ゲーム概要
フォーミュラカーレースをモチーフにしたレーシングゲーム。3DCGシステム基板「MODEL1」を使用し、当時としてはめずらしいフルポリゴングラフィックで動作する。
監督は鈴木裕。
移植版
ポリゴンの演算性能が圧倒的に不足しているメガドライブへの移植を実現するため、ゲームカセット内に「セガバーチャプロセッサ」というカスタム演算チップを搭載(演算性能は9000ポリゴン/秒)。それでもフレームレートは15fpsに落ち、グラフィックは後述の他機種版よりも大きく劣るが、操作性は良好。
内蔵コンデンサが劣化していることが多いため、要交換。ちなみに「セガバーチャプロセッサ」はこのタイトルにしか使われていない。
メガドライブの小型リメイクハード第二弾に収録されている。
メガドライブミニの収録タイトルの検証で真っ先に「メガドライブ版」の収録の検証が行われたらしいが、「セガバーチャプロセッサ」のエミュレーションが出来ない為断念したのだが、メガドライブミニ2の検証の会議で『32xは無理だけどSVP(セガバーチャプロセッサ)は行けるんじゃない?』という無理難題の元、強引に開発をさせた所開発の中盤を差し掛かった頃に100%動くようになったと移植担当のM2から連絡を受けて無事収録がされる事となった。
メガドライブ版と比較すると、ポリゴン数とフレーム枚数が増えており、さらに操作性もアーケード版に限りなく近いことから良移植と評価されている。
何故かセガではなく、タイムワーナー・インタラクティブ(旧:テンゲン)による移植(パブリッシャーも同社)。グラフィックの再現度は高めだが操作性やスピード感がいまひとつで評価はよくない。
- PS2版
セガエイジス2500シリーズのひとつとしてPS2に移植された。ハード性能がもとのMODEL1基板より圧倒的に高いことからグラフィックはより高精細につくり直され。60fps動作も実現している(テクスチャーマッピング・スムースシェーディングは未使用)。ただしAC版の一部ギミックが変更・省略されていたり、セガサターン版よりも操作性が不安定なため人によっては見た目だけの移植だと酷評する場合も。
セガエイジスSwitchの一つとしてSwitchに移植された。開発はM2が担当。
PS2を超える性能を生かしたジャギーが少なくなったフルHDの画質、これまでの移植作ではできなかったオープンワールドによろしく描写距離の延長の他、バーチャフォーミュラの様に8人対戦(※)、中継映像を使ったリプレイ、5週の「ノーマル」と20週の「グランプリ」のバージョンの切り替え、2人でオンラインプレイと言った気合の入った原作以上に迫る移植になった。
開発の始まりは3DSの移植の計画から始まった2016年の移植希望アンケートでは1月は1位になり、「ターボアウトラン」と同時開発を行ったが3月に2位に落ちた事に加え、スケジュールが2年に遅れる羽目と3DSのマシンパワー不足とNew3DSの移植に変更すると旧3DS所有者の信頼関係に亀裂を生む恐れが入った為、お蔵入りになった。
Switch本体の発表によりセガエイジスSwitchの立ち上げ当初から開発を即再開し、当時のプログラマーが保存していた『バーチャフォーミュラ』のソースコードが発掘された事で実現した。
後によくある不具合の発見の修正と共に、すごくマニアックな設定として画面の明るさ(ガンマ値)を調整できる機能(プレイデモで行える)まで追加された。バーチャレーシング稼働当時の筐体モニタでの色合いも再現できるらしい。
※…ニンテンドースイッチ本体一台のみで人数分のコントローラーが必要だが可能。ただし、8人対戦は携帯モードやテーブルモードではなく据え置きモードで大型モニターやプロジェクターで画面を表示する方が遊びやすい為、推奨されている。