概要
2022年にセガから発売されたゲームハード。セガのハードである『メガドライブ2』を小型化したミニハードである。
2019年に発表されたメガドライブミニの続編企画であり、前作が『当時、メガドライブを遊んだことのない人にもお勧めできる、万人向けのラインナップ』だったのに対して、今回は『当時、メガドライブを遊んでくれた人に向けた、コアなラインナップ』であるとの事。
外見的にはメガドライブ2を小型化したものだが、サウンドは初代メガドライブとメガドライブ2の2種類の音源から選べるようになっている。
メガドライブのタイトルに加えて、メガCDのタイトルも収録したのが最大の特徴。当然、前作『メガドライブミニ』と比べてメモリも激増しており、前作では0.5GBで余裕だったのが、今回は8GBまで増えた。加えて、半導体不足という情勢が影響したため、前作と比べて値段が高くなり、製造台数も少なくなった。半導体不足で製造台数が少なくなったことが、上記の『コアなラインナップ』へと繋がった一因でもある。
その一方で、ソフトの収録本数が大幅に増えており、メガドライブ用ソフトが30本、メガCD用ソフトが20本、おまけが10本と、合計60作品が収録されており、『価格÷作品数』による1タイトルあたりの単価は前作とほぼ同じである。
つまり、メガCD用ソフトが入っている分だけ前作以上にお得になっており、ユーザーからは『安すぎる』『これで儲けが出るのか』といった声も挙がったほど。
メガCD用ソフトの収録本数については、プロデューサーの奥成氏の『何本入れられる?』という問いに対して、移植を担当したエムツーから『15本』という回答が返ってきた為、奥成氏が『人とお金を増やしていいから、もう一声!』と交渉したことで、20本まで増えた。なお、収録作品告知第4回の際に、カートリッジ版とCD版それぞれをセットで1作品として扱っている作品として『三國志Ⅲ』の収録が発表された。一応、扱いとしては『メガCD用ソフト(メニュー画面に表示されているのがメガCD版)』である。これについては、『ゲームとして豪華なのはメガCD版だが、ユーザーからの評価が高いのはメガドライブ版なので、両方遊べるようにした』との事。
また、おまけのソフトに関しては、『本来なら存在しないはずのメガドライブ用ソフト』が収録されている。当時未発売のままだったタイトルや、そもそも移植の話すらなかったタイトルなど、『(良い意味で)訳の分からないラインナップ』となっている。挙句の果てには、メガドライブに拡大縮小機能を加えた架空の上位互換機『セガマークⅤ』用ソフトである『スペースハリアーⅡ(実際には初代スペースハリアーも同時収録された、スペースハリアーⅠ&Ⅱである)』が収録されている。
前回のメガドライブミニの際に処理落ち問題の為にわざわざテラドライブを使用した高速処理モード(通称・テラドライブモード)で移植された作品が存在するが、今回もテラドライブモードでの移植作が存在し、作品によって『通常or高速処理を切替可能な作品』と『高速処理固定の作品』に分かれる。
因みにスーパー32X用タイトルの収録も当初は視野に入れていたそうだが、スペックがセガサターン並みの為、メガドライブミニ2で使われているSoCでは性能不足になってしまうという問題が発覚し、収録は断念せざるを得なかったとの事。
収録できたとしても1作品が限界で、非現実的な条件(エミュレーション不可能、開発期間いっぱいを使い、開発費も倍増)をクリアしてもなお『本当に出来るのか怪しい』といったレベルの難しさだったそうで、『将来の夢』とした。
メガドライブミニの続編企画である事からもわかるように、メガCD2・バーチャレーシングカートリッジのミニチュア(当然機能は無い)を別売りにし、これらをメガドライブミニ2に装着してメガドラタワー2をも再現出来るようになっている(更に前回のメガドラミニに接続する為のスペーサー及びメガドラ2ミニをスーパー32xに接続する際のスペーサーをわざわざ用意しており、実機と全く同じになるようになっている)こだわりっぷりである。因みに今回は最初から告知がされている。
メガCD2のミニチュアのCDの開閉ボタンを押すと扉が開く仕掛けとなっており、ソニックCDが格納されているという細かいネタが仕組まれている(因みに、公式発表時にわざわざ分解しなくてもCDを拝めますよという前回のメガドラタワーミニをネタにしたトークが出ていたりする)。なお、分解すると前回同様内部構造基板が印刷された紙が入っている。
このように、前作以上に愛と拘りが詰まったハードであり、『セガの本気』が限界まで加速したハードへと仕上がっている。
更に、前回異世界おじさんサイドからのコラボオファーが有り実現したメガドライブミニ特別編が好評だった為(セガサイドは公開される前は数ページ程だと思っており、公開された際にはそのページ数に困惑と感激をしたとの事)、今回はセガ側から連絡した所即座に了承しており、メガドライブミニ2発表生配信では特別漫画動画が流されている(因みにニコ静画にて別バージョンが公開されている。)。更に、販売当日には販売記念のメガドラミニ2特別編が公開されている。
収録タイトル
作品名末尾の※のリンク先は公式サイトの作品紹介。タイトル太字はメガCDからの移植。
ここに表記されている収録タイトルは日本国内版のもので、海外版は収録タイトルが一部変更されている。
(補足1:『インテリジェントコントローラ「サイバースティック」メガドライブミニ2仕様対応ゲーム)
(補足2:マウスプレイ対応ゲーム(BUFFALO社製USBマウス推奨))
(補足3:カートリッジ版とCD版の両収録)
(補足4:壁紙をテーブル筐体風の物に設定する事で専用筐体風の壁紙が表示される)
(補足5:マルチプレイ対応ソフト(BUFFALO社製対応USBハブ専用))
(補足6:ハイスピードモード対応ソフト(テラドライブ仕様の10MHzで動作可能))
- シルフィード:※
- シャイニングフォースCD:※
- ソニック・ザ・ヘッジホッグCD:※
- 夢見館の物語:※:補足2
- ぽっぷるメイル:※
- バーチャレーシング:※
- ボナンザブラザーズ:※
- シャイニング&ザ・ダクネス:※
- サンダーフォースⅣ:※:補足6
- まじかる☆タルるートくん:※
- アウトラン:※:補足4
- アフターバーナーⅡ:※:補足1:補足4
- ナイトストライカー:※:補足1:補足4
- ニンジャウォーリアーズ:※
- スターブレード:※:補足1:補足2:補足4
- スプラッターハウス PART2:※
- ふしぎの海のナディア:※
- メガパネル:※
- イチダントアール:※:補足5
- コラムスⅢ 対決!コラムスワールド:※:補足5
- エイリアンソルジャー:※
- TATSUJIN:※
- ファイナルファイトCD:※
- スーパーストリートファイターII:※
- 餓狼伝説2:※
- ああ播磨灘:※
- ぎゅわんぶらあ自己中心派 片山まさゆきの麻雀道場:※
- ルナ ザ・シルバースター:※
- ルナ エターナルブルー:※
- ワンダーメガコレクション:※
- エコー・ザ・ドルフィンCD:※
- ゲイングランド:※
- ソーサリアン:※
- ファンタシースターⅡ 還らざる時の終わりに:※
- 闘技王 キングコロッサス:※
- ポピュラス:※
- 三國志Ⅲ:※:補足3
- 天下布武~英雄たちの咆哮~:※
- 電忍アレスタ:※
- 真・女神転生:※:補足2
- スタークルーザー:※:補足6
- ナイトトラップ:※
- 魔法の少女シルキーリップ:※
- グラナダ:※
- エクスランザー:※
- 新創世記ラグナセンティ:※
- ミッドナイトレジスタンス:※
- チェルノブ:※
- 炎の闘球児 ドッジ弾平:※
- キャプテン翼:※
ボーナスタイトル
- ファンタジーゾーン:※
- スターモビール:※
- 三輪サンちゃん:※
- ビューポイント:※:補足6(ハイスピードモード固定)
- スーパーロコモーティブ※
- パーティークイズMEGA Q 2022:※:補足5
- パーティークイズSEGA Q:※:補足5
- でびとぴー:※
- ふたりでぷよぷよSUN:※
- スペースハリアーⅡ:※:補足1:補足4
関連動画
プロモーション映像
収録全作品紹介映像
関連タグ
M2:メガドラミニに続いて移植を担当。
四代目タイガーマスク マスター・ワト 真壁刀義 本間朋晃 村田晴郎:プロモーション映像出演。ちなみに、タイガーマスクはメガドライブミニ2役と本人役(解説)での二役、マスター・ワトは???(謎の覆面レスラー)役、本間朋晃はマスクド・スーパーマシン役、真壁刀義はピーター・C・エンダー役、村田晴郎は本人役(実況)である。
外部リンク
余談
電波新聞社がX68000専用周辺機器として発売していた『サイバースティック』を使ってメガドライブで『アフターバーナーⅡ』を遊びたかったというスタッフの私情に応えて、電波新聞社がわざわざメガドライブミニ2向けにUSB接続使用で復刻させるというとんでもないメーカーのサービス精神を行ってくれている。
なお、動作サポートとなっているスターブレードは元々の操作設定だと『サイバースティック』では遊びづらくなってしまう為、わざわざバンダイナムコに断りを入れたうえで、「サイバースティック」専用の設定を追加した特別仕様にしている。
メガドライブミニでスラップファイトMDを収録した後のスタッフとの雑談話で、開発終了して後は発表・発売するだけだったがお蔵入りしてしまった悲しき『スターモビール』というソフトが存在したという話を聞かされた際に「2が有る時に収録出来たらいいですね」というリップサービスを言ったのだが、本当に2の開発が決定した為シークレット枠の幻のソフトとして収録する事が決定したとの事。
ZUNTATA(ニンジャウォーリアーズ、ナイトストライカーの楽曲担当)の動画番組『ZUNTATA NIGHT』にて上記作品が紹介された。それによるとニンジャウォーリアーズに収録されたZUNTATA出演のOPムービーも収録される。