『あの、タントアールが…パワーアップ!』
『ぜ〜んぶ、クリアできるかな?例えばこのゲーム…。』
概要
セガが開発したバラエティーゲームタントアールの続編に当たる作品。
今作の舞台は中世ヨーロッパで、プレイヤーの二人組は騎士になって登場。
ボス・アダーに囚われた姫を救うため、二人はボス・アダーの部下達とミニゲームで対決していく。
全部で4ステージ(最終ステージを入れると5ステージ)構成で、最終ステージではボス・アダーが控えている。
尚、前作と比べるとボイスが充実化し、タイトルコールも替え歌や独特な言い方等などバラエティに富んだものになっている。
ストーリー
平和を日々を送る王国に、突然、魔王が現れた。魔王は姫をさらい、城へ逃げ込んでしまう。姫を助けるため、城をへ向かった騎士たちの前には、魔王の手下たちが立ちふさがる。はたして騎士たちは、すべての手下を倒し、姫を救出することができるだろうか?
(メガドライブ版の取扱説明書より)
登場キャラクター
プレイヤーキャラクター
- エラン (Eran)
1P側のプレイヤーキャラクター。青い鎧を着用したノッポ騎士。剣が武器。
- デポン (Depon)
2P側のプレイヤーキャラクター。ヒゲをはやし、赤い鎧を着用したチビ騎士。斧が武器。
- セレ(仮称) (Sere)
メガドライブ版のみ登場するオリジナルキャラクターで、3P側のプレイヤーキャラクター。緑の帽子を被ったアーチャー。
- クト(仮称) (Kuto)
メガドライブ版のみ登場するオリジナルキャラクターで、4P側のプレイヤーキャラクター。金髪のセミロングの魔女。
敵キャラクター
- ブラウニー (Brownie)
1ボス。バイキングの兜を被っていて、棘付きの鉄球を持っている。ボロボロな木造の砦に待ち構える。
- パープル (Purple)
2ボス。髭面でモーニングスターを持っている二人組。頑丈なレンガの砦に待ち構える。
- スリックスティック (Slick-Stick)
3ボス。槍を持ち、身体をくねらせている細長な三人組。周囲が墓地だらけの不気味な砦に待ち構える。
- ブルボーイ (Bull-Boy)
4ボス。モヒカンが特徴の四人組。豪華絢爛な城のような砦に待ち構える。
- ボス・アダー (Boss-Adder)
今作のラスボスで、姫を拐った恐ろしい魔王。同社のアクションゲームゴールデンアックスのラスボス、デス・アダーのパロディー。
ラストゲームで台が壊されて落下し、兜を割られた時に見える素顔は、前作に登場した脱走犯・ボスと同じ顔(同一人物?)である事が明かされる。
システム
前作同様、1ステージにつき、ミニゲームのパネルが四つずつ登場し、ルーレットの様に灯りが回転する。ボタンで選び、灯りがパネルに止まったら、ミニゲームが開始。
尚、ミニゲームにはノルマがあり、ノルマが3ならノルマを三回こなし、5なら五回ノルマをこなす必要がある。ノルマを全て達成すれば次のミニゲームに進める。ミニゲームを四種類全てクリア出来れば次のステージへ進行できる。
また、時々登場するハートのパネルを選ぶと、前作では三回選ばないと1UP出来ない仕様だったが、今作から改善され、一発で1UP出来る様になった。
但し、何のミニゲームが選ばれるかはランダムである。
ミニゲーム一覧
- 煎餅焼くべえ
裏と表の組み合わせが同じ煎餅を二枚を探そう。
例えば、表が細い海苔で裏が胡麻の組み合わせは二枚しかないぞ!
- 取ってクレーン!
制限時間内に、金の壺を全て集めよう。影になる前に、金の壺の位置を覚えよう。
- だんだ団子
団子を小さい順に串に刺していこう。成功すると浮世絵の女性が笑い、失敗すると泣く。
- 機関車トーマラズ
分岐点を切り替えて、制限時間内にコインを回収しよう。例えばノルマが四枚なら、四枚回収しよう。
- 私の通過待ち
電車が通過した後、乗客が何人乗っていたか当てよう。恐らく難易度はメチャクチャ高い。間違って選んでしまった、或いはハートのパネルを選んだ時、これが出て来たら合掌。
- まサカナ
画面上を泳ぐ魚は全部で何匹か当てよう。
- 飛ぶッ巣
鳥を操作し、制限時間内に林檎を全て取って、巣にいる雛鳥にあげよう。ボタン連打で上昇、ムササビには要注意しよう。
- 入れカエル
黄色い葉っぱの上に、制限時間内に黄色いカエルを全て集めよう。但し、小さいカエルの上には大きいカエルは乗らないので、大きい順に集めよう。
- ロイヤル猿〜ン
同じ動きの猿を二匹探してペアにしよう。動きが微妙に異なるので、見極めが肝心。
- 一番削り
レバーを反時計回りに回転させ、鉛筆を削ろう。
- 銭形HeyJudo!
枠の中をヒントに、浪人が最初に入った店を探そう。但し、道順が合っていないと駄目。例えば、『城→鳥居→屋台→倉』だったら、その順番通りに当てよう。
- 二酸化ガンマン
お手本通りに背景を撃ち抜いて行こう。例えば、『サボテン→看板→手配書→樽』だったら、その順番通りに撃ち抜いて行こう。
- 移るんですHoy!
上手くパネルを踏み、制限時間内にゴールを目指そう。
- 振り振り天国
打撃練習をしている四人のバッターの中で、誰が一番多く球を打ったかを当てよう。
- 奥様は窓
女性の影が最後にどの窓に移ったかを当てよう。男性の影と間違えない様に。
- ベートー弁当・う~運命
画面に表示されている順番通りにコマンドを入力しよう。例えば、『→→↑←↓↓←↑ボタン』ならその順番通りにコマンドを入力しよう。
- デートなUFO
UFOの動きをよく読み、UFOを攻撃して撃ち落とそう。
- カンオケBOX
ヒントを参考に、どの棺桶にドラキュラが入っているかを当てよう。例えば、『三角の棺桶、波形のとなり、青い棺桶』というヒントなら、その条件に合致した棺桶を選ぼう。因みにAC版では、ノーミスでノルマ7に進んだ状態で、正解の棺桶を選んだ場合、何故かミスになり、最悪の場合ゲーム続行が不可能になるバグが発見された。
- チキチキチキンレース
黄色いブレーキゾーンに車が入った瞬間、タイミングよくボタンを押し、崖の手前の黄色いゾーンに車を停めよう。
- くっ月ロケット
制限時間内に部品を集め、ロケットを完成させよう。但し、結合部分の色を合わせるんだ!
- ラストゲーム・VSボス・アダー
ボス・アダーが放つ炎をかわしながら、乗っている台を壊しまくれ!
移植版
- メガドライブ版
RPG風のクエストモードや、2〜4人対戦のコンペモードが搭載されている。
クエストモードのストーリー
ある王国に魔王が現れ、魔王は姫を人質に城を乗っ取り、結界を張ってしまう。魔王を倒すには、各地に散らばる賢者の石を集め、城の結界を破らなければならない。旅に出ていた2人の騎士はある村でその話を聞き、賢者の石を集める旅に出発した。
コンペモードのストーリー
ある国で、緑色のドラゴンが現れて暴れ始めた。困った国の王様は国中におふれを出し、ドラゴンを退治できる人物を募った。腕に自信のある者は、こぞってドラゴンの住む城を目指す。その中にはアーケード版で活躍した2人の騎士もいた。また彼らに負けじと、緑色の帽子を被ったアーチャーや金髪の魔女も加わった。
- セガサターン版(『廊下にイチダントアール』)
ACで稼働したクイズゲーム『クイズ廊下に立ってなさい!』とのカップリング。4人対戦モードもある。
- ゲームギア版
「イチダントアールGG」と言うタイトルで発売された。藁切り等、オリジナルのミニゲームが追加されている。
ゲームギア版のストーリー
ある王国に魔王が現れ、魔王は姫を人質に城を乗っ取った。魔王が乗っ取られた城を入るには、城の周りにある「アクションロード」、「ブレインロック」、「スピードシティ」、「メモリータウン」と言う4つの町に住む、魔王が送り込んだ手下達を倒さなければならない。それを聞いた一人の騎士は、魔王を倒すべく、4つの町に挑むのだった。
- PS2版
セガエイジスのVol.6『イチニのタントアールとボナンザブラザーズ』にて、本作のミニゲームが全て収録されている。但し、本作の世界観はカットされ、タントアールに本作のミニゲームが詰め込まれている感覚になっている。