設定から断片的に読み取れる情報なども含め、スプラトゥーンの作中世界の歴史や出来事をまとめて紹介する。

後半には歴史をまとめた年表も掲載する。


また、シリーズの歴史や過去の出来事は、シリーズの情報をまとめた特別公式サイト「スプラトゥーンベース」などで明かされているので、興味ある方は一度同サイトを閲覧してみるのもイカがだろうか?



本編開始前編集

約1万2000年前編集

およそ1万2000年前、人類は技術発展により繁栄を謳歌していたが、地球上では度重なる環境破壊や異常気象によって海面上昇が続いていた。

その状況を見て人類滅亡を予測したとある博士は、学会で海面上昇による危険を訴えるが、誰にも信じてもらえなかった。


危機感を抱いた博士は自身の飼い猫(のちのジャッジくん)だけでも生き残らせようと決意。最後まで迷いながらも、ジャッジくんをコールドスリープ機能を持つカプセル装置に入れて眠りに就かせ、およそ1万年後に目覚めるよう設定する。

同時に不死の薬をジャッジくんに投与し、また万が一ジャッジくんが生き残れなかったときの保険として、ジャッジくんのクローン細胞も同じカプセル装置内に入れた。

ジャッジ君ジャッジくんとコジャッジくん①

さらに、博士は人類滅亡後に新たな知的生命体が生まれることを予想し、それを監視するための人工知能(のちのタルタル総帥)を開発する。それは人類に代わる新たな知的生命体が、人類と同じ過ちを犯さないようにと願ってのことだった。


海面上昇が続く裏で、やがて全世界を巻き込む争いが勃発。争いは激化、長期化し、地上生物の多くが滅亡した。

人類の一部は荒れ果てた地球を見限って種の保存に着手し、生き残った動物たちをコールドスリープして宇宙船「ポラリス」に乗せ、宇宙へ旅立たせた。しかし、ポラリスは太陽系を離れる直前にデブリと衝突して故障。乗員の判断で地球に引き返すも、あと少しというところで燃料が底をつき、地球の周回軌道上を永きに渡って漂う羽目になった。


その後、世界規模の争いの最中に火山噴火などの天変地異が起きたことで、地上は汚染。海面上昇も止まることはなく、博士の予測通り人類、ひいては地上に暮らしていた生物はほぼすべて絶滅してしまった。



人類の滅亡編集

そのような中で僅かに生き残った人々もいた。

彼らは爆発的な噴火で出来た大空洞へと避難し、過ちをくり返さぬべく聡明な科学者たちをリーダーに、大空洞をシェルターとして整備。シェルターは第二の地球「オルタナ」と命名された。

オルタナには海から流れた海水が溜まっており、イカタコクラゲなどの海洋生物たちが大量繁殖していたことで、人々はこれを貴重な栄養源として重宝した。


しばらくして、オルタナの科学者の一人が、イカの体液から見る者の脳波を解析して望んだものを映し出す液晶夢の液晶」の生成に成功する。人類は量産した液晶をオルタナの内壁に張りめぐらせ、かつて人々が地上で目にしていた青空を地下空間に映し出したのだった。


だが、オルタナで生まれ育った若き科学者たちは液晶の空で満足しなかった。彼らは本物の空を望み、汚染された地球を脱出して新天地を目指すロケットの建造に着手。老科学者たちの反対を押し切ってロケットを完成させる。

しかし、ブースターの試運転中、オルタナ内壁の液晶が強力なエネルギーを浴びて暴走。このとき一部の内壁が崩落して居住区を直撃し、さらにライフラインを復旧不可能なレベルまで破壊。


オルタナの人類は、あっけなく絶滅を迎えた。

Alterna:The Spirit Lifer



海洋生物の台頭編集

ここから新たな物語が始まる。

内壁の崩落時、大量の液晶がオルタナの海に流出し、そこに棲む海洋生物の体に浸透。人類の地上に対する思念が焼き付く液晶を受け止めた海洋生物たちは、やがて「地上を目指したい」という感情を抱くようになった。

感情は急速な進化をもたらし、やがて海洋生物たちは地上生活に適した体へと進化して上陸し、世界各地へ拡散。特にイカとタコは高度な知能を獲得したことで、瞬く間に世界中で強い影響力を持つようになった。


地上脱出から5000年後、特異な性質を持った不思議なイカが誕生した。後の「インクリング」の始祖の誕生である。この個体は、預言者として数々の啓示を授かり同族たちに伝授。イカたちの文化は空前の発展を見せ、この時代に頭足類の文明の基礎が築かれた。


約2000年前編集

こうして地球はイカやタコなどの海洋生物が支配する世界となる。そして、ヒトの姿に変身することのできるインクリングやオクタリアンが誕生、「軟体世紀と呼ばれる時代が始まった。

この他にもクラゲや海中の魚類甲殻類刺胞動物などのさまざまな海洋生物たちが進化し、急速に地上へと進出して新たな文明を築くのだった。


地上を支配したイカたちは、高い自己顕示欲とナワバリ意識を本能としていた。これを発散するため、彼らはインクで地面を塗った面積を競い合う競技を始める。現代におけるナワバリバトルの始まりである。当時のナワバリバトルは現在と多少違えど、4対4で行うなどの基本的なルールをすでに確立していた。


同時期、猫のジャッジくんが1万年の時を経てコールドスリープから目覚める。知られている限り世界唯一の哺乳類となったジャッジくんだが、ナワバリバトルの勝敗を瞬時に判定する目と才能を持っていたため、バトルの審判役を務めるようになる。



約100年前(大ナワバリバトル)編集

陸上では段々とイカとタコが暮らすようになっていた。このとき両種族の仲は悪くなく、イカとタコの間では種族を超えた交流もあった。しかし海面上昇は未だ続いており、海面上昇の深刻化により地上の面積は狭少化し、イカとタコは狭くなったナワバリを巡って最終的に激突。イカとタコの決戦「大ナワバリバトル」の始まりである。


大ナワバリバトルの緒戦はタコ陣営が勝利を収めた。

享楽的な性分で早起きを苦手とするイカ陣営に対し、勤勉な性分のタコ陣営が難なくイカ陣営を制圧したのが理由だった。

その後もタコ陣営は新兵器「戦略タコツボ兵器」の投入によってイカ陣営本陣まで一気に侵攻するなど善戦し、勝利の一歩手前までにじり寄った。


しかし本陣まであとわずかというところで、戦略タコツボ兵器のコンセントが途中で外れて無力化されるアクシデントが起き、イカ陣営はこれを機に反撃開始。

戦いは1年以上にわたって続いたが、カラストンビ部隊というイカ陣営部隊の伝説的な活躍を筆頭に、イカ陣営は巻き返しに成功する。

ジャッジくんによる判定の元、大戦は最終的にイカ陣営の勝利と判定され、敗北したタコ陣営は地下へ追いやられた。

オオナワバリバトル終焉

また、終戦から間を置かずしてオオデンチナマズという巨大なナマズが誕生。莫大なエネルギーを生み出すことのできるオオデンチナマズは、イカたちの世界の電力供給源として重宝されることになる。



『スプラトゥーン』(現代)編集

軟体世紀2015年編集

大ナワバリバトルから100年後、現代となる『スプラトゥーン』の時代。

流行の先端である大都市「ハイカラシティ」を中心に、若者たちの間でスポーツとしてのナワバリバトルが流行。都会に憧れを抱く若者のイカたちは、田舎を出てハイカラシティに集まり、バトルに明け暮れる日々を送っていた。

スプラトゥーンHoliday


同じ頃、アオリホタルによるいとこ同士のアイドルユニット「シオカラーズ」がデビューする。彼女らは楽曲『ハイカラシンカ』を皮切りにリリースを続け、4thシングル『シオカラ節』の大ヒットで注目の的となっていた。

シオカラーズ


享楽的な性格のイカたちは、誰もタコや100年前の大戦のことなど覚えていなかった。



タコたちの世界編集

一方、大ナワバリバトルに敗戦したタコたちが暮らす地下世界では電力不足が深刻化。地下ドームの老朽化も顕著になり、生活は厳しさを増していた。タコたちは電力不足を補うため、イカ世界の電力供給源であるオオデンチナマズとデンチナマズたちを誘拐。さらにイカ世界への侵略を計画する。


これに気づいたのが、100年前の大ナワバリバトルで伝説的な活躍を見せたカラストンビ部隊の元隊長、アタリメ司令

彼はイカ世界の危機を救うべく、孫娘のアオリホタルとともに、悪いタコ軍団に立ち向かうための秘密部隊「New!カラストンビ部隊」を結成。アオリを隊員1号、ホタルを隊員2号とし、アタリメは小規模ながらも再びタコ軍団と対峙する部隊を率いることになる。

ヒーロー一式を



名も無きヒーローの活躍編集

同じ頃、ハイカラシティに憧れて上京してきたひとりの若者のイカが、ハイカラシティの片隅にあるマンホールへと迷い込む。マンホールを抜けた先、そこはタコたちの生活する荒廃した土地「タコツボバレー」だった。

タコツボバレーの端に拠点を構えてタコを監視していたアタリメ司令は、若者を見込んで自身が率いるNew!カラストンビ部隊に半ば強引にスカウトして隊員3号に任命。タコ軍団からオオデンチナマズを奪取する任務を与えた。

タコ

流れで任務を引き受けてしまった3号だったが、彼/彼女はアタリメ司令の期待に応える活躍を見せ、タコツボバレーを次々と攻略。各地のデンチナマズを奪取する。代わりにアタリメ司令が予め用意していた、タコたちが生活に困らない程度の発電能力を有するぬいぐるみのデンチナマズを、本物のデンチナマズとすり替える作業も並行して進めていった。


途中でアタリメ司令が何者かに誘拐されてしまうも、応援に駆け付けた先輩隊員の1号と2号(シオカラーズのアオリとホタル)によるサポートもあり、3号はついにタコ軍団の首領DJタコワサ将軍と対峙。

決戦!タコワサ将軍!

戦略タコツボ兵器「タコツボキング」を操縦するタコワサ将軍と3号は一進一退の攻防になったが、1号と2号が流したシオカラ節による応援もあって3号はタコワサ将軍に勝利。オオデンチナマズとアタリメ司令を取り返し、人知れずイカ世界を救ったのだった。


また、この決戦は表向きには「シオカラーズとDJ Octavio(※DJタコワサ将軍のアーティストとしての名義)のコラボによる伝説の地下ライブ」として語り継がれることとなる。決戦中に流されたシオカラ節を聞いた多くのタコたちは、魂にイカのグルーヴを宿し、地上のイカ世界に対する強い憧れを抱くようになった。



『2』までの2年間編集

ラストフェス「アオリvsホタル」編集

3号たちの活躍は幸か不幸か、誰にも認知されることはなかった。

イカたちの世界では平和が続き、そんな中ハイカラシティでラストフェスが開催される(フェスについてはフェスの記事で解説)。

お題は「アオリvsホタル」。シオカラーズのアオリホタルはそれぞれの陣営に分かれ、双方の陣営に分かれたイカ達は3日間激しく激突。結果はホタル陣営の勝利に終わった。


それから9か月、公式小説『シオカラ小説』での出来事。

ふたりはそれまで仕事でもプライベートでも一緒だったが、次第にソロ活動が増加。また、ホタルは「ラストフェスの結果をアオリは気にしているのではないか?」「自分はそのことに優越感を感じているのではないか?」と気に病んでしまい、アオリもまたソロ活動の増加に疲弊し始め、2人の間でちょっとしたすれ違いも起き始める。

スプラ2




タコ達の地上脱出編集

一方のタコ世界。

タコのひとりであるイイダは、タコワサ将軍と3号の決戦中に流されたシオカラ節を聞いたことで魂にイカのグルーヴを宿し、地上に憧れて地下世界から脱出。

これを契機に地上へと脱出するタコたちが現れ、特に人型のタコ「オクトリング」たちは急速にイカ社会に浸透していった。享楽的な性格のイカたちは、タコたちの地上進出に気づくことはなく、気づいたとしてもタコたちの社会進出に拒否感を示さなかった。


また、地上に出たイイダはタコツボバレーに近いナンタイ山で、ラッパーで喉のウォームアップをしていたヒメというイカと出会う。意気投合した彼女らはイイダをDJにしてヒップホップユニット「テンタクルズ」を結成。唯一無二の音楽とキャラクターをブキに人気急上昇し、若きイカたちを虜にしていった。

TENTACLES



コジャッジくん誕生編集

同じ頃、猫のジャッジくんをコールドスリープさせていたカプセル装置は、歴史的遺産として「カラマリ研究室」とされる施設で厳重に管理されていた。

しかし軟体世紀2017年4月、掃除中に誤って装置のコードがコンセントから外れる事故が発生。このとき装置が再起動され、装置内に入れられていたジャッジくんのクローン細胞が急成長。ジャッジくんのクローン「コジャッジくん」が誕生した。

コジャッジくんは、ジャッジくんとともにバトルの審判を行うようになるが、クローンとして誕生した自身の出自に悩むことになる。

コジャッジくん



ポラリス号墜落編集

人類滅亡から1万2000年間、地球の周回軌道上を永きに亘り漂っていた宇宙船ポラリス号だが、永い時を経て少しずつ高度を下げていた。やがてポラリスは地球の重力に引かれて墜落し、墜落の段階で乗組員もコールドスリープしていた動物たちも死に絶え、哺乳類の未来は虚しく閉ざされた。

朽ちた箱舟 ポラリス

……奇跡的に生き延びていた、ある一匹の哺乳類を除いて。


その哺乳類の名は「実験体 熊三号」。

彼は1万2000年以上のコールドスリープ中、新天地を夢見て意識を保ち続けていたことで高い知能を獲得しており、唯一墜落から生き延びた彼は、そこが新天地ではなく魚介類に支配された地球であることを知る。

彼はポラリスの探索装置で哺乳類の痕跡を探す中で、かつての人類の地下シェルター「オルタナ」を発見。哺乳類の復権を目論んだ彼は、オルタナを拠点に暗躍を開始。自らをクマサンと名乗り、哺乳類復権に必要なエネルギー源「金イクラ」を集める企業クマサン商会を設立したのだった。



アオリの失踪編集

再び、『シオカラ小説』での出来事。

あれからしばしして、シオカラーズのアオリとホタルは仕事の忙しさが増していたが、3日間の休みを貰ったことを機に2人で地元へ帰省することにした。

アオリは初日だけ仕事があるため、ホタルは一足先に実家のあるシオカラ地方へ列車で里帰りを果たすが、翌日になってもアオリは姿を現さない。胸騒ぎを覚え、アオリの行方を探すためハイカラシティに戻ったホタルは、オオデンチナマズが再び姿を消したというニュースを知る。



また、2年の間に流行の中心地は、ハイカラシティから2駅離れた都市ハイカラスクエアに移り変わろうとしていた。



『スプラトゥーン2』編集

軟体世紀2017年編集

前作から2年後の『スプラトゥーン2』の時代。

流行の中心地は、ハイカラシティと同じハイカラ地方の都市「ハイカラスクエア」へと移り、この地でも若者達はバトルに明け暮れていた。

スプラトゥーン2遊戲開始喔

さらにクマサン商会なる怪しい事務所が斡旋するバイト「サーモンラン」が若者の間でブームとなる。

このバイトは、死をも厭わぬ好戦的種族「シャケ」のナワバリに入り、迫り来るシャケたちをシバいて金イクラを集めるという中々真っ黒そうなバイトだった。

それでもこのバイトの受付には日々、多くのイカが集まることになる。

サーモンラン!!



新たなヒーローの活躍編集

同じ頃、ハイカラスクエアのエネルギー源だったオオデンチナマズが再び失踪。時を同じくして大人気アイドルユニット「シオカラーズ」のアオリも行方不明になる。


New!カラストンビ部隊の隊員2号にしてシオカラーズのホタルは、状況証拠から黒幕がまたもDJタコワサ将軍であると判断。しかしアタリメ司令と3号が遠方にパトロール中で不在のため、協力者として何も知らずにふらりと現れたイカの若者に状況説明し、有無を言わさず隊員4号に任命する。また、今回はブキ屋店主のブキチも協力し、4号に特製のブキを提供する。

2020/8

4号はナマズ達の捜索任務をこなすべく、タコたちの生活する別の地下空間「タコツボキャニオン」を探索。各地でタコ軍団との激闘をくり広げ、やがて事件の黒幕であるDJタコワサ将軍と激突する。

タコワサ将軍は活動の拠点を移し、再びイカ世界への侵略を狙っていたのだった。戦略タコツボ兵器「タコツボキング A-MIX」を操縦するタコワサ将軍を相手に4号は交戦する。

また、このとき行方不明だったアオリの所在も判明するのだが……彼女は何と将軍に洗脳されており、敵として立ちはだかる。

しかし急遽駆け付けたホタルとブキチの援護もあり、アオリは洗脳から解放、自分を取り戻す。アオリの「シオカラーズ」復帰で勢いに乗った4号たちは、シオカラ節をバックにふたたびDJタコワサ将軍を撃破した。


オオデンチナマズも奪還され、またも人知れずイカたちの世界の平和は守られるのだった。



『オクト・エキスパンション』編集

とあるタコの物語編集

僕らは「ハジマリ」を待っている

4号らがタコツボキャニオンで活動していたのとほぼ同時期、『オクト・エキスパンション』での出来事。不在だったアタリメ司令と3号の二人は、タコツボバレーの奥地でパトロールをしていた。


その最中、二人はひとりのタコと遭遇する。

そのタコは2年前、3号とDJタコワサ将軍の決戦でシオカラ節を聞き、魂にイカのグルーヴを宿したタコの一人だった。そんなことはつゆ知らず、3号とタコは交戦するが、戦いの途中で何者かが彼らを襲撃。アタリメとタコは地下深くへと落下し、3号とはぐれてしまう。


アタリメとタコが落ちた先は謎の企業ネル社が運営する、地下鉄のような巨大地下実験施設「深海メトロ」だった。

落下の際にタコは気絶するが、気絶中にシオカラ節を無意識に口ずさんでいたため、アタリメはこのタコが魂にイカのグルーヴを宿している事に気が付く。ようやく目覚めたタコに、アタリメ司令は共に地上脱出を目指すため協力関係を結ぶが、タコは記憶を失っていたため、アタリメにより8号と命名された。


8号は老齢で動けないアタリメ司令に代わり、深海メトロを探索。

その途中で2人が見つけた「デンワ」という古臭い機械の案内によれば、深海メトロに用意されたさまざまな実験施設を突破し、4つの「アレ」と呼ばれる指定物を集めることで地上へ出られるという。

8号はデンワの指示に従い、ネル社が用意したさまざまな実験施設を突破してアレを集めていった。



テンタクルズの協力

ぬりたく~る

その頃、アタリメ司令に3号の通信機から通信が入る。

だが相手は3号ではなく、ハイカラスクエアで活動する大人気ヒップホップユニット「テンタクルズ」のヒメイイダだった。3号は地上で通信機を落としていたらしく、2人はタコツボバレーに近い地上のナンタイ山で3号の通信機を拾ったとのことだった。

8号らに協力することにしたテンタクルズの2人は、地上からネル社にハッキングするなどして8号とアタリメ司令の地下脱出を手助けすることになる。



地上への脱出

オクトエキスパンション

そうして8号は実験施設を攻略し、デンワの指示通り4つのアレをすべて集める。

するとデンワは4つのアレを組み立て始めたのだが、組み上げられて完成したのは巨大なミキサーだった。突如デンワは完成したミキサーに8号とアタリメ司令を閉じ込めると、ミキサーを稼働させて2人をネリモノにしようとする。

絶体絶命の状況だったが、今まではぐれていた3号が颯爽と登場。ミキサーに体当たりし、デンワを破壊して2人を救った。が、その際の衝撃で3号は気絶してしまった。


しかし、それまで別行動していた3号は地上脱出の手掛かりを持っていた。8号は手掛かりを元にして先に地上へと向かうことにし、アタリメ司令は後から3号とともに8号を追うことにする。


少しずつ地上へ近づく8号。

途中、それまで壊れていたデンワが再稼働してアタリメを拘束。さらに3号の意識を乗っ取って襲い掛かるも、8号が激闘の末に3号の洗脳を解いてアタリメを解放する。


8号たちが地上に脱出したすると、そこはハイカラ地方に広がるハイカラ湾の海上だった。それをテンタクルズの二人がヘリに乗って出迎え、彼らは地下施設を後にしようとする。だがそこに最後の敵が立ちはだかる。


それは8号らをミキサーに閉じ込めたデンワ。

その正体はネル社の黒幕「タルタル総帥」だった。



ネル社の真実

「お前を見てイル」

タルタル総帥は1万2000年前、かつてジャッジくんの飼い主だった博士が作った人工知能である。そして新たな知的生命体がニンゲンと同じ過ちを犯さないかデータを収集する存在でもあった。


しかし、タルタル総帥は1万年以上の孤独から暴走状態にあった。さらに新たな知的生命体となったイカやタコがナワバリ争いを繰り広げてばかりなのを見て、失望したタルタル総帥はネル社で新人類のタネを生み出す事にした。ネル社の目的は、深海メトロの実験施設で優秀な成果を残した実験体のタコをネリモノにし、完璧な世界を導く新人類のタネとして生み出す事だったのだ。


だが優秀な実験体となった8号をネリモノにする事に失敗したタルタル総帥は、一度世界を滅ぼして新たな世界を作り上げるべく最終手段に出る。ヘリで立ち去ろうとしていた8号達の目の前で、ハイカラ湾内にニンゲンを模した巨大な彫像型破壊兵器「ネルス像」を浮上させたのだった。


イイダの分析により、ネルス像が世界をネリ返すエネルギーを太陽光から充填している事が判明。これを阻止するには3分以内にネルス像表面を塗り尽くして太陽光を阻害するしかなく、8号はテンタクルズの協力のもとネルス像表面を塗りたくることになる。強大な敵からイカとタコのナワバリを守るため、8号は地上に出て初めてとなるナワバリバトルを開始した。


8号はイイダ特製の巨大ボム「イイダボム」を使ってネルス像表面を塗りたくり、それでもタルタル総帥はエネルギーが不十分なままネルス砲発射を強行。そこにヒメの破壊的大音声から生み出されるセンパイキャノンが炸裂。エネルギー不足のまま放たれたネルス砲はセンパイキャノンに押し切られ、ネルス像は倒壊。

タルタル総帥も撃破され、海洋生物たちのナワバリは守られたのだった。

splatoon 2 octo expansion



タコたちの地上進出編集

地上に脱出した8号は、ハイカラスクエアにたどり着く。

この時期を境に地上へやってくるタコたちはさらに増加。8号もイカたちの社会に溶け込んで生活するようになった。バトルではイカとタコが入り乱れるようになり、かつてのようにイカとタコが種族を超えて交流する時代が再び訪れたのだった。

Splatoon2 2周年お祝いイラスト



『3』までの5年間編集

スプラトカリプス編集

軟体世紀2019年7月、ハイカラスクエアでファイナルフェスが開催された。お題は「どちらの世界を望む? 混沌vs秩序」。スプラトカリプスと題された今回のフェスでイカ世界の住民たちは2つの陣営に分かれ、3日間激しく競い合った。

結果は混沌派の勝利。これ以降イカ世界では混沌ブームが巻き起こり、次回作の舞台となる混沌の街「バンカラ街」に繋がっていく。

秩序&混沌

また、ファイナルフェス終了直後にテンタクルズはワールドツアー開催を決定。さらにテンタクルズのイイダは、ネル社により記憶喪失にされた8号などのタコたちを救済する計画「プロジェクト・ネリバース(仮)」を始動する。



マサバ海峡大橋の開通編集

軟体世紀2020年、マサバ海峡大橋が開通する。

それまでもハイカラ地方と遠く離れたバンカラ地方を繋ぐ道路網として、マサバ海峡大橋は建造が進んでいたものの何年経っても完成しなかった。

だが、ハイカラ湾に突如として謎の巨大な彫像(ネルス像)が浮上する事件が発生たことで、湾内に多数の構造物が漂流。船舶航行に大きな支障が発生したために架橋運動が活発化し、急ピッチで建設を進められ、ついに開通したのだった。

開通により、ハイカラ地方とバンカラ地方の交流は急激に発展していく。



New!カラストンビ部隊の世代交代編集

密かにイカたちの世界を守ってきたNew!カラストンビ部隊だったが、アタリメ司令は3号に司令の役目を譲って引退。部隊は3号(新司令)が率いることになった。

これにてアタリメ司令もようやく隠居……かに思われていたが、まだまだ元気であり勝手にイカ世界のパトロールを続けることになる。

新旧司令



すりみ連合デビュー編集

すりみ連合

その頃、バンカラ地方にてイカのウツホ、タコのフウカ、マンタのマンタローの3人からなるアーティスト「すりみ連合」がデビューする。


バンカラ地方の名家出身である彼らは、中学卒業から数年でデビューし、ふるさと応援団という形で地元での人気を集め、やがてはラジオ番組「バンカラジオ」のMCに抜擢。さらにフェスのシンボル的存在となり、瞬く間に人気の存在となった。

しかしその裏で彼らは、急速に発展しつつあったことで財政難に陥りかけているバンカラ街を救うべく、自らを「義賊」と称してオタカラハンターの活動を始めていた。



『スプラトゥーン3』編集

軟体世紀2022年編集

前作から5年後の『スプラトゥーン3』の時代。

ハイカラスクエアで2年前に行われたファイナルフェス「スプラトカリプス 混沌vs秩序」で混沌派が勝利して以降、世界に混沌ブームが到来。


ハイカラシティ、ハイカラスクエアなどの存在するハイカラ地方から遠く離れたバンカラ地方の中心都市であり、かねてより混沌の街の異名を持っていた「バンカラ街」は混沌ブーム到来により流行の中心地として発展。再開発が急速に進んでいた。そしてこの地方でもイカとタコの若者たちはバトルに明け暮れる日々を送っていた。

splatoon33

また、クマサン商会はこの地方でもサーモンランのバイトを展開。5年間で相当儲けたらしく、バイト現場への移動用にヘリコプターを購入。さらに現場の声を受け、アルバイターの装備もより危険な場所での作業に適したものへと刷新した。

バンカラ地方でもバイト参加者を応募し、シャケをシバいて金イクラを集めている。

サーモンラン



哺乳類の帰還編集

オオデンチナマズ、再びの失踪

同じ頃、『Return of the Mammalians』での出来事。今度はバンカラ地方のオオデンチナマズが失踪する。New!カラストンビ部隊元司令のアタリメは今回もDJタコワサ将軍率いるタコ軍団が犯人と睨み、タコ軍団の基地が存在する「クレーター」と呼ばれる巨大な穴で見張りをしていた。


時を同じくして、1匹のふしぎなコジャケを連れたイカ/タコの若者が、バンカラ街片隅のマンホールに迷い込む。若者はマンホールの先のクレーターでアタリメと遭遇し、協力者を欲していたアタリメによる強引なスカウトでNew!カラストンビ部隊の新隊員3号(新3号)に任命。オオデンチナマズ捜索の任務を与えられた。


クレーターには、触れた者を毛むくじゃらに変え、自我を失わせる謎の物質「ケバインク」が蔓延っており、その地で遭遇するタコたちも身体にボーボーの毛が生え、どこか様子がおかしかった。新3号とコジャケはそれらの障害を除けつつクレーター内を探索する。


クレーターの最下層に到達した途端、突如として上空からDJタコワサ将軍が操縦する戦略タコツボ兵器「タコツボキング 局地戦仕様」が飛来する。

新3号はタコワサ将軍と激突し、これを撃破するが、タコワサ将軍曰く自身は失踪した部下のタコ達を探しにやって来ただけで、オオデンチナマズの件は知らないという。むしろ部下の失踪をアタリメの仕業と睨み、襲い掛かったというのだった。


双方が困惑した直後、足場からケバインクが溢れて足場が崩落。一行はクレーターの下の地下空間へ落下し、その際に新3号はアタリメとはぐれてしまった。



謎の地下空間「オルタナ」

Splatoon3

落下の衝撃で気を失っていた新3号がようやく目を覚ますと、そこはかつての人類が築いた巨大地下シェルター「オルタナ」だった。


アタリメとはぐれた新3号だが、アタリメを追って来た先輩隊員の1号2号司令といったNew!カラストンビ部隊の面々と合流する。新3号は彼らからはぐれたアタリメの捜索を依頼され、やむなくオルタナの探索を開始することになった。


オルタナの探索を始めてすぐ、地元ニュース番組バンカラジオのパーソナリティを務める音楽ユニット「すりみ連合」の3人が、彼らの前に立ち塞がる。

裏稼業でオタカラハンターをしている3人は、オルタナに眠ると思われるオタカラを狙っており、新3号達がオタカラを狙っていると勘違いしたのだった。

新3号はオルタナの探索を進める途上で彼らと対決することになり、空飛ぶウツボの群れを操るウツホ、巨大なサメを使役するフウカ、分身術で闘うマンタローの3人を、激闘の末にひとりずつ撃退。また、その際に彼らが狙っていたオタカラも回収していった。



宇宙センターへの突入

新3号がオルタナの探索を進めていく途中、アタリメがオルタナの中央に鎮座するロケット発射台「オルタナ宇宙センター」にいることが判明する。

宇宙センター周辺は無数のケバインクのゴウモウで覆われており、とても侵入できない状態だったが、集めたオタカラを合体させて巨大シェーバーを作製。それを司令がぶん回し、ゴウモウを刈り取って一掃。宇宙センターへ足を踏み入れる。


そこにすりみ連合が追いかけてきたが、一行から使い終わったオタカラを譲られたことであっさりと和解。また、すりみ連合は借金まみれのバンカラ街の財政を救うためにオタカラを狙っていたことも分かり、両者は完全に和解する。


道中、失踪中のオオデンチナマズが宇宙センター内に閉じ込められているのが見つかり、ナマズ誘拐の犯人がDJタコワサ将軍でないことが確実となる。

ようやく新3号らが宇宙センターの最上層に到着すると、そこにはスルメのように干からびて横たわるアタリメと、ケバインクを纏いクマサンを名乗る巨大な哺乳類「実験体 熊三号」が居た。

アルバイト キホンの「ン」。何事にも終わりは訪れるものだ

かつて人類が打ち上げるも墜落した宇宙船ポラリス号唯一の生き残りの熊三号は、哺乳類復権のためクマサン商会を立ち上げて金イクラを集め、ケバインクを精製し、最後に長年の経験を積み上げてきたアタリメのエキスが必要であったことを語ると、目の前で宇宙センターのロケットに乗り、宇宙へと飛び立つ。

熊三号の目的とは、精製したケバインクを宇宙から散布し、地球を再び哺乳類のものとすること。即ち「哺乳類の帰還」だった。熊三号の乗った宇宙ロケットがオルタナから飛んでいくのを、新3号らは見届ける事しかできなかった。



舞台は宇宙へ

幸い、干からびていたアタリメが意識を取り戻したが、宇宙に発った熊三号を止める手がない。そんな彼らにすりみ連合が協力を申し出る。彼らはマンタローがどこからか持ってきた宇宙服を新3号に着させると、フウカの操る巨大ザメに新3号とコジャケを乗せ、ウツホが操る空飛ぶウツボの群れで形成した竜巻にサメを滑走させることで即席のマスドライバーとし、新3号とコジャケを宇宙へと送り出したのだった。


ロケットに追いついた新3号とコジャケ。ロケット上での戦いの末に一度は熊三号を追い詰めたものの、熊三号が引き起こした爆発をモロに食らった新3号とコジャケは宇宙に放り出されてしまう。



最終決戦

万事休すかと思われた矢先、宇宙機に改修された「タコツボキング」に乗ったDJタコワサ将軍が颯爽と現れ、新3号とコジャケをキャッチした。どうやら将軍はあの後にすべての事情を把握したらしく、海洋生物たちのナワバリを守るため協力することを告げる。


一方、地上に残った面々もシオカラ節 Three Mixを流して新3号らを応援。するとシオカラ節を聞いたコジャケの身体が光り始め、超巨大なシャケへと変化する。コジャケはシオカラ節を聞いたことにより、バンカラ地方に伝わる神魚「オオジャケ様」として覚醒したのだった。


ロケットが地球に到達してしまうまでの残り時間は3分33秒。巨大化した熊三号とオオジャケ様が格闘し、タコワサ将軍が新3号に操縦をゆだねた「タコツボキング」がオオジャケ様の戦闘を援護する。熊三号の野望を阻止し、海洋生物のナワバリと運命を守るための最終決戦が始まった。


激戦の末、最終的に「タコツボキング」のキューインキで熊三号から奪ったケバインクコアの膨大なエネルギーを逆に送り返すことで、熊三号は撃破。決戦が終わり、オオジャケ様もコジャケへと戻り、新3号とコジャケを乗せた「タコツボキング」は地球へ帰還する道程に入った。

heroes

後日、熊三号の手から解放されたオオデンチナマズも帰還し、またしても人知れず海洋生物たちのナワバリは守られたのだった。


しかし主人を失ったはずのクマサン商会は、その後も何事も無かったかのように経営を続けていくこととなる。




『サイド・オーダー』編集

ハイカラスクエアの異変

そのしばらく後、『サイド・オーダー』での出来事。

かつて若者の中心地として栄えたハイカラスクエアでは、なぜかボーっとしているイカやタコが増加しており、かつての流行の街としての姿を急激に失いつつあるという噂が流れていた。



秩序の世界

Side Order

同じ頃、かつて深海メトロから地上へ脱出したハチ(8号)は、気が付くとハイカラスクエアそっくりの真っ白な世界「秩序の街」で目を覚ます。街には住人の姿がなく、さらにかつて地上脱出を手助けしてもらったテンタクルズのヒメドローンの姿になっていた。ヒメ曰く、いつの間にか二人でこの世界に迷い込んでいたという。


だが、街の中央に聳え立つ「秩序の塔」からヒメの相方のイイダの声が聞こえてくることに気づいた二人は、事の真相を探るべく塔へと足を向ける。塔内ではイイダの昔の知り合いを名乗るミズタという謎のタコと遭遇するが、彼女もまたイイダの声を聞いて探していると語る。3人はイイダのいると思しき塔の頂上を目指し、上っていく。


最上階に到着すると、そこには洗脳されたように機械的動作で襲い掛かってくるイイダ「イイダ・エジタンド」が居た。戦いの末に何とかイイダの洗脳を解いたハチらだったが、彼らの目の前に謎の黒い靄のようなものが現れる。靄は自身をオーダと名乗ると、塔を暴走させ、一行を塔の外に追い出してしまった。



秩序世界の真実

イイダによると、この世界はイイダが深海メトロにより記憶喪失にされたタコたちを救済する計画「トキメキ☆秩序世界の大冒険」(旧プロジェクト・ネリバース(仮))の一環で制作した仮想現実ネリバース」だと判明する。世界が真っ白なのも、ヒメがドローンの姿になったのも仮想現実だからで、ミズタが巻き込まれたのは彼女が深海メトロの被害者だったからだという。


しかしエラーとして生まれたオーダが、ネリバースを暴走させたことでハチらはこの世界に取り込まれ、イイダも洗脳されたのだという。現実世界でも、無理やり精神を取り込まれた人々が気力を失いつつあるとのことだった。オーダは世界中の人々の精神をネリバースに取り込み、変化のない秩序な世界を構築しようとしているらしく、そうなると現実世界のすべての人々が気力を失ってしまう。


これを止めるべく、一行は再び塔を登りオーダのもとへ行くことに。ハチとヒメは、イイダとミズタのサポートのもと塔を再び攻略していく。



再びオーダのもとへ

塔を攻略し、最上階へと辿り着いた一行は、オーダの野望を阻止すべく説得を試みる。しかしそれも虚しく、オーダは巨大なタコ「オーダコ」に変貌して一行に襲い掛かる。

戦闘の末、ハチとヒメの手で一度は無力化されたオーダコだったが、その間にオーダコによって完成させられたプログラムが起動。現実世界と秩序世界から色が失われ始め、一行は色を失い動けなくなってしまった。


……だが、ハチの体から鼓動のようなリズムが流れ出し、世界に色が取り戻された。色が失われる直前、ミズタがイイダのパソコンから流した音楽が、ハチのグルーヴを刺激したのである。

動けるようになったハチとヒメはオーダコと再び対峙し、センパイキャノンを叩きつけてオーダコを無力化。戦いの衝撃で力の大半を失ったオーダコは、小さなコダコの姿となってしまった。


すると一行の目の前にエレベーターが現れ、彼らはそれに乗って現実世界へと戻るのだった。



ハイカラスクエアの再流行

事件のしばらく後、ハイカラスクエアは人々が気力を取り戻したことで、流行の地として再注目されつつあった。


一方、秩序世界ではコダコがまだ自身の野望を諦めきれず、ハチ達はコダコの説得のためにその後も何度も塔を再攻略することとなる。

再戦を繰り返す内、コダコが生まれた原因も判明していく。なんでも、イイダのネリバース制作に協力したタコの技術者たちが、同族の地上進出が進み自分たちの世界が大きく変化していくのを見て、無意識に「変わらない世界」を望んだこと、またイイダも心の奥底で同じ望みを抱いており、それらの想いがネリバース内で練り上がって形となり誕生したという。


再攻略のたびに何度もハチと激突し、敗北することとなったコダコは、最終的にハチ達と和解。秩序世界のプログラムとして生きていくことを受け入れたのだった。

もう友達




年表編集

先に述べたスプラトゥーン世界の出来事の総まとめ年表です。上記の歴史のほか、各作品のヒーローモード、オクト・エキスパンション、サイド・オーダー、ミステリーファイル、オルタナログ、イイダの開発日記、アートブック等設定資料、サウンドトラックのブックレット、開発者インタビュー等、スプラトゥーンに関連する、あらゆるネタバレが全て含まれています。これを理解した上での閲覧を推奨します。

基本的にはゲーム内情報が出典ですが、出典が外部媒体の場合は出典を併記します。一部推定の情報が含まれますのでご注意ください。


約1万2000年前~編集

約1万2000年前

  • 人類繁栄の時代、環境破壊や異常気象により海面上昇が深刻化する。博士が人類滅亡を予測し、学会で訴えるも、誰も聞き入れなかった。
  • 博士が飼い猫(ジャッジくん)だけでも生き残らせると決意。猫に不死薬を投与し、コールドスリープしてカプセルに入れる。並行して、後に誕生する知的生命体を監視するための人工知能「タルタル総帥」を作る。
  • これと前後して全世界を巻き込む争いが発生。争いは激化、長期化して地上生物の多くが滅亡する。
  • 種の保存のため、宇宙船ポラリス号がコールドスリープした動物たちを乗せ、新天地に向けて飛び立つ。同宇宙船には実験体「熊三号」と称される哺乳類もコールドスリープして載せられていた。
  • 争いが続く地球で、火山噴火や海面上昇などの天変地異が発生。地上は汚染され、人類を含む大半の生物が死亡。大量絶滅が起きた。
  • 一部の人々は爆発的な噴火で出来た大空洞へと避難。聡明な科学者らをリーダーとして、大空洞を巨大地下シェルター「オルタナ」として整備する。

大量絶滅から四半世紀(25年後)

  • オルタナの科学者の一人が、イカの体液から「夢の液晶」の生成に成功。地下に空を映し出すために液晶は量産され、オルタナの内壁に張り巡らされる。

大量絶滅から半世紀?(推定)

  • 液晶の空に満足しないオルタナの若い科学者たちが、老科学者らの反対を押し退けて新天地を目指すロケットを建造。しかしブースターの試運転時、オルタナ内壁の液晶が暴走。内壁の一部が崩落して居住区を直撃し、ライフラインを復旧不可能なレベルまで破壊。オルタナの人類は滅亡する
  • 内壁崩落時、大量の液晶がオルタナの海に流出。人類の地上に対する思念を焼き付けた液晶がオルタナの海に棲む海洋生物たちに浸透していく。

大量絶滅から数十~数千年後

  • 海洋生物たちが液晶の浸透により、地上に対する感情を抱く。
  • 感情を得た海洋生物らが急速に進化。地上での生活に適応して上陸する。やがて海洋生物らはオルタナから世界各地に拡散(出オルタナ)。特にイカとタコは高度な知能を持っていたため、瞬く間に世界中で強い影響力を持つようになった。

出オルタナの5000年後

  • インクリングの始祖となる特異な個体のイカがバンカラ地方で誕生し、預言者として授かった数々の啓示を同族たちに伝授。イカたちの文化は空前の発展を見せ、この時代に頭足類の文明の基礎が築かれる。

時期不明

  • 宇宙船ポラリス号が太陽系を離れる直前、デブリとの衝突により故障。地球へ引き返すが、燃料切れで地球への帰還は叶わず、地球の周回軌道を永きに渡って漂うことに。

約2100年前

  • 古代文明ナンプラー帝国の遺跡、ナンプラー遺跡が建造される。ナンプラー帝国はその後、古代ウスター帝国との戦いに敗れて滅亡。
    • 『バンカラウォーカー』253ページ


約2000年前~(軟体世紀元年~)編集

約2000年前

  • イカたちの間でナワバリバトルが始まる。
  • 猫のジャッジくんが1万年の時を経てコールドスリープから目覚める。これ以降ジャッジくんはバトルの審判役を務めるようになった。
  • イカたちの時代「軟体世紀」が始まる。
    • この頃には現在と同様の生態を持つインクリング、オクタリアンといった種族が誕生していたと考えられる。

中世

  • 『2』ミステリーファイル18の「70年に一度起こるといわれるシャケの大移動の様子」を描いた絵画が中世に描かれる。
    • 軟体世紀の「中世」がいつなのかは不明。後述する「インク弾による遠距離攻撃」の方法が存在しなかったことから、ナワバリバトルが始まる時期(2000年前)よりも前の時代という可能性がある。
    • また、この出来事と関連すると思われる『マダイによる予言書』(『2』ミステリーファイル17)にも、シャケと思われる魚が地のあらゆるものを食いつくしたと記されている(時期不明)。

中世より後の時代

  • イカ達がインク弾による遠距離攻撃の方法を確立させる。中世以前の時代はシャケ集団凶暴化に対して有効な防衛手段がなく、数多くの都市が滅んだことが、サーモンランのバイトマニュアルに記される。

時期不明

  • タコの種族「オクタリアン」の地上進出が進み、地上ではイカとタコが暮らすようになる。時には種族を超えた交流も行われた。
  • バンカラ地方カイレイ山脈にて大規模な地殻変動。周囲一帯が砂漠と化し、付近にあったナンプラー遺跡も長い時間をかけて砂中に埋もれる。
    • 『バンカラウォーカー』253ページ
  • バンカラ地方にて大水害が発生。『天より下りし三つの光 渦を作りて災い ぬぐひ去り』との伝承(『3』ミステリーファイル02)が残される。


大ナワバリバトル前編集

軟体世紀1888年


軟体世紀1895年頃?


軟体世紀1897年

  • デボン海洋博物館が開館。2017年時点では創立120周年を迎えている。
    • 『イカすアートブック2』221ページより

軟体世紀1904年

  • ハイカラスクエアのシンボル「デカ・タワー」が完成。新聞社『ニューカラー・タイムズ』社の本社ビルとなる。
    • 『イカすアートブック2』120ページより

時期不明

  • 大ナワバリバトル前の時代、バンカラ地方にマテガイ放水路が建造される。
    • 『イカすアートブック3』300ページより推定


大ナワバリバトル(約100年前)編集

軟体世紀1915年頃

  • 海面上昇により地上面積が狭少化。残された地上を巡ってイカとタコが激突し、大ナワバリバトルが勃発。
    • 緒戦は勤勉な性分のタコ陣営が善戦。享楽的で早起きを苦手とするイカ陣営を難なく制圧する。その後、タコ陣営が戦略タコツボ兵器を投入し、イカ陣営本陣まで一気に侵攻するが、途中でコンセントが外れるアクシデントにより無力化。イカ陣営の反撃が始まり、アタリメ司令率いるカラストンビ部隊が伝説的な活躍を見せる。
  • バンカラ地方のマテガイ放水路が戦争で破壊。放水路としての稼働を停止する。以後、長年に渡って放置されることとなる。
    • 『イカすアートブック3』300ページより

開戦から1年後以上

  • 大ナワバリバトルはジャッジくんによる判定の元、イカ陣営の勝利と判定されて終戦する。敗北したタコ陣営は地下へ追いやられる。
  • 終戦と同時期にオオデンチナマズが誕生。イカ世界の電力供給を担う重要なエネルギー源となる。


大ナワバリバトル後編集

大戦以降

  • クサヤ温泉の観光地化に向けた開発が始まる。
    • 『イカすアートブック3』217ページより

軟体世紀1928年


軟体世紀1934年頃

  • イカ達の流刑地が放棄され、シャケ達のナワバリ「どんぴこ闘技場」となる。
    • 『バンカラウォーカー』255ページ、正確には「約90年前に使用されていた」との説明であり、イカ達が放棄した時期は不明。

軟体世紀1952年前後

  • シャケ達による大量遡上「ビッグラン」発生?(推定)。
    • ビッグランは70年に一度発生すると言われ、2022年に次のビッグランが発生している。また、これ以前も70年ごとに発生していると思われる。

軟体世紀1965年

  • ネギトロ炭鉱が閉山。大戦前は貴重なネギトロ炭の産出地として活気ある炭鉱だった。2015年時点ではナワバリバトル等のステージとして利用されている。
    • 『イカすアートブック初代』151ページより

軟体世紀1967年

  • ハイカラ地方のエン川の中流~下流地域にかけて治水事業が行われ、エンガワ河川敷は現在のような人工河川となる。
    • 『イカすアートブック2』210ページ及び『ハイカラウォーカー』78ページより
  • ミカサコ・タクミが誕生。後に「ミカサコ電気」「株式会社MIKASACO」などの企業を開業し、それらの社長を務める。

軟体世紀1972年以前

  • 遊園地「スメーシーワールド」が開園。2022年時点では開園50年以上の老舗遊園地として知られる。
    • 『イカすアートブック3』195ページより

軟体世紀1973年

  • 伝説のバンド「イロドリ風来坊」結成。しかしその後、所属プロダクションの経営者が横領で逮捕されて解散する。
    • 『バンカラウォーカー』172ページより

軟体世紀1978年~1979年

  • グソクさんが誕生。
    • 『ハイカラウォーカー』7ページより

軟体世紀1981年

  • パル子が店長代理を務めるザッカ屋「竜宮城」の店主カマスダが誕生。
    • 『イカすアートブック3』77ページより

軟体世紀1983年

  • バンド「SashiMori」のドラム担当竜‐Changが誕生。
    • 『ハイカラウォーカー』244ページより

軟体世紀1987年

  • ロブが誕生。
    • 『イカすアートブック初代』64ページ及び『イカすアートブック2』115ページ等より

軟体世紀1992年

  • ダウニーが誕生。
    • 『イカすアートブック初代』65ページより

軟体世紀1996年

  • ヒメが誕生。
    • 『イカすアートブック2』86ページ等より

軟体世紀1996~2007年?

  • 2017年の十数年前、とある海域で貨物船が座礁。後にシャケ達のナワバリ「難破船ドン・ブラコ」となる。
    • 『イカすアートブック2』174ページより

軟体世紀1997年


軟体世紀1998年


軟体世紀1999年

  • イイダが誕生。
    • 『イカすアートブック2』86ページ等より
  • ミズタが誕生?
    • イイダと同世代という点から推定

軟体世紀2001年


軟体世紀2003年


軟体世紀2003年~2004年


軟体世紀2005年


軟体世紀2008年

  • 新3号などの『スプラトゥーン3』のプレイヤーのイカタコ達が誕生?(推定)
  • バンド「SashiMori」のDJ担当のタコPAULが誕生。
  • イイダ、9才。飛び級の成績を繰り返し高等科を卒業。

軟体世紀2009年

  • イイダ、10才。全自動おそうじ兵器「タコドーザー」の開発に関わる。

軟体世紀2010~2013年?

  • 2015年の数年前、えんぺらレモンダイエットがイカ達の間で大流行。若者のフルーツ消費率は30年前の7割に回復する。
    • 『イカすアートブック初代』163ページより
  • 2015年の数年前、ハイカラスクエアの路地裏“裏ハイカラ”にてギアブランド「ホッコリー」が誕生。
    • 『ハイカラウォーカー』78ページより

軟体世紀2012年

  • イイダ、13才。ツケネ研究所に所属、戦略タコツボ兵器の改造に着手。

軟体世紀2014年

  • バンド「Squid Squad」がデビュー。
    • 『Splatune』ブックレットより
  • ミカサコ・タクミがフェス設営や業務用音楽機器を取り扱う株式会社MIKASACOを創設。
  • 11月6日、「イカスツリー電波ジャック事件」発生。OCTOTOOLが電波ジャックを行い、DJ Octavioの楽曲を爆音でハイカラシティに奏でる。これはオクタリアンによるイカ世界への挑発だったが、イカたちは新しいプロモーションか何かだと感じて気にせず、むしろ奏でられた楽曲を高く評価する始末だった。

軟体世紀2015年


詳細時期不明

  • 大量絶滅から約1万2000年後:地球の周回軌道に漂っていた宇宙船ポラリス号が地球に墜落。のちに墜落地点はシャケ達のナワバリ「朽ちた箱舟ポラリス」となる。墜落から唯一生き延びた哺乳類「熊三号」は、ポラリスの探索機器を用いて人類の遺跡「オルタナ」を発見。ここを拠点に哺乳類復権のため暗躍を始める。
  • フウカウツホマンタローの3人が中学時代に「すりみ連合」を結成。その数年後スカウトされ、3人は瞬く間にデビューする。
    • 『バンカラウォーカー』172ページ、2023年より登場の兵頭タオが「10年来のフウカファン」という記述より推定。少なくとも2013年以前よりデビュー、3人の中学時代はそのさらに数年前と思われる。



軟体世紀2015年編集

スプラトゥーン

  • ハイカラシティを中心に、若者の間でスポーツとしてのナワバリバトルが流行。
  • アオリホタルによるアイドルユニット「シオカラーズ」がデビューし、4thシングル『シオカラ節』の大ヒットで注目の的となる。
    • スプラトゥーンベース等より
  • タコたちの地下世界で電力不足とドームの老朽化が深刻化。イカ世界への侵略のため、ハイカラシティのエネルギー源のオオデンチナマズを誘拐する。
    • これに気づいたアタリメ司令が孫娘であるシオカラーズの2人とともにNew!カラストンビ部隊を結成。また、ハイカラシティから迷い込んだ若者を強引に隊員3号に任命する。
    • オオデンチナマズ奪還の任務を与えられた3号は期待通りに任務を遂行。先輩隊員であるシオカラーズのシオカラ節による応援のもと、タコ軍団首領のDJタコワサ将軍との決戦を制し、オオデンチナマズを奪還する。
    • この決戦は表向きシオカラーズと"DJ Octavio"(タコワサ将軍)のコラボによる伝説の地下ライブとして語り継がれる。決戦中に流されたシオカラ節を聞いた多くのタコたちは、地上のイカ世界に強い憧れを抱くようになる。


『1』~『2』の間編集

軟体世紀2015年

  • シオカラ節を聞いたことで魂にイカのグルーヴを宿したタコのイイダが、地下世界から脱出する。地上脱出後、ナンタイ山を放浪していたイイダはイカのヒメと出会い、意気投合してヒップホップユニット「テンタクルズ」を結成。唯一無二の音楽とキャラクターをブキに人気急上昇する。

軟体世紀2016年

  • 1月、ハイカラスクエアの再開発事業が行われる。1904年に建てられたデカ・タワーの大幅改装、総合遊戯施設「イカッチャ」の新装開店、ショッピングビル群「エスカベース」のリニューアルなどが行われ、ハイカラスクエアは多くの若者が集まる街となった。
    • 『イカすアートブック2』119ページより
  • 7月、ハイカラシティでラストフェス「アオリvsホタル」が開催。結果はホタル陣営の勝利に終わる。
  • 同月、ブキ屋「カンブリアームズ」2号店がハイカラスクエアに出店。
    • 『イカすアートブック2』102ページより

軟体世紀2017年

  • 4月、ジャッジくんをコールドスリープしていたカプセル装置のコンセントが管理中に外れる事故が発生。このとき装置が再起動され、装置内に入れられていたジャッジくんの細胞が急成長。ジャッジくんのクローンのコジャッジくんが誕生する。
    • 『イカすアートブック2』113ページより
  • 同月、シオカラーズのふたりは次第にソロ活動が増加。ちょっとしたすれ違いも起き始める。仕事の合間に休みを貰った二人は別々のタイミングで地元へ帰省するが、その拍子にアオリが失踪する。


軟体世紀2017年編集

スプラトゥーン2

  • 流行の中心地がハイカラスクエアに移動。
  • クマサン商会によるバイト「サーモンラン」がブームとなる。
  • イカ世界のエネルギー源であるオオデンチナマズが再び失踪。時を同じくしてシオカラーズのアオリが行方不明になる。
    • New!カラストンビ部隊の隊員2号にしてシオカラーズのホタルはDJタコワサ将軍の仕業と睨み、ハイカラスクエアから迷い込んだ若者を半ば強制的に隊員4号に任命。4号にオオデンチナマズ捜索の任務を与え、ブキ屋店主のブキチとともに4号をサポートする。
    • 4号は各地でタコ軍団との激闘をくり広げ、やがて事件の黒幕であるDJタコワサ将軍と激突。このとき将軍に洗脳されたアオリも敵として立ちはだかるが、ブキチやホタルの援護もあり、アオリは洗脳から自分を取り戻す。DJタコワサ将軍を撃破し、オオデンチナマズも奪還される。

4号らの活躍と同時期(『オクト・エキスパンション』)

  • 3号とアタリメ司令がタコツボバレー奥地をパトロール中、1人のタコと遭遇して交戦。しかし途中でアタリメ司令はタコとともに地下深くへと落下し、3号とはぐれる。落ちた先は謎の企業ネル社が運営する実験施設「深海メトロ」だった。
    • アタリメ司令は、落下の衝撃で記憶を失ったタコを8号と名付けて協力関係を結び、地上を目指すため深海メトロを探索。8号はネル社が用意したさまざまな実験施設を突破していく。
    • 同じ頃、地上ではテンタクルズのイイダとヒメがアタリメ司令の通信機を発見。2人は司令と連絡を取りつつ地上から8号を手助けする。
    • 少しずつ地上へと近づく8号とアタリメ司令。道中で意識を乗っ取られた3号が襲い掛かるも、8号は激闘の末に撃破する。
    • 地上脱出後、ネル社の黒幕にして暴走中の人工知能「タルタル総帥」がニンゲンを模した巨大なネルス像で立ち塞がる。しかしテンタクルズの協力のもと、8号はこれを撃破。さまざまな困難を乗り越えた8号はハイカラスクエアにたどり着く。
  • この時期を境に地上にやってくるタコが増加。イカとタコが種族を超えて交流する時代が再び訪れる。


『3』までの間編集

軟体世紀2019年

  • 7月、ハイカラスクエアでファイナルフェス「スプラトカリプス」が開催。混沌派が勝利し、混沌ブームが到来する。
    • 『イカすアートブック3』86ページより
  • ファイナルフェス終了後、テンタクルズのワールドツアーが決定。
  • これと前後し、イイダがネル社の被害者を救済する計画「プロジェクト・ネリバース(仮)」を始動。『サイド・オーダー』に繋がっていく。

軟体世紀2020年

  • マサバ海峡大橋がついに開通。ハイカラ湾内に出現したネルス像が航行の障害となり、架橋運動が活発化したことが開通のきっかけとなった。橋の開通によりハイカラ地方とバンカラ地方の交流が急激に進む。
    • 『イカすアートブック3』149ページより

時期不明(2022年以前)

  • 新3号コジャケが出会う。お互いの利害が一致したことで、共に行動するようになる。
  • 大戦で破壊され、長年放置されていたマテガイ放水路がバトルステージとして開放される。
    • 『イカすアートブック3』300ページより

軟体世紀2015~2022年

  • ヒラメが丘団地が自治体(ハイカラ市)と産学の協同で行われた団地再生事業により、サステナブルな集合住宅として再開発を進められる。
    • 公式SNS及び『イカすアートブック3』214~215ページより
  • ネギトロ炭鉱の文化的価値が見直され、観光地として再整備が行われる。

軟体世紀2017~2022年

  • アタリメ司令がNew!カラストンビ部隊から引退。司令の役割を3号に譲り、3号は新たな司令となる。
  • ブキ屋「カンブリアームズ」3号店がバンカラ街に出店。
  • バトロイカが筆頭スポンサーを務める「国際ナワバリ連盟」が主導のもと、主要都市すべてのロビーに大規模改修が行われる。これによりバンカラ街、ハイカラシティ、ハイカラスクエアのロビーは全て構造が同一のものになった。
    • 『イカすアートブック3』163ページより

軟体世紀2019~2022年


軟体世紀2021~2022年

  • ファイナルフェスの2年以上後、イイダがプロジェクト・ネリバース(仮)の一環で開発を進めていた仮想現実ネリバース」のプロトタイプが完成。

軟体世紀2022年編集

スプラトゥーン3

  • すりみ連合バンカラジオのパーソナリティに抜擢される。
  • シャケ達による大量遡上「ビッグラン」がこの年以降各地で頻発するようになる。それまでは70年に一度の周期で発生していたのだが、2022年から2024年のグランドフェスティバルの間に計8回も発生した(2022年1回、2023年4回、2024年3回)。その度にイカ達の街へシャケが押し寄せてくるも、クマサン商会が募集したアルバイター達の手で撃退される。
  • この年の後半、オオデンチナマズが再びイカ世界から失踪。アタリメ元司令はバンカラ街の若者をNew!カラストンビ部隊の隊員新3号として強制的に任命し、オオデンチナマズ奪還の任務を与える。
    • 新3号は相棒のコジャケとともに探索を始めるが、途中で謎の地下空間「オルタナ」へと落下。このとき合流したNew!カラストンビ部隊の面々から、落下時にはぐれたアタリメ捜索の任を与えられる。道中オルタナの「オタカラ」を狙うすりみ連合と激突するも、最終的に和解する。
    • 最終的に新3号らは失踪したアタリメとオオデンチナマズを発見するが、事件の黒幕がクマサン商会経営者のクマサン改め、絶滅した哺乳類の生き残り「熊三号」だと判明する。熊三号は全てを哺乳類に変える物質「ケバインク」を宇宙から散布することを目論んでおり、商会の運営で集めた金イクラとオオデンチナマズのエネルギーを使い、ロケットで宇宙へ飛び立つ。
    • 新3号とコジャケは熊三号の野望を阻止すべく、すりみ連合らの協力のもと宇宙へ。DJタコワサ将軍の加勢、コジャケの覚醒なども合わさり、熊三号を撃破。オオデンチナマズも奪還し、海洋生物たちの世界に平和が戻る。
    • クマサン商会は経営者不明ではあるが依然として経営を続行。

軟体世紀2022年以降編集

軟体世紀2023年

  • シオカラーズが新曲「ハイカラシンカ'23」をリリース(推定)。
  • バンカラ街の駅の工事が完了。これによってハイカラ-バンカラ間の交通の便が改善(推定)。
    • これにより、ハイカラシティにも再び多くの人が来るようになる。

軟体世紀2023~2024年初頭

  • テンタクルズのワールドツアーのスケジュール決定。プロジェクト・ネリバース(仮)制作の一環として、イイダがネル社システムへの侵入に成功。
    • 7ヶ月後、テンタクルズのワールドツアー開幕。ツアーには手伝いとして8号もついていくことに。
    • 9ヶ月後、イイダ、ワールドツアーでの多忙によりプロジェクト・ネリバース(仮)制作の一時中断を検討。最終的にタコのエンジニアコミュニティへ制作協力を出し、制作継続へ。
    • 11ヶ月後、プロジェクト・ネリバース(仮)が完成し、「トキメキ★秩序世界の大冒険!」に改題。テンタクルズのワールドツアーは前半が終了し、中休みへ。
    • 12ヶ月後、イイダがネリバースの起動実験を行う。起動実験は8号が被験者となり、イイダとヒメが立会人となる。

サイド・オーダー

  • イイダによるネリバースの起動実験後、オーダによりネリバースが暴走。8号、ヒメ、イイダほか多くの人々の精神がネリバースに引き込まれる。
    • ネリバースに精神を引き込まれたことで、ボーっとしているイカやタコがハイカラスクエアにて急増。かつての流行の街としての姿を失い始める。
    • 起動実験により巻き込まれた8号、ヒメ、イイダ、そしてネリバースに精神を引き込まれたネル社の被害者ミズタらの活躍により、オーダの暴走が阻止される。
  • ネリバース暴走からしばらく後、テンタクルズのワールドツアーが終了。
    • ツアー直後、テンタクルズがミズタとコラボして新曲「#47 Slumber」を発表。
    • 同時期、ハイカラスクエアが再び流行の街として注目される。

軟体世紀2024年

  • テンタクルズが新曲「ウルトラ・カラーパルス'24」をリリース(推定)。
  • 過去最大規模となるビッグラン、「ビッグビッグラン」が発生。バイターたちの手により街や各地の施設は防衛される。
  • シオカラーズ、テンタクルズ、すりみ連合により「ヌラネバセブン」が結成される。
  • 9月、グランドフェスティバル(過去VS現在VS未来)の開催が決定。
    • 株式会社MIKASACOの施工のもと、バンカラ地方郊外のクレーター付近に特設会場が設営される。
    • 特設会場でビッグランが発生するも、クマサン商会とバイターたちの手により防衛される。
      • なお、クマサン商会により計7億個の金イクラ納品のノルマが設定されるが、計15億個以上の納品が為されたことで達成。
    • グランドフェスティバルは無事開催され、過去陣営が勝利する。

注釈編集

※1 年表中の「軟体世紀〇〇年」という表記は『アートブック2』120ページと『アートブック3』86ページより。開発者に聞きましたでは「イカ暦」、Splatuneブックレットでは「軟体暦」とも呼称されているが、本記事では軟体世紀とする。
※2 登場キャラの誕生年は年齢から逆算したものとする。例えばアオリとホタルは2015年の時点で17歳であり、2015-17=1998なので軟体世紀1998年生まれと判断する。ただし早生まれや遅生まれの場合、誕生年に±1年程度の誤差が生じる可能性が高い。
※3 年代は公式設定の「〇〇年前」等の表記から逆算したものになる。例えばデボン海洋博物館は『2』の時点で創立120年であり、『2』の舞台が2017年なので、2017-120=1897で開館年を1897年と判断する。公式が年代を明記・明言したものは、上に記述したアートブックとSplatuneブックレット、および開発者に聞きましたでの『今、「イカ暦」も2022年なんですよ』という発言以外にはない。ほぼ非公式であり、±1年程度のズレが考えられるので注意。
※4 8号グソクさんについて、彼らは登場時点(2018年)でそれぞれ14歳程度と39歳とされているが、彼らの物語は4号の活躍と同時期(2017年)とされており、2017年時点で14歳と39歳なのか、2018年時点で14歳と39歳なのか不明。よって彼らの誕生年のみ、早生まれや遅生まれを考慮すると最大±2年は生誕年のズレが考えられる。
※5 SashiMoriの竜-ChangとPAULは、現実では西暦2018年に公式で年齢とともに紹介されたが、このときは『2』の舞台の2017年時点の年齢か、現実と同じ2018年時点の年齢か不明だった。しかし『3』で西暦2024年に再登場した際、初登場から6歳年を取ったことが明言されたため、2024-6=2018で、初登場時の年齢は2018年時点のものと判明した(『3』の舞台の2022年だと、2022-6=2016で『2』よりも前の出来事になってしまう。逆に『2』の舞台の2017年から6年後も2023年で、『3』の舞台の2022年や現実の西暦2024年との関連性がない)
※6 『サイド・オーダー』の時期について、作中では「イイダがタコ世界に居た頃(2015年)が8年前」といったセリフがあり、これをそのまま考慮すると2015年+8年=2023年となる。しかし『サイド・オーダー』の時期を配信日と同じ2024年2月と仮定し、イイダがタコ世界に居た頃を『スプラトゥーン』発売日と同じ2015年5月とすれば、8年9ヵ月前で辛うじて「8年前」となるので、本記事では『サイド・オーダー』の時期を配信日と同じ2024年以降と判断する。
※7 ↑なお、『サイド・オーダー』では他にも「ヒメが5年くらい前に深海メトロの近くへ来た」というセリフがあり、上の仮定を元にすると『オクト』は2018~2019年の出来事となる。『オクト』の配信時期2018年6月は5年8ヵ月前で、辛うじて「5年前」となるので『オクト』は2018年頃の出来事の可能性が高い。







イカマンガで描かれた歴史編集

設定画集『イカすアートブック』では、「イカ研究員の1人が研究中に妄想を漫画として描いた」という体でスプラトゥーンの裏設定を描いた漫画作品「イカマンガ」が掲載されている。イカマンガでは上述した設定以外の裏設定も明かされている。

もっとも、イカマンガについては「内容が繋がってるようないないような……」と説明されていたり、ゲーム本編と違う展開が描かれているので、正史に含まれない可能性が高い


イカマンガで描かれる歴史は次の通り。

  1. 人類は幾たびの内乱と5回もの世界大戦を繰り広げ、その最中に何者かが発射した核弾頭南極に命中。地球温暖化に追いうちをかける形で海面上昇が進み、地球のほとんどが水没する。
  2. 海面上昇で人類の人口は劇的に減少。人々はコールドスリープや地下に潜って生き延びようとしたが、努力も空しく人類は滅亡した。
  3. 地球のほとんどが海になったことで海洋生物がより進化。中でもイカとタコは熾烈な争いを繰り広げ、大戦の末にイカが勝利。大戦に負けたタコは地下に潜り、イカによる新たな時代が始まる。
  4. タコたちは人類の地下シェルターを再利用した地下世界で生活していたが、人工の疑似太陽「タコツボ様」がフロアごとに老朽化し、居住不能フロアが増加。そこでイカ世界のタコツボ様(=太陽)を強奪する作戦を開始(イカマンガ世界ではタコが長年地下に潜っていたせいで本物の太陽の存在を知らず、太陽を盗もうとする)。
  5. この漫画の主人公のイカガール、アスパラちゃんが地元の田舎から抜け出し、こっそり上京。その先でタコの陰謀に巻き込まれてしまい、後に弟のトリプトくんも巻き込み、紆余曲折の末にタコたちの野望を阻止する。

余談だが、ギア「レトロジャッジ」と「オクタリアンレトロ」に描かれたジャッジくんやオクタリアンの絵は、イカマンガのコマから流用されたものである。


関連タグ編集

スプラトゥーン スプラトゥーン2 スプラトゥーン3

スプラトゥーンシリーズ


参考資料編集

書籍


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