概要
ユニクロとは、ファーストリテイリング傘下のアパレルブランド。デザイン、製造、小売まで一貫して自社で行うSPAと呼ばれる業態で、国内外に2000を超える店舗を有し、日本発のファストファッションを代表するブランドである。
先行するファストファッションブランドであるGAPをモデルに1990年代後半からSPAに本格転換、一世を風靡したフリースを期に日本では万人が知るブランドになった。
とはいえ、常に順風満帆だった訳ではなく2003年頃に業績が低迷したこともあった。
原因としては、競合他社がユニクロの手法を取り入れ優位性が薄れたこと、商品があまりにもヒットしたがために、周りにユニクロの服であるとバレる「ユニバレ」と呼ばれる現象が多発し「ユニクロはダサい」といったイメージが広まってしまったことなどが挙げられる。
その後、theoryなど国内外のブランドを買収し、そのノウハウを活かしてデザイン性の向上を図ったことなどから業績が回復。「ヒートテック」や「エアリズム」など機能性を重視した商品を積極的に開発することによって、国民的な人気を維持し続けている。
特徴
競合のファストファッションブランドであるGAPやZARA、H&Mが流行を意識したデザインで若者向け中心に展開しているのに対し、ユニクロは若者から中高年まで着られるようなベーシックな仕立ての服が多い。ユニクロが流行を意識していないわけでもなければ、ユニクロ発の流行を作り出すこともあるが、他のファストファッションブランドに比べると万人向けで「野暮ったい」というイメージが先行しがちである。ただし品質面での評価は高く、競合ブランドと比べて縫製や生地の質は極めて良いとされる。その意味では、流行に乗ったデザインの服を安価に大量生産・大量流通させることに特化した一般的なファストファッションブランドとは異質な面がある。
2000年代には「デフレ時代の勝ち組」として挙げられていたように、かつては「ユニクロ=安い服」というイメージが強かった。とはいえ現在は、姉妹ブランドのGUがより廉価かつ個性的でトレンドに合った商品を展開するようになり棲み分けがなされたことから、ユニクロは上質志向の定番商品を揃えたブランドと位置付けられている。
スポンサー契約をしている有名スポーツ選手
ロジャー・フェデラー〈テニス選手〉
スポンサー契約をしていた有名スポーツ選手
ノバク・ジョコビッチ〈テニス選手〉(現在は2017年からラコステと契約している)
関連イラスト
外部リンク
公式Twitterアカウント『UNIQLO_JP』
関連タグ
GU:ユニクロの姉妹ブランド。廉価かつトレンドライクなデザインが特徴。
しまむら:ユニクロ及びGUの競合と認識される大手衣料品チェーン。
H&M ZARA GAP SHEIN:他の世界的なファストファッションブランド
カップリングタグ
漫画『家庭教師ヒットマンREBORN!』の登場人物、
ユニとクローム髑髏のカップリングの名称としても使われている。