概要
ゲーム『スプラトゥーン2』内で不定期に開催されるイベント「フェス」において、最終回と銘打って開催されたフェス。最終回ということで前作のラストフェスを彷彿とさせる「ファイナルフェス」とも呼ばれた。
名前の「スプラトカリプス」とは、「スプラトゥーン」と「アポカリプス」(黙示録、転じて世界の終わりや大災害を意味する)のかばん語である。
そもそもフェスとは
突如『カミ様』が動き出し『お題』と言う名目のご神託が託される。そのお題に沿ってイカタコ達は二つのチームに分かれ、激しく盛大なナワバリバトルを繰り広げる。ハイカラスクエアの一大イベントである。
自分が投票したチームの『フェスT』が期間限定で貸し与えられ、フェス開催期間中においては、体のギアはフェスTに固定される。もとい、フェスTを着ないイカなどいない。
フェスのお題が発表されると、ハイカラスクエアは徐々にフェスに向けて準備を始める。ネオンライトの看板が徐々に掲げられ、いよいよ開催が近づくと、デカ・タワーに特設ステージが設置される。イカ達は浸透圧が上がっていき、フェスの開催を今か今かと待ち焦がれるのである。
いざフェスが始まると、通常は昼間である広場が夜となり、地表から淡い光の粒が立ち上る中、テンタクルズが『ウルトラ・カラーパルス』の生ライブを開催し、空には花火が次々に打ち上げられる。イカ達は音楽に合わせて踊り出し、まさにお祭り状態となる。ナワバリバトルのステージも夜となり、フェス期間中は専用BGM『フルスロットル・テンタクル』『リップル・リフレイン』『レッド・ホット・エゴイスト』及び『イマ・ヌラネバー!』が流れる。
最終結果は『得票率』『レギュラーモードでのコウケン度』『チャレンジモードでのコウケン度』を元にポイント換算し、より多くのポイントを得たチームが勝利となる。フェスが終わると参加賞として『スーパーサザエ』を得る事ができ、勝利チームにはより多くのスーパーサザエが贈られる。
これまでのフェス
これまで日本にて開催されたフェスの概略はイカの通り。
大会 | 開催日 | お題 | 勝利チーム |
---|---|---|---|
前夜祭 | 2017/7/15 | ロックVSポップ | ロック |
第1回 | 2017/8/4~8/5 | マヨネーズVSケチャップ | マヨネーズ |
第2回 | 2017/9/9~9/10 | マクドナルド マックフライポテトVSチキンマックナゲット | チキンマックナゲット |
第3回 | 2017/10/14~10/15 | 瞬発力VS持久力 | 持久力 |
第4回 | 2017/11/11~11/12 | からあげにレモンかけるVSレモンかけない | レモンかけない |
第5回 | 2017/12/9~12/10 | ユニクロ あたたかいインナーVSあたたかいアウター | あたたかいアウター |
第6回 | 2018/1/13~1/14 | アクションVSコメディー | コメディー |
第7回 | 2018/2/3~2/4 | 王者VS挑戦者 | 挑戦者 |
第8回 | 2018/3/3~3/4 | 花VS団子 | 花 |
第9回 | 2018/3/24~3/25 | NIKE 最新モデルVS人気モデル | 人気モデル |
第10回 | 2018/4/21~4/22 | JAMSTEC 未知の生物VS先進の技術 | 先進の技術 |
第11-1回 | 2018/5/19~5/20 | サンリオ ハローキティVSシナモロール | ハローキティ |
第11-2回 | 2018/5/26~5/27 | サンリオ マイメロディVSポムポムプリン | マイメロディ |
第11-3回 | 2018/6/9~6/10 | サンリオ ハローキティVSマイメロディ | マイメロディ |
第12回 | 2018/7/21~7/22 | イカVSタコ | イカ |
第13回 | 2018/8/18~8/19 | 明治製菓 きのこの山VSたけのこの里 | きのこの山 |
第14回 | 2018/9/23~9/24 | つぶあんVSこしあん | こしあん |
第15回 | 2018/10/19~10/21 | ハロウィーン トリックVSトリート | トリート |
第16回 | 2018/11/10~11/11 | グリコ ポッキーチョコレートVSポッキー″極細″ | ポッキー″極細″ |
第17回 | 2018/12/15~12/16 | スマブラSP ヒーローVSヴィラン | ヴィラン |
第18回 | 2019/1/4~1/6 | 家族VS仲間 | 仲間 |
第19回 | 2019/2/2~2/3 | ボケVSツッコミ | ボケ |
第20回 | 2019/3/16~3/17 | 騎士VS魔法使い | 魔法使い |
第21回 | 2019/4/19~4/21 | ウサギVSカメ | ウサギ |
第22回 | 2019/5/11~5/12 | プロ野球 セ・リーグVSパ・リーグ | パ・リーグ |
第23回 | 2019/6/15~6/16 | 酢豚にパインはアリVSナシ | ナシ |
ファイナルフェス
そしてついに発表されたファイナルフェス。期間は2019/7/18~7/21。
SPLATOCALYPSE(スプラトカリプス)と銘打たれたそのお題は・・・
どっちの世界を望む? 「混沌」VS「秩序」
概要
開催期間は前作のラストフェス以来となる3日間。加えて、100倍マッチの発生率が100倍になる。
また地域別の集計だった他のフェスとは異なり、本フェスでは世界中の得票率とコウケン度を合算して結果とするとの告知がなされた。
ファイナルフェスは現実世界をも巻き込んだ。様々な企業が混沌派と秩序派に分かれ、店頭応援合戦なるイベントが開催され、特設エリアを設けた。
またテトリス99やどうぶつの森ポケットキャンプ等、他のゲームがタイアップを行ったり、ファイナルフェスにちなんだTシャツやキーホルダーなどが販売されたりもした。
ステージ
前半2日間はなんとこれまでのミステリーゾーン23ステージがすべて登場する。
これだけでもスゴいのだが、極めつけはラスト1日で登場する新ステージ「DEAR SENPAI」。
このステージはハイカラ湾の海上に設営されたものなのだが、オクト・エキスパンションの要素をてんこ盛りにしており、
- 遠景に大破したネルス像が見える。
- ステージ随所にネル社のロゴが。
- ステージ上空ではヒメ、イイダの二人と共に、8号を迎えに来たヘリ一個師団が旋回している。BGMはここから歌っており、またヒメは反復横跳びしてテンションを高めている(スコープ付きチャージャーで覗いてみよう)。
- ステージギミックとしてイイダボムとセンパイキャノンが使用できる。
- イイダボムは、双方の陣地それぞれに自分の色と相手の色のボムが定期的に投下され、ダメージを与えると起爆するというもの。相手色のものはダメージを与えることで起爆でき、自分の色のインクで塗られる。さすがにバトル用なのである程度堅い。
- センパイキャノンのほうは、ラスト1分のタイミングで「終末の歌声が聞こえる!」というアナウンスが流れ、フィールド中央にスペシャルMAX状態のヒメが神々しく降臨。彼女に触れることでセンパイキャノンをぶっ放せるというもの。もちろん発射時の「マ゛ーーーーーーーーーッ!!!!」も完備。
BGM
BGMは3部構成となっている。
- 1日目
- 「キミ色に染めて」→シオカラーズ版の「イマ・ヌラネバー!」
- 「ミッドナイト・ボルテージ」→テンタクルズ版の「イマ・ヌラネバー!」
前者は前作のフェス時と同じ構成。
- 2日目
- 「濃口シオカラ節」→ハイカライブ版の「イマ・ヌラネバー!」
シオカラ節の方は尺に収めるためイントロが若干カットされている。
イマヌラネバーは「ハイカライブ2018」で披露された、テンタクルズ版がベースだがイイダとシオカラーズの歌唱が入った特別版。中の人曰く「歌えるのはうれしいけれど恐縮している」イメージなのだとか。
- 3日目
- 「フライ・オクト・フライ」→「フルスロットル・テンタクルズ(Octo)」
「オクト・エキスパンション」最終決戦のBGM。スタート時のジングルまで含めて完全再現となる。
混沌派か秩序派か
題材が題材だけに、開催告知時には二人も普段からは考えられないシリアスな雰囲気となり、さらに他のスプラトゥーン世界の住民たちも一部を除き真っ二つに割れた。
具体的にはイカの通り。
混沌 | 中立 | 秩序 |
---|---|---|
世界は、混沌と秩序、どちらへと進むのだろうか。
世界の行方
3日間の激戦、そして運命の結果発表・・・
- 得票率
- 混沌 58.05%
- 秩序 41.95%
となり、得票率は混沌派に軍配が上がった。
- コウケン度(レギュラー)
- 混沌 51.39%
- 秩序 48.51%
- コウケン度(チャレンジ)
- 混沌 50.34%
- 秩序 49.66%
こちらも僅差だが、両方とも混沌派に軍配が上がった。
総合得点は 3 対 0 となり、混沌派の完封勝利でファイナルフェスは幕を閉じた。
影響
前作のラストフェスでホタルが勝利した結果、アオリが失踪・闇落ちしたことに続き、このフェスの結果が次回作『スプラトゥーン3』の世界に影響を及ぼしている。
なお、この後もフェス自体は開催されたが、いずれも過去のお題で再度対決する「リバイバルフェス」となっている。