概要
『スプラトゥーン2』の舞台となる流行発信の中心的な都市。シリーズ前作『スプラトゥーン』のハイカラシティから二駅分、徒歩20分ほど離れた場所にあるイカす繁華街。
ハイカラシティと同様、楽しい事を優先して行動するインクリングらしく娯楽施設が充実しており、中央の大通りを挟むような形でプチモール「エスカベース」や、ゲームセンター「イカッチャ」、「テンタクルズ」の公開収録スタジオといった施設が左右に立ち並ぶ。また脇に伸びる路地からは遠くにハイカラシティのシンボルである「イカスツリー」がフェンス越しに見える。
しかし、急速な発展をしているためか工事や建築が間に合っていない印象で、まだ発展途上な部分が多く見受けられたり、裏路地に入ると段ボールやコンテナが山積みになっていて薄汚い雰囲気を醸している他、開放的なハイカラシティと比べると建物が密集していて雑多な印象がある。
設定画集『イカすアートブック2』によると、実は1年半前に再開発が行われたばかりであり、それまでは治安の悪い地区だったらしい。しかし再開発により、現在のような若者たちの集まる流行の地へと生まれ変わったという。
開発者曰く、若者の流行発信地が渋谷から裏原宿に変わったようなイメージとのこと(電撃オンライン:『スプラトゥーン2』開発者インタビューより)。
街の電力はハイカラシティ同様オオデンチナマズがまかなっており、再びオクタリアンに奪われたオオデンチナマズを取り戻すことがヒーローモードの目的となる。
前作の「シオカラーズ」に代わって、ハイカラニュースのパーソナリティは「テンタクルズ」。
街自体の元ネタは、人世界のニューヨークにある繁華街「タイムズスクエア」。ハイカラスクエアと同じく再開発まで治安が悪かった場所で、かつては「ニューヨーク市の危険地帯を代表する場所」とまで言われていたほど。現在は安全面が向上し、ご存じの通りニューヨーク有数の観光名所となっている。
施設
- デカ・タワー
ハイカラシティのシンボルのイカスツリーに代わる、街のシンボル(画像中央のビル)。ナワバリバトルやガチマッチなどのオンラインバトルに参加する時に利用する。中にはロビーがあり、他のイカやタコとマッチングすることができる。また、入り口近くにはジャッジくんとコジャッジくんがおり、バトルのヒントを教えてくれる。
設定画集『イカすアートブック2』によると、元は軟体世紀1904年に新聞社「ニューカラー・タイムズ」の本社ビルとして建てられたらしい。ちなみに軟体世紀〇〇年と我々の西暦はリンクしているので、逆算すると今作発売年(軟体世紀2017年)の時点で築113年。なんと大ナワバリバトル(102年前)よりも前に建てられている。
同アートブックによれば、概要で述べたハイカラスクエア全体の再開発事業でデカ・タワーも大幅改装されたらしく、その頃に現在の姿となったのだろう。毎年1月1日には祝祭として花火と風船を打ち上げることで世界的に有名だという。
元ネタはタイムズスクエアの高層ビル「ワン・タイムズスクエア」。こちらも西暦の1904年に新聞社ニューヨーク・タイムズの本社ビルとして建てられており、年越しに派手な祝祭をすることも同じである。
実はアートブックに掲載されたコンセプトアートの時点だと通天閣モドキになってたりする(前作のイカスツリーが東京タワーモドキなので、その対比なのだろう)。また、前作でもイカスツリーの逆方向に通天閣モドキが建っているので、本当はこちらがデカ・タワーとなる予定だったのかもしれない。
- フェス投票所
フェス開催時にデカ・タワーの前に出現する投票所。
- エスカベース
店が集まったプチモール。ブキやギアはここで買えるが、ブキはプレイヤーのランクが2、ギアはランク4にまでランクアップしないと購入不能。イカの4店舗はエスカベース内の店舗。
- カンブリアームズ(ブキ屋)
ブキ屋。ハイカラシティにあったカンブリアームズの2号店で、ブキの購入や試し撃ちができる。店主は前作から引き続き登場のカブトガニのブキチ。
またギアと違い、ブキはランク2から購入可能。
- フエール・ボン・クレー(フク屋)
フク屋。インクリングに着せる服を購入できる。
- エボシ・エボシ(アタマ屋)
アタマ屋。帽子やマスクやメガネといった顔や頭につけるギアを購入できる。
店主はウミウシのミウラ。寝起きのようなおっとりした喋り方で若いイカをからかうのが趣味。
ちなみにアートブックによると、実態は人気雑貨屋らしい。
- ドゥーラック(クツ屋)
クツ屋。インクリングに履かせるクツを購入できる。
店主は大人の余裕を感じさせるクールなタカアシガニのシガニー。
- 投稿用ポスト
エスカベースの前にある昭和風のレトロな郵便ポスト。イラストやメッセージをソフト投稿できる。
なお投稿の際にはスプラトゥーン2ソフト投稿違反項目も参照のこと。
- マンホール(タコツボキャニオン)
ヒーローモードの舞台となる、タコの基地があるタコツボキャニオンへと続くマンホール。和服の人物が立っているが、近づくとマンホールの中へ逃げてしまう。
デカ・タワーの脇にあるスロープを上った先にある怪しげな事務所。
不定期でバイト募集をしており、中に入ると怪しげなバイトを行うことができる。
- ほうしゅう所
クマサン商会の脇にある窓口。バイトで貯めたクマサンポイントを報酬と交換できる。
- ロブズ・10・プラー
前作のハイカラシティでクツ屋の雇われ店長だったロブが運営するキッチンカー。ハイカラスクエアに入ってすぐ右後ろにある。ヒーローモードやサーモンランなどでもらえるチケットを使うことで、バトルにてコイン、ケイケン値、ギアパワーのつきやすさを増やせる「テンプラスイーツ」を食べられる。
- イカッチャ
ゲームセンター。店の前にはリズムゲームのイカラジオ2が置いてある。また、店内にはイカジャンプなど、前作にあったミニゲームの絵が見られる。
他のSWITCHとのローカル通信プレイを行うには、この施設に入る必要がある。
アートブックによると、元はボウリング場をルーツとする会社の持ちビルで、時代に合わせてさまざまな店舗に形を変えてきたという。その後、近年のナワバリバトルとスポーツイクラ狩りの流行を受け、街全体の再開発事業に合わせて現在の姿にリニューアルオープンしたとのこと。
ハイカラスクエアが若者の人気スポットになったのも、イカッチャの存在によるところが大きいのだそうな。
設定資料集『ハイカラウォーカー』によれば、「イカッチャ デカ・タワー前店」ということから「デカ茶」と作中世界の住民たちに通称されているらしい。
- amiibo読み込みエリア
上記のロブズ・10・プラーのさらにその後ろ側にある巨大なamiiboのケース。amiiboを読み込むことで様々な特典を受けられる。
デカ・タワーの近くでスマホを弄っている一つ目のトックリガンガゼモドキの少年。
前作に登場したダウニーの弟子で、スーパーサザエと交換することでギアやギアパワーに関する事を行ってくれる。
余談だが、下記の深海メトロに行く途中にあるカフェには窓際の席にダウニーがおり、ノートパソコンで何か作業をしている(話しかけることはできない)。
ハイカラスクエアのはずれの路地にある閉鎖された地下鉄の入り口。直接中には入れないが、「耳を澄ます」を選択することで、オクト・エキスパンションに切り替わる。
遊ぶには追加DLCの購入が必要。
位置関係
ハイカラスクエアは、前作のホームタウンだったハイカラシティから電車で2駅隣、徒歩で20分、距離にして大体1.2kmくらいの距離にあると設定されている。
このため、概要で述べた通りスクエアの脇に伸びる路地からは、遠くにハイカラシティのシンボルである「イカスツリー」がフェンス越しに見える。
次作『スプラトゥーン3』のホームタウンとなるバンカラ街とはかなり離れており、マサバ海峡大橋を通る高速道路からアクセスする必要がある。
それでも遠すぎるという訳ではなく、「電車の在来線一本でギリギリ行けるくらいの感覚」「東京から見ると熱海とかその辺」「高速道路で数時間くらい」程度の距離感だという。
各バトルステージとの位置関係も多少語られており、イカのステージは、ハイカラスクエアとの位置関係が次のように設定されている。
また、後にファミ通のインタビューで作中世界の地図が公開されたことで、ハイカラシティなどとの位置関係もよりハッキリするようになった。
スプラトゥーン3では
イカ、サイド・オーダーのネタバレを含みます。
5年後の『スプラトゥーン3』の時代。
追加コンテンツ『エキスパンション・パス』を購入することで、再び登場する。
すでに流行の中心はバンカラ街に移って久しかったが、『サイド・オーダー』にてなぜかボーっとしているイカやタコが増加し、かつての流行の街としての姿が無くなっていることが語られる。プレイヤーは他の街の駅からハイカラスクエアに向かおうとすることで、サイド・オーダーの事件に巻き込まれることとなる。
サイド・オーダークリア後は、再び流行の地として活気を取り戻したことが語られており、ホームタウンに設定できるようになる。7年ぶりの登場となったハイカラシティと比べて大きな変化は無いが、前作と比較するとイカのような変化がみられる。
【主な変化】
- ブキ屋の店員がツブブキチになった。
- これによりハイカラシティのブキ屋はマメブキチ一人の担当となった。
- 深海メトロ入り口が閉鎖され、入り口前にナワバトラー道場が設置。
- デカ・タワーから見て正面、広場の後ろに地下鉄駅の入り口が新たに設置。バンカラ街やハイカラシティへはここから行き来する。
- 上記の駅入り口の隣にカフェテラスが設置。ただしマップ外であり、プレイヤーは入れない(一応バグで強引に入ることはできる)。
- 深海メトロ入り口に近いカフェからダウニーが消え、代わりにグソクさんがカフェに現れる(話しかけることは出来ない)。
- クマサン商会脇のほうしゅう所が閉鎖され、ブルーシートで覆われた。
- タコツボキャニオンに繋がるマンホールに蓋がされ入れなくなった。
- ジャッジくんとコジャッジくんがロビー入り口横から居なくなった。
- ロブズ・10・プラーの移動屋台が無くなり、代わりにクラゲが経営する別の移動屋台になった(移動屋台はオブジェクトであり、プレイヤーは何かを購入することは出来ない)。
- ロブズ・10・プラーの後ろ側にあったamiibo読み込みエリアは、イカスツリーが見える路地の手前側に移動している。
- イカッチャ前に置かれていたイカラジオ2の筐体が無くなった。
- スケボーエリアが人気になって整備が進んだ。
これら以外は、店員らも含めて前作から据え置きである。ただし、この他にも外見上の細かい変化を見ることができる。
ファミ通のインタビューによれば、このハイカラスクエアの街並みは前作のファイナルフェスから4年後の姿らしい。設定画集『イカすアートブック3』でファイナルフェスが作中世界の「軟体世紀2019年7月」の出来事と記されていることから、このハイカラスクエアは軟体世紀2023年7月以降の街並みということになるのだろう。
サイド・オーダー中でボーっとした人々が増えていた中でも、元からゆるめに過ごしている住人が多かったので一応街としては機能していたらしい。といっても、どことなくぼんやりした感じが続くので、バリバリ動くタイプの人は困っていたようだが。