概要
サケ目は、原棘鰭上目に属する魚類のグループで、3科の下に60種以上が含まれる。
北半球を中心に世界中の淡水・海水域に生息するが、後述の生態のために種・亜種の分化がおこりやすくそれぞれの種の分布範囲は限られる。
かつては現在のカワカマス目、キュウリウオ目、ニギス目、ワニトカゲギス目なども丸ごと含む巨大なグループであった。
鰭に棘条はなく、代わりに脂鰭があるのが特徴。
生態
いずれも卵生で淡水で産卵が行われ、産まれた稚魚は流れに乗って河川を海まで下る。しかし地理的状況に応じて同種でも河川に下らない陸封型と呼ばれる個体群が形成される場合もあり、ヤマメが例として挙げられる。
海へ降ったものはしばらく海で餌をとり栄養を蓄え、種によって半年〜数年の後に再び生まれ故郷の川や湖に向かい始める。河川の遡上中は一切餌をとらず、種類にもよるが産卵後は雌雄ともにその一生を終える。
淡水生活期には、体にパーマークと呼ばれる暗色の大きな模様がある(例外あり)が、海洋生活へ突入すると、体色は銀色となり成長が速くなる傾向がある。
下位分類
カワヒメマス科・・・カワヒメマスなど
シロマス科・・・シナノユキマスなど