「わしらオクタリアンのせかいは ちかにあるんじゃ
どうくつどうしは ヤカンの"てんそうそうち"で いききするんじゃよ」
(ミステリーファイル02の記述)
概要
WiiUゲームソフト『スプラトゥーン』に登場する、オフライン専用モード『ヒーローモード』の舞台。100年前の大ナワバリバトルに敗北したタコ達「オクタリアン」が生活する荒れた土地で、ハイカラシティの片隅にあるマンホールと繋がっている。
全体的にノスタルジックな雰囲気が漂い、どことなく寂しい空間。周囲を岩壁に覆われた半地下空間であり、タコに似た巨岩が空間内に鎮座している。空間の外部には薄っすらとハイカラシティのシンボル「イカスツリー」が遥か遠方に見えたりする。空間内には浮島の足場で構成されたエリアが5つ存在する。
- エリア1:ハイカラシティと繋がるマンホールの出口があるエリア。オクタリアンを監視する老イカのアタリメ司令の監視小屋がある。
- エリア2:Bバスパークに似た公園のようなエリア。
- エリア3:ネギトロ炭鉱に似たレンガと鉄骨のエリア。
- エリア4:送電塔などが聳える変電所らしきエリア。
- エリア5:鉄板や金網が乱雑し、大半の足場が空中に浮いているエリア。
また、各エリアには無数のヤカン型転送装置が設置されており、タコツボバレー地下に存在する無数の地下基地に接続されている。地下基地との往来にはヤカンを用いるが、普段ヤカンは透明化して隠されているため、インクを塗り付けて探し出す必要がある。
地下基地
ヤカンの先の地下基地では、敵となるオクタリアンの兵士や様々なギミックの用意されたステージが待ち構えている。主人公の3号はこれらを突破しつつ、地下基地ごとに設置されたゴールへ到達することで、そのヤカンをクリアした事になる。
地下基地の天井には巨大な電灯が吊り下げられており、壁面にも空を映した液晶板が無数に貼り付けられているため、地下でありながら明るい空があるかのような景色が広がる。しかしミステリーファイルによると老朽化が深刻らしく、液晶板も所々剥がれ落ちている。たまに天井から土埃が降ってくることもあり、老朽化によるガタが相当来ている様子が見て取れる。
また、オクタリアンがモノを再利用して使う習性を持っていることにより、地下基地内にはビル、道路標識、電車などの様々な地上の物体が乱雑に設置されている。しかもオクタリアンの浮遊技術により、あらゆる物体や足場が空中に浮遊している。
さらに草木などの植物が生えていたり、スズメなどの鳥が居たりと、地下空間ながら限定的に自然環境が構築されている。
裏設定
設定画集『イカすアートブック』やニンドリ2018年10月号の特集によると、タコツボバレーは元々タコ達が生活していた旧市街で、地下基地と繋がる地上の5つのエリアにはタコ達が生活していたようである。各エリアの建物はその廃墟である。しかし大ナワバリバトルで荒廃を辿ったことで、生活の拠点は地下へと移された模様。
ヤカンで地上と繋がる地下基地は、これよりはるか昔に滅びた文明の遺跡を利用して作られた事が公式SNSの紹介で語られている。この滅びた文明に関する説明は無いものの、『イカすアートブック』に掲載されている漫画作品『イカマンガ』では、滅亡した人類の地下シェルターを流用したものであることが示唆されている。
上記のように地下基地内にはスズメが居るのだが、軟体世紀で鳥類が1万2000年前の大量絶滅を生き延びたのは、彼らが人類の地下シェルターに逃げていたからなのだろうか?
また、『イカマンガ』内での記述で正式な設定では無いと思われるが、地下基地内の巨大電灯は人類が作った人工太陽で、タコ達には「タコツボ様」と崇められて重宝されているという。しかし人類滅亡から時が経ってタコツボ様が老朽化、いくつかは稼働停止したため地下基地ごと放棄され、タコ達の生活が苦しさを増している。
後に発売された設定集『バンカラウォーカー』では、地下基地内の人工太陽が「疑似太陽」という名称であることが明かされた。また、疑似太陽は地下内でも相当な光量らしく、実際の太陽のように肌に当たり続けると日焼けするような感覚にもなるらしい。
関連イラスト
タコツボバレー
地下基地
関連タグ
タコツボキャニオン:次回作の舞台
オルタナ:次々回作の舞台にして、タコツボバレーと同じくはるか昔に滅びた文明が作った遺跡