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概要

の卵の加工品。より正確には、産卵寸前でバラバラになりかけた鮭の卵巣をほぐし、卵粒だけを選り分けて塩漬け、醤油漬けにしたもの。食用。
名称はロシア語で「魚卵」を意味する語икра(ikra,アクセントが語尾にあるのでイクラー↑↑と発音される)から転化したもので、ロシア語のикраは、「硬い殻を持たない卵全般」を指す言葉で、魚類・両生類・軟体動物のや一部の昆虫の卵さえも含まれる広範な概念である。これに対して鳥類や爬虫類に見られるカルシウム質の殻を持つ卵は、ヤイツォーЯйцоという別単語で表される。そのためロシア人に単に「イクラ」と言えば「で、何のイクラの話?」と聞き返されるだろう。日本で単に「イクラ」と言われる鮭の卵はロシア語では「クラスナヤ・イクラ(=赤いイクラ)」と言われる。高級食材のキャビアであれば、チョールナヤ・イクラ(黒いイクラ)という、そのまんまな言い方で表される。派生的な語意として、(魚卵をすりつぶしてペーストにすることが多かったため)ペースト状の食材のことを元が魚卵であるかどうかにかかわらず「イクラ」と表現したり、人体のふくらはぎ(魚の卵巣に形が似る)をイクラと言ったりする用法もあるという。

卵粒がバラバラになっていない卵巣を塩漬けしたものは「筋子」(すじこ)と呼ばれる。

イクラといえば鮮やかな赤色をしているのが特徴だが、これは親となる鮭が主な餌とする甲殻類の赤色色素が定着した結果であり、鮭の身が赤いのと同じ原理である(これ自体はサケ科の仲間全般の特徴)。
そのためヤマメイワナといった一生を淡水で過ごすため身に色が殆どつかないサケ科の仲間の卵は綺麗な黄色をしている。
これを加工したものを黄金イクラと呼ぶこともあり、商品化もされている。

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