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黙示録

あぽかりぷす

黙示録とは、ヘブライの宗教思想の影響下で記された終末論を記した一連の書物のことである。転じて、そこに描かれるような破滅的な状況も指す。
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概要編集

 黙示とは「隠されていたものが明らかにされる」という意味であり、ギリシャ語アポカリプス(Apocalypse)と呼ぶ。

 この形式の文章を「黙示文学」とも言う。

 現在「黙示録」のタイトルを持つ書の中で、ただ一つ宗教的な正典として生き延びた『ヨハネの黙示録』は新約聖書中で唯一「預言書」として分類されている。

 、あるいは天使などそれに近いものがなどを通じて知られていない真実を知らせる、というものであり、特に予言された終末について明かすというものが多い。

 コンセプトは旧約聖書ユダヤ教にも見られ、旧約聖書の中にはこの名称がなくとも黙示文学に分類されるものが存在する。またイスラム教にもみられる。

 またヨハネ黙示録以外の外典黙示録には旧約聖書の外典および偽典も含まれる。


主な黙示文学編集

 これらの文学は宗教にまつわるものが多く、アッシリアバビロニア神話などに見られ、それらがヘレニズム時代の前後、終末への期待を求めていたユダヤ教関連に取り込まれ、記述の一部は預言書とされるエゼキエル書や、イザヤ書などに見られる。特に有名なものがダニエル書の後半部である。

 また、その後もその種の文書が作成された。例えば義の人エノクが受けた啓示を記したとされるエノク書や、ラテン語で記載されたユダヤ教の祭司エズラの嘆きに神や天使が答えたものとされる第四エズラ書( ちなみに第一から第四まで存在するがほかの三つは歴史の記述である )など、多数の文書が記述されたと思われる。

 これらの文書の多くはヤムニア会議、すなわちユダヤ教において正典を定める研究において正典から退けられた。原因はいくつかあり、記述された時代が新しいものとされたこと、またヘブライ語で記載されたものが確認されなかった、あるいはグノーシス主義等、異端の根拠に使われることが多かったためではないかと思われる。

 またキリスト教も元はユダヤ教から出たものであるため、同様にこれらの文書を用い、さらに独自の形式の文書を作成した、と思われるが、ユダヤ教徒同様、異端の出現により正典を定める必要性が存在したため、そのほぼすべてが取り除かれ、現在では一つの作品のみが正典として認められている。


ヨハネの黙示録編集

 なおヨハネの黙示録を題材にした作品については当記事を参照。

関連としてはトランペッター大淫婦バビロン黙示録の獣黙示録の四騎士などが存在する。


その他の黙示録編集

旧約聖書偽典編集

  • シリア語バルク黙示録 ( 第二バルク書 )
  • ギリシャ語バルク黙示録( 第三バルク書 )
  • エスドラの黙示録( 第四エズラ書 )
  • ソポニアの黙示録( 断片のみが残る詳細不明のもの )

黙示録の名称がないもの編集

  • ヨベル書( 本書の内容は未来ではなく過去の歴史である )

新約聖書外典編集

  • パウロの黙示録( コリントの信徒への手紙二の内容を受けて記述された偽書 )
  • ペトロの黙示録( 一時期正典扱いされ、ダンテ神曲も影響を受けたといわれる )
  • セドラクの黙示録( 詳細は不明である )
  • セドラクの黙示録第四書( 詳細は不明である )
  • エリヤの黙示録( 断片のみが残るため、正式名称は不明 )
  • 外典のヨハネの黙示録( 正典とは異なる内容のヨハネに帰される文書 )

黙示録と題名にある創作作品編集

楽曲等編集



関連タグ編集

アポカリプス(Apocalypse) リベレーション

ポストアポカリプス

参照編集

wikipedia:黙示およびリンク先

Barbaroi!の各種資料

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