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概要

セガから発売されたメガドライブ周辺機器(アクセラレーター)。

日本ではスーパー32Xの名で発売されたが、北米では「GENESIS 32X」、ヨーロッパオーストラリアでは「MEGA DRIVE 32X」、南アメリカでは「Mega 32X」の名でそれぞれ発売された。


開発コードネームは「Sega Mars」。


32ビットのSH-2(セガサターンのCPUと同じ)を2基搭載しており、これをメガドライブに取り付けることによって16bitのメガドライブを32bitのゲーム機にする事ができる。メガCDも装着すると、Z80×1、MC68000×2、SH-2×2と、CPUだらけの豪華なシステムとなる。


メガドライブミニ2の発表の場で語られたものによると、32Xはサターン同様複雑怪奇な構成である為、現段階ではソフトの移植が困難であるとされる。


歴史

元々はメガドライブと次世代機セガサターンの間を埋めるための機器として計画され、バーチャレーシング用に開発された「セガバーチャプロセッサ」を搭載する予定だった。

しかし、米セガはサターンの投入に否定的でメガドライブの強化を主張。こちらではメガドライブの売上が非常に好調でライバルのSNESと良い勝負をしており、そのSNESがスーパードンキーコングで3DCGを扱ったキラータイトルを出したため、メガドライブでもまだまだ戦えると考えていた。

一方、日本ではメガドライブがあまり普及しておらずライバル機に苦戦を強いられていたため、日本セガはサターンの投入を急いでおり、メガドライブの方は消極的であった。

こうして両者の意見が食い違ったまま32Xとサターンは並行開発され、共に32ビット性能を持つ次世代機として世に出ることになった。

日本では前述の通りメガドライブが普及していなかったため5万台しか売れなかったが、米国市場ではクリスマスまでに約50万台、最終的に130万台が売れた。

しかし、次世代ゲーム機と比較しての中途半端な性能、性能に対して価格の高さによってキラータイトルが中々生まれず、サードパーティもサターンが控えていることから、32Xへのソフト供給は避けた。また、日本セガの方針によって北米市場でのサターン投入の前倒し旧世代機市場の終了を決定。アメリカの32Xユーザーは切り捨てられ、同時にGenesisユーザーもサターンへの移行が不十分なまま切り捨てられた。

これによってセガのブランドマーケティング戦略に致命的なダメージを与えてしまい、旧世代機マスターシステム、メガドライブ、メガCD、32Xを切り捨てて投入したセガサターンの海外での普及台数は日本より大きく下回った(それどころか北米での最終的な販売台数は128万台とスーパー32Xをも下回っている)。

サターンを推すセガ日本本社と、32Xを推すセガ・オブ・アメリカの方針が食い違う中でマーケティングは混乱してしまい、最終的にはサターンと32Xは共倒れとなり、プレイステーションNINTENDO64に海外市場を奪われると言うセガにとっては無残な結果となってしまい、同社がハード事業から撤退する遠因になってしまった。


主な発売ソフト


未発売ソフト


余談

1995年には海外でメガドライブとスーパー32Xの一体型ゲームマシン「セガ ネプチューン」が発売される予定だったが、価格がセガサターンよりも跳ね上がる事もあって発売中止になっている。

なお日本では未発売だったが、海外ではスーパー32XCD用ソフトが発売されていた。


ただ、一部のユーザーは32XにS端子を増設したり、メガドラ2に32Xを内蔵して「セガ ネプチューン」に改造するなど愛好家は少なからずいる模様



ちなみに32Xはただ、メガドライブに装着するだけで使えると勘違いされやすいが、専用の接続ケーブル(MD用とMD2用の二つ)が同梱されており、これがないと映像がまともに映らない。代替品は海外製品でありゲーム専門ショップでも取り扱いは少ない。

中古で入手する場合はこれらが同梱されているか必ず確認する事。そして電源として32X用ACアダプタも必要となる。

また、MD2はスペーサーを32XとMD2の間に噛まさないとグラグラして安定しない。


関連動画


外部リンク

セガハード大百科 スーパー32X

SEGA RETROでのスーパー32Xの紹介

セガ・ハード・ガールズ公式サイトでのスーパー32Xの紹介


関連タグ

レトロゲーム メガドライブ セガ

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