概要
電撃文庫より刊行中のライトノベル。既刊11巻+2巻(2023年11月15日時点)。著者は入間人間、イラストはのん。ファンの間では「あだしま」の略称で親しまれている。
コミカライズ版は、既に連載が終了しているガンガンONLINE版と、連載中の電撃大王版の2つが存在する。ガンガンONLINE版は全3巻、作画はまにが担当していた。電撃大王版の作画は柚原もけが担当している。
安達のしまむらに対する恋愛感情(ガールズラブ)を、思春期特有の不安定な感情と共に鮮明に描いた作品。章によって語り手が変わるのがこの作品の特徴で、原則安達かしまむらのいずれかの視点で物語が進んで行く。章の繋ぎ目にはさまざまな形のおまけパートが入る。こちらは語り手が先の二人ではない場合が多い。
手塚プロダクション制作のテレビアニメが2020年10月から、TBS、BS11で放送された。
ストーリー
お互い授業をサボっている時に体育館の2階で知り合い、友達になった女子高生の安達としまむら。一緒に話をしたり、体育館にある卓球台で遊んだり、いたって普通に過ごしていた二人。そんな日々の中、安達はしまむらに対して徐々に特別な感情を抱くようになっていく…。
以下、各登場人物の下の名前などネタバレを含む箇所があるので、それらが苦手ないしは本編未読の方はご注意ください。
登場人物
安達(あだち)
CV:鬼頭明里
本作の主人公。一見するとクールでやや冷たい感じのする美人。しまむらより背も高い。
よく授業をサボっており、周りからも公認の不良扱い。
自分の感情を表に出すことが苦手なため、学校での人付き合いや家での家族との会話もあまりなく、友人と呼べるほどの仲の相手はしまむら以外にいない。そのため、唯一の友人と言っていいしまむらが他の相手といると、その相手に関わらず若干焼きもちを焼いてしまう。
ある時を境に、しまむらに対して友達以上の感情が芽生え始めている自分に気づき、困惑する。
本名は「安達桜(あだち さくら)」。
CV:伊藤美来
本作のもう一人の主人公。長い髪を栗色に染めて右の前髪を2本のヘアピンでとめている。
安達程ではないが授業をよくサボっており、染めた髪と相まって安達同様不良扱いを受けている。
安達と違い人付き合いも人並みにはでき、日野や永藤らなどの友達もいるが、物事に関してあまり深く関心を持たない性格であり、自分のこともあまり話さない。そのため、友達である安達や日野も彼女の好みや趣味をあまり知らない。
自分の名字が周囲から呼ばれる度に、ひらがなの「しまむら」に聞こえるらしくやや不満の様子。
本名は「島村抱月(しまむら ほうげつ)」。
日野(ひの)
CV:沼倉愛美
しまむらのクラスメイトで友人。小柄で髪をおさげにしている。
お調子者な性格のうえ、よく変なやつに遭遇する体質で話題に事欠かない。趣味は釣堀で釣り。
永藤とは幼稚園の頃からの幼馴染でずっと一緒に過ごしてきた親友。小さい頃から永藤家に入り浸っており永藤の両親からも我が子同然のように良くしてもらっている。
しまむらを通じて知り合った安達との距離感をはかりあぐねている。
本名は「日野晶(ひの あきら)」。
永藤(ながふじ)
CV:上田麗奈
日野の幼馴染で親友。眼鏡をかけており胸は大きい。家は精肉店。
日野とは大体いつも一緒に行動しており、家でもよく遊びに来た日野と過ごしている。
どこか抜けている性格で、記憶力もそれほどよくないが、日野達に指摘されてもそれほど気にしていない。
本名は「永藤妙子(ながふじ たえこ)」。
日野、永藤の下の名前はいずれもライブアライブ近未来編より来ている。
CV:佐伯伊織
日野が釣堀で遭遇した「変なやつ」。蝶結びにした粒子を纏う水色の髪と、水色の瞳を持つ自称宇宙人。容姿は小学生程度で、初登場時には宇宙服を着ていた。
日野が釣堀に連れて来て引き合わせたことで知り合ったしまむらを気に入り、以後も時々彼女に付きまとっている。その延長線でしまむら妹と意気投合し、ことあるごとにしまむら家に出没するようになる。しまむら妹のことは「しょーさん」と呼ぶ。
本人は「知我麻社(ちかま やしろ)」と名乗っている。
同作者の別作品である「電波女と青春男」の「星宮社」と一部の設定が似ている。
CV:田中貴子
しまむらの妹で、名前は不明。短めの黒髪を頭の右側で纏めている。
人見知りな性格で、初対面の人に対しては途端に無口になる。性格がどことなく似ていることから、しまむらに安達とよく対比される。ヤシロの事は「ヤチー」と呼び、よく一緒に行動する仲。
しまむらに歩み寄ろうとする安達のことをあまり良く思っていない。
樽見(たるみ)
CV:茅野愛衣
3巻より登場。偶然再会を果たした、しまむらの小学校時代の親友。カールのかかったアッシュカラーの長髪が特徴で、しまむらよりも頭半分ほど背が高い。
しまむらと同様の理由で不良の烙印を押されている。しまむらと再会してからは、定期的にしまむらを遊びに誘うようになり、そこでもう一度友達になろうと提案する。しまむらのことは「しまちゃん」と呼ぶ。
作品の舞台
作品の舞台は主に岐阜県の岐阜市・各務原市・本巣市、そしてお隣の愛知県・名古屋市になっている。コミカライズ版ではJR東海の岐阜駅と名古屋駅やイオンモール各務原、モレラ岐阜など実在する建物が作中でも描かれている。
またアニメ第9話では、名古屋駅へ向かう為に東海道線で主に新快速として活躍する313系5000番台に乗車しているシーンも描かれている。更には東海地方を代表するラーメン「スガキヤ」も寿がきや協力の基、描かれている。
ちなみに、原作者の入間人間氏は出身が岐阜県、安達役の鬼頭明里氏は愛知県の名古屋市出身だったりする。
関連動画
アニメ公式PV
主題歌
OP
君に会えた日
ED
キミのとなりで
歌:鬼頭明里
関連イラスト
関連タグ
佐々木と宮野:同じく主人公2人の名前が入ったアニメ繋がり。ただし、こちらはBLアニメで登場人物は男子キャラがメイン。
ゆるゆり:百合要素はあるがギャグコメディがメインの大御所。