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概要編集

基本的にはテレビに繋いでコンピュータゲームをプレイするゲーム機のことを指すが、Vectrex(光速船)やバーチャルボーイ等のテレビに繋げないハードも据え置き機に分類されることがある。

ゲームプレイ時に本体を手持ちしてプレイする方が携帯機で、プレイ中は本体を机や床などに据え置く物が据え置き型ゲーム機に分類されると考えた方が正確かも知れない。


日本語で「家庭用ゲーム機」と言った場合は据え置きゲーム機と携帯ゲーム機の両方を示すが、

英語で「家庭用ビデオゲーム機(Home video game console)」と言った場合は据え置きゲーム機の方のみを指す。

日本では携帯ゲーム機の方がプレイヤー人口が多いが、アメリカでは据え置きゲーム機のプレイヤー人口が多い。


『据え置き型ゲーム機』の一覧編集

任天堂編集

アクションゲームが得意なメーカーであることと、ディスクシステムの読込時間が不評であったことから当初ディスク媒体採用に慎重であり、特に揺れや衝撃に対する強さが求められる携帯機では一度もディスクメディアを採用していない。据え置きでもNINTENDO64までROMカセットを採用し続けていたが、読み込み時間を短縮化する目処が立ったことからゲームキューブでようやく光ディスクを採用する。その後Wii・Wii Uでも採用されたが、Nintendo Switchは携帯機としての利用も念頭に置いているためROMカートリッジに戻っている。

容量を増やすことよりも読み込み速度を重視しており、ゲームキューブよりも前の64DDの時点で高速なディスク読み込みを実現していた。


※1:テレビに繋げないゲーム機である。

※2:携帯型ゲーム機としての利用も出来る据置機である。




SONY(Sony Interactive Entertainment)編集

電機メーカーが発売した家庭用ゲーム機としては異例の大成功を収めた。

プレイステーション3を除けば全ての据え置き機でトップシェアを獲得している。

現行機プレイステーション4は新たな上位機種「プレイステーション4 Pro」を展開しており、ハイエンド機で任天堂とは異なるユーザー層に訴求している。

名称略称・別名など発売年月日(日本)
プレイステーションPSプレステ1994年12月3日
プレイステーション クラシック2018年12月3日
プレイステーション2PS2プレステ22000年3月4日
PSonePSプレステ2000年7月7日
PSX2003年12月13日
プレイステーション3PS3プレステ32006年11月11日
プレイステーション4PS4プレステ42014年2月26日
プレイステーション5PS52020年11月12日

Microsoft編集

セガと共同でドリームキャストを開発したメーカー。2001年に撤退したセガと入れ替わるようにゲーム機事業に参入した。据え置き機のみを展開しており、携帯機市場には参入していない。

「プロジェクト・ミッドウェー」というコードネームからも分かるように日本市場を強く意識したハードだったが、「洋ゲーばかり」という印象を払拭することができず、日本進出には失敗し続けている。

しかし、洋ゲーに強い分海外市場では人気を得ており、任天堂やSONYと並ぶ程の存在感を示している。

名称略称・別名など発売年月日(日本)
XBOX2002年2月22日
XBOX360360箱◯2005年12月10日
XboxOne箱一2014年9月4日
XboxSeriesS2020年11月10日
XboxSeriesXXSX2020年11月10日

以下は家庭用据え置きゲーム機事業から撤退済み(復刻版での参入は除く)


セガ編集

下記のハードはいずれも「セガ・エンタープライゼス」を名乗っていた頃に発売したものである。

日本市場では苦戦していたものの海外市場では任天堂と互角以上の人気を誇っており、家庭用ゲーム産業の黎明期において任天堂のほぼ唯一と言っても良いライバルとして競合し続けた。

高性能ハードで何度か先手を打っているがその分価格競争に弱く、日本市場においてSCEIに対する敗因になってしまった。スーパー32Xの失敗で海外市場も失い、2001年初頭にゲーム機事業から撤退した。

名称略称・別名など発売年月日(日本)
SC-30001983年7月15日
SG-10001983年7月15日
SG-1000II1984年7月
セガマークⅢSM31985年10月20日
セガ・マスターシステムSMS1987年10月18日
メガドライブメガドラMDSMDジェネシス1988年10月29日
メガドライブミニ2019年9月19日
メガドライブミニ22022年10月27日
メガCDMCDSega CD(SCD)1991年12月12日
ワンダーメガWM1993年
スーパー32X32XGenesis 32XMega Drive 32XMega 32X1994年12月3日
セガサターンサターンSS1994年11月22日
ドリームキャストドリキャスDC1998年11月27日
アストロシティミニ2020年12月17日
アストロシティミニV2022年7月28日

NEC日本電気ホームエレクトロニクス編集

周辺機器による高い拡張性をアピールした「コア構想」を掲げて参入。

中でも特にCD-ROM²は大容量な光ディスクを先駆けて採用したことで長期に亘るアドバンテージを得ていたが、末期には周辺機器及び派生機種の数が増えてユーザーの混乱を招いた。

コア構想を切り捨てCD-ROMマシンであることを強調したPCエンジンDuoで再び盛り返し、この流れを汲んで後継機PC-FXを開発したが、ニーズを読み誤り旧式然とした設計になったことで商業的に失敗。

2000年の日本電気ホームエレクトロニクスの事業停止に伴いゲーム機事業から撤退した。

名称略称・別名など発売年月日(日本)
PCエンジンPCE1987年10月30日
TurboGrafx-16TG-16、北米版PCエンジン1989年8月29日(北米)
CD-ROM²TurboGrafx-CD1988年12月4日
PCエンジンシャトルシャトル1989年11月22日
PCエンジンコアグラフィックスコアグラ1989年12月8日
PCエンジンコアグラフィックスIIコアグラ21991年
PCエンジンスーパーグラフィックススパグラSG1989年12月8日
SUPER CD-ROM²SCD1991年12月13日
PCエンジンDuoTurboDuoDuo1991年9月21日
PCエンジンLTLT1991年12月13日
PCエンジンDuo-RDuo-R1993年3月25日
PCエンジンDuo-RXDuo-RX1994年6月25日
PC-FXFX1994年12月23日
PCエンジンmini2020年3月19日

Atari編集

Atari2600で一世を風靡し、家庭用ゲームを定着させたメーカーだったが後継機Atari5200への移行に失敗し、アタリショック後は2社に分割される。

分割された内の「アタリコープ」の方がゲーム機事業を引き継いだが苦戦が続き、他社に吸収合併され紆余曲折あってインフォグラム社にアタリの権利が渡った。インフォグラムは現在「Atari SA」に改名している。

そして現在、2代目アタリことAtari SAによってAtari VCSが発表された。

名称略称・別名など発売年月日(北米)
Atari2600VCS1977年9月11日
Atari52001982年11月
Atari78001986年5月
Atari JaguarJaguar1993年11月23日
Atari VCSアタリボックス2020年秋(予定)

3DO編集

米国のゲームメーカーエレクトロニック・アーツの創業者が独立起業した会社。

自社提唱の規格を他メーカーにライセンス供与しゲーム機を作らせるビジネスモデルで「3DO」規格の普及を目指していたが、最終的には松下電器産業(現:Panasonic)の機種しか残らなかった。

圧倒的な高性能で「次世代」の到来を告げたハードだったが、ローンチタイトルがゲーム性に欠けたソフトばかりだったためにスタートダッシュに失敗し、1995年末に3DO社は3DO関連の権利を松下電器に売却した。1997年に松下電器はゲーム事業から撤退し、3DO社も2003年に倒産した。

名称略称・別名など発売年月日(日本)
3DO REAL(松下電器産業)3DO、REAL1994年3月20日
3DO TRY(三洋電機)3DO、TRY1994年10月1日
3DO ALIVE(金星電子)3DO、ALIVE1994年(海外)
3DO REAL Ⅱ(松下電器産業)3DO、REALⅡ1994年11月11日

SNK編集

アーケードゲームの完全再現を実現したNEOGEOでコアゲーマー層を鷲掴みにしたメーカー。

高価格もあって普及率を上げられなかったため安価にソフトを供給できるネオジオCDを新たに発売したが、ロード時間が長くゲームプレイすらままならないハードになり失敗。

その後初代ネオジオもコピープロテクトが陳腐化したことで2004年に生産終了し、以降ゲーム機事業から撤退していたが、2018年にNEOGEOminiを発表しゲーム機事業に再参入することになった。

名称略称・別名など発売年月日(日本)
NEOGEOネオジオAES1991年7月1日
ネオジオCDNGCD1994年9月9日
ネオジオミニNEOGEOmini2018年7月24日

バンダイ(現:バンダイナムコ編集

当初は海外からの輸入品でゲーム機市場に参入していたが、1990年代からは自社開発のハードを投入。

しかしいずれもマイナー機種に留まり、バンダイがゲーム機市場で存在感を示したのは携帯機ワンダースワンに留まる。

名称略称・別名など発売年月日(日本)
インテレビジョンIntellivision1982年
アルカディア1983年3月
Vectrex光速船1983年7月27日
プレイディア1994年9月23日
ピピンアットマークPippin@1996年3月28日

※テレビに繋げないゲーム機である。


エポック社編集

日本初の家庭用ゲーム機「テレビテニス」を発売した会社。Atari2600の輸入販売を行なったこともある。

カセットビジョンはファミコン登場以前のゲーム市場を制覇する程の人気商品だったが、サードパーティーを導入しなかったことで競合機種に埋もれていき、1987年にゲーム機事業から撤退した。その後しばらくはサードパーティとしてソフト供給を行なっていたが、現在はゲーム事業から手を引いている。

名称略称・別名など発売年月日(日本)
カセットビジョンCV1981年7月30日
スーパーカセットビジョンスパカセSCV1984年7月17日

コモドール編集

ホビーパソコンコモドール64」で有名なメーカーであり、同機はアタリショックの真っ只中でも好調な人気を博していた。追放した創業者がアタリコープのトップになると同時に技術者達に離脱されてしまうが、元アタリの技術者が立ち上げた「Amiga」を買収し、アタリコープと熾烈なシェア争いを繰り広げた。

欧州ではアタリコープを圧倒しつつあったが、PC/AT互換機(Windows)とMacintoshに敗れて業績が悪化し、1994年に倒産。皮肉にも打ち負かしたアタリコープよりも先に消滅することになった。

名称略称・別名など発売年月日(日本)
Commodore64 Games SystemC64GS、コモドール641990年
Amiga CD³²Amiga1993年(欧州)

※ Commodore64 Games Systemは、本来ホビーPCであるCommodore64からキーボードを廃するなどの廉価化措置を行った下位互換機であり、厳密には「コモドール64」と呼ぶのは正確でない。


マグナボックス編集

世界初の家庭用ゲーム機「オデッセイ」を発売した電機メーカー。同機は前述のAtari創業の発端になったハードであり、エポック社と任天堂が最初に発売したゲーム機もマグナボックスとの提携に基づいて発売された物だった。大手家電メーカーフィリップスに買収されたことで多数の派生機種を開発する予算を確保できていたが、アタリの牙城を崩せず終始苦戦を強いられていた。

名称略称・別名など発売年月日(北米)
Odysseyオデッセイ1972年9月
Odyssey²オデッセイ21978年12月

コレコ編集

当時としては極めて高性能なコレコビジョンで多大な人気を得たメーカー。リスク分散のために他社ゲーム機にもソフトを供給しており、ソフト・ハードの両方で莫大な利益を上げた。

しかし、1983年に発売したホームコンピューターが失敗して大赤字になり、キャベツ畑人形で挽回したことでゲーム事業から撤退する。人形のブーム終了に伴い大量の在庫を抱え、1989年に倒産した。

名称略称・別名など発売年月日(北米)
テルスター1976年
コレコビジョン1982年8月

フェアチャイルド編集

アメリカの半導体メーカー。世界初のソフト交換式ゲーム機を発売した。

当初は成功を収めていたものの、より高性能なAtari2600の登場によって失速した。

現在はオン・セミコンダクターの子会社となっている。

名称略称・別名など発売年月日(北米)
チャンネルF1976年11月

関連タグ編集

テレビゲーム ハードウェア ゲーム機 コントローラー

対義語:携帯ゲーム機

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