~かけがえのない、あなたへ~
ワタシたちクマサン商会は、明るい未来の発展のため、ワタシたちができることを、日々考え続け、行動し続けています。
そんなクマサン商会の一員として、過酷な人生に挑戦し続けるあなたを、全力で応援しサポートします。
感謝と喜びから始まる社会を目指す。それがワタシたちクマサン商会です。
クマサン商会 社訓
- 一.カモンは明るく元気良く
- 一.やられたときは即ヘルプ
- 一.感謝のナイス忘れずに
- 一.みんなでこえようWAVE3
クマサン商会 労働安全標語
- 無くそう イクラの取りこぼし
- “まだいける“は もう危険
- 気づいてる?水位上昇 暗い海
- コンテナ位置 指さし確認 ヨイカ?ヨシ!
- イクラ投げ合い 目指そう ゼロ災
概要
ゲーム『スプラトゥーン』シリーズに登場する企業。クマサンなる謎の人物(?)が会長を務める。
会社ロゴは鮭を熊型の枠で囲ったもの(メイン画像右下)が用いられており、シャケに∅がつけられたイラストもよく用いられている。
作中では「サーモンラン」というバイトを斡旋しており、クマサン商会の施設に入ることで参加することができる。
初出作品は『スプラトゥーン2』。次回作『スプラトゥーン3』でも「サーモンランNEXTWAVE」と名称を変えてクマサン商会ともども続投している。
実態
ハイカラスクエアの怪しい路地裏に店舗(事務所?)をひっそりと構えており、バイトの斡旋を店内で行っている。所在する路地裏も表通りとは打って変わってかなりアングラ感が強い。
そのバイト内容とは石油のようなエネルギー資源となる「イクラ」、その中でも「金イクラ」という種類のものを回収すること。そこで手に入れたイクラを売りさばくことによってクマサン商会は利益を出しているらしい。
「イクラの回収」。これだけ聞けば楽な仕事だと思うだろう。
しかしここには大事な情報が一つ抜け落ちている。
それは、イクラは凶暴な種族であるシャケを倒すことによって入手できるということだ。
...つまりクマサン商会が斡旋しているバイトとは、実質的には傭兵業とほぼ同じようなものなのである。
実際シャケとバイターたちが闘い...もとい職場となっている特殊海域はほぼ戦争一歩手前のような激戦地となっており、高難易度になればなるほど、仕事というより死闘と呼ぶべきものになってゆく。
他にも
- 美辞麗句を並べ立てた求人募集
- やたら胡散臭いCM(上記)
- 落書きだらけのマニュアル
- 汚染された仕事場
- レギュレーション違反の改造武器(後述)
- 店に併設された怪しげな報酬受取所
......などなど、黒い要素を並べ立てたらキリがない。
「店の中だと景品の受け取りを忘れてしまう人が結構多く、閉店時に受け取れないと文句を言う人が多くなってしまうので、たまたま、あそこに受け取り所があっただけ。たまたま。」
とのことである。
一方で限定ギア・アイテム、結構な額のお金などかなり豪華な報酬、それなりにしっかりしている研修、十分な装備の貸与、ちゃんとあるボーナスなど、一概にブラックという訳ではない。
ブラックバイトというよりは裏稼業という言葉がしっくりくる塩梅である。
...まあ、バイトの時に着るギアは水産業用の装備を横流ししていたものだったことが後に判明したのだが...。
利益面
こんな感じでかなりブラックではあるが、
などから、かなり儲かっていることが分かる。
さらにはその後、現場に向かうためのヘリまで後々購入したり、商会内に情報端末を導入したりと、ますます儲かっているらしい。
クマサン印シリーズのブキ
クマサンの私物ブキで、元のブキと比較にならない性能となっている。
レアブキとして特定のシフトで配られるほか、これらの武器のみで構成される通称「クマフェス」にて使用できる特殊武器群。
外見はイカにも改造しましたという無骨なもので、バッキバキのスチームパンクという感じ。
クマサン商会のロゴがある。
これらのブキが出現した状態でWAVE3をクリアすると、クマサンから「見慣れないブキがまぎれていたようだね…どうだい?ワタシ特製のブキの使い心地は」と聞いてくるため、クマサンが自ら改造したものと思われる。
そしてその性能はどう考えても違法改造であり、レギュレーション違反確定レベルである。
しかも正規品のバトル用インクタンクに繋げたら爆発するとか言う噂も...。
ホットブラスターのクマサンモデル。
ホットブラスターから外装を剥がして機械を搭載しまくったような見た目に、金色の燃料が入った怪しいシリンダーが4本装備されている。
強力な爆発弾を狂った速度で乱射する元祖クマサンブキ。
威力と射程がやや不安だが、気に留めるほどではない。
パラシェルターのクマサンモデル。
傘の骨組みだけの外観に、やはり金色の燃料が入った怪しいシリンダーが6本装備されている。
なんとシェルターの名を冠しているにも拘わらずガード・パージが不可能。
代わりにかなりの射程と異常な散弾、高速人移動によりナワバリ作りが過剰なまでに得意。
威力もそこそこあるためブラスター同様これといった弱点がない。
14式竹筒銃・甲のクマサンモデル。
濃い茶色に変色した竹筒をベースに、水を押し出す部分を軸にバネの付いた大型グリップへ変更、空気ボンベの様なものが装着され、金色のシリンダーも4本が装着されている。
なんとチャージというプロセスが存在していない。
おまけに射程はリッター4K並み、威力も200。インク効率はやや不安だが明らかに規格外の性能を持つ。
スクリュースロッシャーのクマサンモデル。
外装を取り払い、何本もの金属パイプが張り巡らされた異様な外見をしている。この武器のみ、シリンダーが見当たらない。
なんと地形以外全貫通というハイプレの如き特性とダイナモ以下の劣悪な燃費と機動力を持つ。
物理法則をガン無視してドリルのような弾が飛び、カタパッドすら撃ち落とす。
あまりにも尖りすぎた性能。
トライストリンガーのクマサンモデル。3から登場。
なんと砲塔を9つに増やしたストリンガー。シリンダーもリールに一本だけ刺さっている。
集弾性がほぼ無く、レティクルがバラバラで酷い有様。燃費も良くない。
その代わりに9本全てのフルチャージ矢を当てた際のダメージは脅威の1350。
他の武器と比べるとまだストリンガーとして成立している。
ジムワイパーのクマサンモデル。3から登場。
カバー部分が解放され、ダイヤル部分にはコイルが巻き付けられている。そして、例の金色の燃料は柄に2本突き刺さっている。
攻撃範囲が広い代わりに何と弾が出なく塗りがほぼできない。代わりに火力が異常。縦斬りに至ってはなんとスロッシャーを超え地形までも貫通する特性を得ている。
その威力は横振りが威力200、縦振りが1200+全貫通。
手にかけられたブキはスプラマニューバー。3から登場。
銃口が広くなり、スライダー部分が巨大化。チューブも電熱線のようなものに変化しており、おなじみの金色の燃料も本体に刺さっている。
9回まで連続でスライドでき、スライドすると爆発が発生する。つまり敵シャケの群れに突っ込むことで纏めて消し去れるが、射程が短いので注意。スライドすると射程が伸びる。
ダイナモローラーは犠牲になったのだ。3から登場。
いつもの燃料とエンジンが増設され攻撃性能が強化。ヨコ振りは素早く、タテ振りは600ダメージかつ射程も長いという強力なヴァリアブルローラー仕様に。
そして問題なのがあまりにも素早い塗り進みと据え置きの攻撃力400。カーボンローラーもびっくりである。
塗り進みではインク効率も良く、最大12秒は塗り進むことができる為、こいつを前に地上のザコシャケは一瞬で散る。
バンカラ地方での展開
サーモンランが『3』でもサーモンランNEXTWAVEとして続投されるとクマサン商会も引き続き続投、『3』の舞台となるバンカラ地方にも事業を拡大していることが判明した。
バンカラ地方はバンカラ街が中心となっている地域でハイカラスクエアとはかなりの距離があるが、マサバ海峡大橋の開通によってハイカラ地方とバンカラ地方の行き来が楽になったことやバンカラ地方にもシャケの縄張りがあることも出店を後押ししたのだろう。路地裏にひっそりとあったハイカラスクエアと打って変わってバンカラ街では中心地からロビーに行くまでの大通りに事務所が位置しており、広さもかなり大きい。なんなら中にはバイト作業の練習場まで併設されており、ここでも前作でかなり儲かったことが窺える。(ただ、儲かったと言うよりはバンカラ店が本店で設備が充実しているのでは? とも考えられる。すりみ連合のメンバーがサーモンランに参加していると言う設定からもバンカラ地方では広く知られている一般的なアルバイトのような扱いに近い)
また『3』においては、前述の水産業用を横流しした装備に不満が出たため、専用装備が新しく作られた。それどころか、バイト現場への移動用にヘリコプターが導入されている。しかもビッグラン期間中は、バンカラ街で同型のヘリコプターが最大3機確認でき、マテガイ放水路のビッグランでは地下放水路にヘリコプターを飛行させるなど、複数の機体と凄腕のヘリパイロットまで揃えていることが窺える。
何より前作との違いは商会が24時間営業になったこと。これにより早朝でも深夜でも、自分が気の向くときにバイトをできるようになった。逆に見れば休みなく開いているからますますブラックになったとも言えるのだが…。
他の変更点
- 報酬受取所が事務所内に設置されるようになった。
- 報酬ギアの換金ができなくなり、違法スレスレの営業形態から卒業。
- 受取所に姿こそ見えないが、謎の人物が常駐するように
- どこかで聞いたような声をしているが、彼女らと同一人物なのだろうか… ?
- 報酬の種類の増加
- コンピュータ端末が事務所内に設置され、過去のバイト記録が分かるように
- 事務机、ロッカー、洗濯機など設備のさらなる充実
- 事務机の上にはどこかで見たことのあるような餌入れや、ペン入れが置いてあるが…?
ビッグランでの業務内容
『3』で追加された新要素、ビッグランでもクマサン商会は大きな働きをする。
そもそもこのビッグラン、数ヶ月に一度、イカ世界にシャケの大軍が攻め寄せてくる現象なのだ。シャケの進撃については後述するが、この大軍を迎え撃つのはもちろんクマサン商会。
ビッグラン時にはバンカラジオでも大体的に緊急事態の到来を宣伝...というか警報を発表し、ラジオの出演者も「シャケが攻めてくる」、「シャケに街を乗っ取られるかもしれない」と不安を口にし、さらにバイト選択時の説明文も通常時の『あたらしいジブン きっとミツカル』から『クラシをまもる やりがいあるシゴト』に変更される。
先程クマサン商会の業務はほぼ戦争一歩手前、と述べたが、ここまで来るともはや戦争そのものである。
擬似的な軍事行動を起こして治安維持、防衛行動を行っているくらいなのだから、もしかするとクマサン商会のイカ世界での役割は我々の想像以上に大きいのかもしれない。
シャケの進撃について
そもそも「サーモンラン」とはシャケが普段の活動地から生誕地に向かって不定期に移動するという習性のことを指す。
中でも70年に一度行うとされる大移動は特に勢いが激しく、インク弾による遠距離攻撃が確立される中世以前は、多くの都市が大移動に伴うシャケの襲撃によって滅亡したという。
実際シャケの縄張りとハイカラ地方のイカ生息圏の間には「防鮭ダム」というダム…というよりどこぞの巨人駆逐漫画を思わせる壁が地図上にあり、シャケとの闘いは想像以上に過酷であることが予想できる。
このようにシャケと激闘を繰り広げ続けてきたため、クマサン商会の真の目的とはシャケの進撃を食い止めるためではないか?という憶測が立ったこともあるのだ。
光と影
クマサン商会の目的は(仮に表向きのものであったとしても)「生活を支えるエネルギー資源であるイクラを収集すること」である。イクラは先述の通り石油のようなもので、実際の人間社会に置き換えるとその重要性は明白であろう。つまりこれによってイカ社会の生活が成り立っていることは確実であり、イカ社会の繁栄には少なからずイクラの存在が影響しているのだ。
しかし忘れないでほしいのはそのイクラは全てシャケたちを倒して強奪した経済資源であるということだ。実際タコたちはシャケと通商条約を結んでおり技術を提供する見返りとしてイクラを手に入れるという交易を行っている。しかしクマサン商会はこれまで書いた通りそのような平和的方法は取っていない。
イカにとっては生活に不可欠な資源を供給する会社であったとしても、シャケにとってのクマサン商会は略奪を繰り返す海賊以外の何物でもないのだ。
尤も、ビッグラン時は各地の施設等の防衛としての要素も強いため、このときに限っては一概に強奪であるとは言い難く、むしろイカ社会の存続には必須である(実際、昔にはビッグランで滅んだ文明もあるようだ)。
このように、イカ社会には光をもたらす活動である一方、シャケたちには害しか与えない活動であることは意識する必要があるだろう。
多くの謎
クマサン、及びクマサン商会についてはほとんどのことが詳細不明であり、多くが謎に包まれている。
というのも公式インタビューによれば
- 登記上は記載があるが、所在地は空き地でそれ以上調査が進まない
- 一部でウワサがあるような、ハイカラスクエアにいるヒトとのつながりもないようで、ダウニーに聞いてもわからない
- バイトも基本現地集合・現地解散なので社員と会った人もいない
- そもそも会社かどうかすら分からない
などと言われており、本当に何も分かっていないことが分かる。
ただ強いて言うならば、作中ではシャケについて「隔離エリアに指定された海に生息し、特別な許可なく彼らと接触することは法律で禁じられている。」と記述があることから何か特別な許可が下りている会社であることは推測される。 …もしくはガチの違法操業者か。さらに通常はお目にかかれない砲台(キャノン)も管轄地域に設置していることからタダモノではないらしいことは分かる。
クマサン商会の真の目的とは?
クマサン商会の目的は一応「エネルギー資源となるイクラを集めること」と説明されているが、これもどこまで本当か分からない。そのため何か別の真の目的があるのではないか?という声があり、多くの説が唱えられてきた。具体的にはイカの通り。
- クマサンはイカの味方であり、生まれた場所に帰るため本能のまま進み続けるシャケからイカの土地を防衛するためにシャケの撃退を手伝ってくれている。
- 撃退を通り越し、シャケの駆逐をもくろんでいる。
- 逆に実はクマサンはシャケとグルで、シャケをけしかけてイカの絶滅を狙っている。
- ここから派生し、シャケの上層部とグルで、シャケの個体数が増え過ぎないようにすべく、イカにぶつけてシャケの個体数を間引いている。
遡上に関するナゾ
ナゾの多い「シャケの遡上」について、スプラトゥーン3で重大なヒントが判明した。
サーモンランの研修でクマサンがオオモノシャケの対処法を教える際、
「オオモノシャケを 呼び寄せるから 戦い方を知りたい相手を 選んでくれたまえ」
と発言した。
なんと彼(?)はシャケを人為的に寄せ付けたり、その種類までコントロールできる力を持っていることが示唆されたのだ。
それを裏付けるテキストは他にもある。英語版のバンカラジオにて、クマサン商会から送られた結果発表の原稿でビッグランが商標登録されているのだ。
フウカ:"Thank you for participating in an official Grizzco Big Run™."
(訳:クマサン商会の「ビッグラン™」にご参加いただきありがとうございました。)
あくまで英語ローカライズで判明された事だが、本来ビッグランは数十年に一度しか起こらないはずの自然災害であり、それをコントロールすることは到底不可能。
そうなると、商会がビッグランを数か月間隔で商標のついた事業の一つとして定期的に運営し、あまつさえ宣伝までするというのはますます怪しい。クマサンがシャケの遡上をコントロールする「何かしらの手段」を持っていると考えるのが自然であろう。
しかし現状、実際に遡上を制御する装置がプレイヤー達の前に公開された訳では無いので、上記内容はまだ推察の域でしかない。
なお、シャケを人為的に寄せ付けると言っても、特殊WAVEの霧が発生した際、
「霧だ… 困ったね」
と発言したり、オカシラシャケが出現した際は、
「オカシラシャケだ!まいったね…」
と、どうやらクマサンにとっても不測の事態が起きるらしく、シャケの行動を完璧に制御できる訳ではないようだ。
クマサンの正体とは?
そもそも木彫りの熊自体がVtuberのアバターのように声が当てられた偶像に過ぎないため、様々な憶測がなされつつもクマサンの正体は長らく不明だった。
真相
そして『3』に入ってついにクマサン商会の目的、及びクマサンの正体が判明した。
ただしストーリーの根幹に関わる重要なネタバレであるので未プレイ者の閲覧は自己責任である。それでも構わないと言う者のみ以下の記事を閲覧してほしい。