概要
日本の大手アパレル小売業。主力の「ファッションセンターしまむら」の他、「アベイル」「バースデイ」「シャンブル」等複数の店舗ブランドを持つ。
日本のアパレル業界での売り上げは「ユニクロ」「GU」を擁するファーストリテイリングに次ぐ2位。良品廉価を売りに台頭したデフレ時代の勝ち組としてファーストリテイリングとよく比較されるが、限られたアイテムを自社で企画し提携工場に大量発注するSPAであるファーストリテイリングに対し、しまむらはメーカーや問屋から多品種少量の商品を仕入れ売り切る集荷品揃え戦略と、ビジネスモデルは対照的に異なる。
もともと郊外部に重点的に出店していたが、近年はファッションビル内にテナントとして入っている場合もあり、徐々に都心部へも進出している。
歴史
1953年、埼玉県比企郡小川町で設立された島村呉服店を母体に、1961年より現在のチェーンストア展開を開始。仕入先への返品は一切行わないと宣言し実践することで、取引企業の信頼を勝ち得、多くのメーカーがしまむらとの取引を優先させるようになっていった。1988年の東京証券取引所二部、1991年の一部上場を経て、2002年には沖縄県へ初進出を果たし、47都道府県への展開を達成。名目通りの全国規模の企業へと発展した。
イメージ
総じて低価格であることからコストパフォーマンスに優れるが、多くのアイテムは少数しか仕入れず売り切れ御免なので、売り切れると基本的に再入荷はない。また、多種多様なメーカー・ブランドから仕入れているため品質的なばらつきが大きく、見る目がないと「安かろう悪かろう」な商品を掴むことになってしまう。このため慣れた利用者は品質の見極めに余念がなかったりする。
またデザインやトレンドの観点で見ると若干ダサさが漂う服も目立ち、かつての「しまむら」と言えば「中高年層向け」のイメージが強かった。しかし先述の通りコスパは高く、ダサさも他のアイテムと組み合わせれば解消可能なので、最近は若い女性を中心に「しまラー」と呼ばれるしまむらファッションを身にまとう人々が増えているらしい。
元々外部からの仕入れに専念し商品開発には携わっていなかったが、2018年からはオリジナルブランドを立ち上げ、今ではしまむらでしか買えないオリジナルブランドもいくつかある。また、近年では様々な漫画・アニメ・ゲーム・アイドル等とのコラボ商品を多数発売しており、サブカルチャーを取り込むことでオタク層の獲得にも成功。しまむらから公式にアナウンスする事は稀であり、偶然立ち寄ったしまむらで新手のコラボ商品が発見され、SNSで拡散されて知れ渡ることが多い。
東日本大震災において自らも多数店舗が被害を受けた被災企業でありながら、即座に支援金の拠出を決めた男気のある企業でもある。
pixivでは
描かれたキャラクターの衣装がしまむらブランドに見えたり、しまむら産の服を着ていたりするとしまむらタグが付けられる(関連タグも参照)。
他にも安達としまむらの表記揺れとしても使われている。
関連タグ
大宮アルディージャ … クラブスポンサーを務める企業の一つ。
ヤオコー 同じく埼玉県比企郡小川町発祥。
アイルー しまむらでコラボTシャツを出す事になった。
ファンタシースターオンライン2 しまむらとのコラボでゲーム内に店舗が出現する超展開を生み出した。
タイムボカン24 ここと思わしきファッションセンターが本編中に登場。それだけでなく、歴史的に有名な建物が……。
フレームアームズ・ガール しまむらでデカール付きの福袋を販売。
シンデレラガールズ劇場 アニメとのコラボ衣装が登場。なお、原作(ソシャゲ上での5コマ漫画)の原作(そのソシャゲ本体)に当たるアイドルマスターシンデレラガールズには島村卯月なるアイドルが存在するため、案の定コラボにも登場する事になったのであった。
しまラーとされる人々
雨宿まち(※アニメ版では「しもむらマスター」に変更されている)