機械や装置の本体部分(カバーも含める)のことであり、手や他の器具で触れる部分(操作部)に対する用語である。元々は英語で言う「Cabinet」の和訳。
現時点ではpixiv内でこのタグが付いたイラストの大半はアーケードゲーム筐体のイラストである。
「筺体」のタグで登録されている作品も存在する。
概要
筐体はたいてい、立方体に近い直方体またはそのような形状にすっぽり収まる形をしている。「箱型をした部分」と言い換えることもできよう。ひょろ長い部分やいびつな形をした部分を「筐体」ということはあまりない。
分かりやすい例を挙げると、
などがある。
ゲームセンターのゲーム機や銀行のATMは、装置の大部分がそのまま筐体である。
アーケードゲーム筐体の種類
汎用筐体
アーケードのビデオゲームにおいて主流となった筐体。
内部基板を入れ替えて、コントロールパネルのボタン等を換装することで様々なゲームに使用できる。
だが、基板交換にはコストも手間も掛かったため、後にSNKがカートリッジ交換でゲームを差し替えられるMVS(NEOGEO)を発売している。
アップライト筐体
一昔前のアーケードゲームと言われれば真っ先に思い浮かぶであろう筐体。
プレイヤーは立ったままゲームをプレイする。冷蔵庫の様な直方体の形状の物が大半である。
ミニアップライト筐体
小型化されたアップライト筐体。
駄菓子屋や百貨店のゲームコーナー等にアーケードゲーム機を設置する際に良く使われていた。
テーブル筐体
1976年にタイトーが開発した喫茶店向けの筐体。上記のタイプとは違いプレイヤーは座ってゲームをプレイする。1980年代前半までアーケードゲームの主流だった。
ミディタイプ筐体
単に「汎用筐体」と言った場合はこのミディタイプ筐体のことを指す。
1985年頃から普及し始め、現代においてはゲームセンターに設置されるゲームの殆どがこの筐体である。
専用筐体
いわゆる「大型筐体」。セガお得意の体感ゲームでよく使われる。
前述の汎用筐体と違って基板を交換しただけでは他のゲームには使用できず、やや使い勝手に欠けるものの家庭用ゲームでは再現できないゲームを楽しむことができる。家庭用ゲーム機の高性能化によって苦戦を強いられているゲームセンターにとって重要性が増しつつある筐体である。
※但し、ゲームごとに新規で筐体を開発するのはコストが掛かり、オペレーターにとっても導入の負担になるため、シリーズ作品や(自社・他社を問わず)同ジャンルの作品の筐体を流用するための「コンバージョンキット」が用いられる作品も多数ある。