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タントアール

たんとあーる

『タントアール』とは、セガが開発したバラエティーゲーム『タントアール』シリーズの記念すべき一作目である。
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概要編集


1993年にセガにおいてアーケードゲームとして開発・発売され、後年に家庭向けとしてメガドライブゲームギア等へと移植された。

タイトルの由来はミニゲームが「たんと(沢山)ある」から。


ボナンザブラザーズの独特なキャラクターデザインを引き継ぎながら開発されたバラエティーゲームであり、プレイヤーは探偵二人組となり、脱獄した囚人を追いかけていく。

脱獄した囚人は、様々な子分を引き連れている。

全部で4ステージ構成で、全てクリアすると脱獄した囚人が何処の地域に隠れたのかを当てるミニゲームに突入、見事正解したらゲームクリアとなる。


システム編集

四つのミニゲームのパネルが登場し、ルーレットの様に灯りが回転する。ボタンを押せばミニゲームがスタートする。

指定されたノルマ通りにこなせばクリアとなる。

尚、ステージ毎にノルマ数は決められており、ステージ1ではノルマは3、ステージ2では5…という風に、ステージに進む度にミニゲームのノルマは増えていく。

但し、後述のビリージュエルや迷い道くねくね、一筆めくりめくり、必殺ハートウォッチャブルの様に、どのステージで選択しても、ノルマ数は必ず1で固定されている物もある。

尚、ノルマ数が1で固定されているミニゲームは、失敗しても次に進めれる…が、あくまで失敗扱いなので、次に進めれる代わりにライフが一つ減ってしまう。

まれにハートのパネルが登場し、三回選択すると1UPが出来る。但し、何のミニゲームが選ばれるかはランダムである。


ストーリー編集

緊急事態発生!緊急事態発生!刑務所からボスか脱走したぞ〜。大変だ!こうなったら、何が起こるのかはわからない……。そこで、ドカンと現れたチビとノッポの二人組。デコボココンビの探偵が、ここぞとばかりに大活躍だ。ボスの逃げるところ、次々に、いろんなゲームが目白押し。それを追うのはデコボコ探偵。ゲームの壁を突き破り、ボスをどんどん追い詰めろ!それ、行け、それ、行け、デコボコ探偵。「タントアール」に突入だ。

(メガドライブ版の取扱説明書より)


登場キャラクター編集

プレイヤーキャラクター編集

  • 探偵1P

ノッポの探偵さん。モデルはシャーロック・ホームズかと思われる。


  • 探偵2P

チビで髭を生やしている探偵さん。モデルはワトソンかと思われる。


  • 探偵3P

メガドライブ版のみ登場するオリジナルキャラクター。茶髪のポニーテールの若手女探偵さん。


  • 探偵4P

メガドライブ版のみ登場するオリジナルキャラクター。水色の帽子を被った若手探偵さん。


敵キャラクター編集

  • 脱獄した囚人

通称ボス。黒い丸眼鏡と髭面が特徴。


  • 1ボス

痩せ型の脱走犯。


  • 2ボス

ソンブレロを被り、バンジョーを弾く二人組。


  • 3ボス

SM女王の様な出で立ちの三人組。


  • 4ボス

モヒカンにサングラスが特徴の四人組。


ミニゲーム一覧編集

ミニゲームのタイトルの多くは、何らかのパロディダジャレである。

  • HATしてフラワー

どのシルクハットに花が隠れているのかを当てよう。シルクハットはシャッフルされるので、目を皿の様にして見るべし。


  • ビリージュエル

どのステージでも、ノルマはたったの1。いわゆる「15パズル」の要領で、制限時間内に指定された宝石を四つ枠に入れよう。タイトルの元ネタはシンガーソングライタービリー・ジョエル


  • 忍者どこじゃ?

次から次へと木の枝に乗り移る、二人組の忍者。最終的に黄色い忍者が何処に乗り移り、隠れたのかを当てよう。紫色の忍者を当てると失格になる。


  • 迷い道くねくね

棒人間を操作し、迷路を進んで制限時間内にゴールを目指そう。元ネタは渡辺真知子の名曲「迷い道」の歌詞の一節。


  • 一筆めくりめぐり

カエルを操作し、制限時間内に一筆書きの要領で蓮の葉を全てひっくり返そう。


  • アニマルサウンドシャワー

ヒントの順番通りに動物を鳴かせよう。例えば、『牛→犬→蛙→猫』の順番なら、その順番通りに鳴かせよう。元ネタは「アウトラン」のBGM「MAGICAL SOUND SHOWER」。


  • けっこう毛だらけコケコッコー

制限時間内に風船を膨らませて破裂させ、ノルマの数だけ鶏を鳴かせよう。鶏が鳴いている間も制限時間は減り続けるので注意。


  • 必殺ハートウォッチャブル

指定された時間通りになったら、タイミングよくストップウォッチを押そう。2回までならミスしてもライフは減らないので落ち着いていこう。


  • 数の子どこの子

四つの数字がフラッシュしながら現れる。例えば、『4→9→6→8』という順番に現れたら、枠の中から4968を選ぼう。


  • 入れか絵

バラバラになった四つの絵を揃え、元の絵に戻そう。「機関車」や「クラシックカー」、「マッチョな男女」は簡単だが、「ペンギンの群れ」や「コインの山」、「恐竜の骨」が意外と難しい。


  • フォトショック

ピントの中に走者や駝鳥、チーターや車、ヘリコプター(どれが来るかはランダム)がタイミングよく重なったらボタンを押そう。合格となるタイミングがシビアで、飛行機や車といった横に長い被写体が特に難しい。元ネタはAdobe社のフォトレタッチツールphotoshop」。


  • ブロックンロール

図形の計算問題。どの形が正解かを当てよう。図形は4分割して考えるのがコツ。元ネタは「ブロック」+「ロックンロール」。


  • スタンリーキューブいくつ?

制限時間内に、スタンリーキューブは幾つあるか数えて当てよう。他のスタンリーキューブの影に隠れている物も忘れずに数えよう。元ネタは映画監督スタンリー・キューブリック


  • わくわくロボット工場

制限時間内に、設計図通りの部品を集めて、ロボットを完成させよう。本作屈指の鬼畜ゲームで、ロボットのパーツは細かく、それでいてミスしてもライフを減らされた上でゲームは続行するため、短い制限時間も相俟って「ミス+時間切れ」のダブルパンチであっという間にコンテニューになってしまう事も…。特に難易度が高くなるゲーム後半の時に間違って引いてしまった場合や、ハートのパネルを選んだ時にこれが出てきたら合掌。パーツは常に固定で、ロボットは5種類しか存在しないため、ロボットの形状を事前に頭に叩き込んでおけばなんとかなる…か?


  • スロットなヴギにしてくれ

ヒントの絵柄と一致する順番通りの絵柄を選ぼう。元ネタは映画化もされた片岡義男の短編小説「スローなブギにしてくれ」。


  • 3ヒントパネルを探せ

枠の中のヒントに完全に一致するパネルを探そう。例えば、『青です、大きい形です、三角です』なら、その条件に合致したパネルを探そう。


  • ラストゲーム・脱獄した囚人を探せ!

最終ゲーム。脱獄した囚人が何処の地域に隠れたのかを当てよう。例えば、『犯人はPE-F9に逃げ込んだ』と出たら、PE-F9を探して当てよう。


移植版編集


  • メガドライブ版

オリジナルミニゲームとして、『クラッシュカンカン』、『てきぱきクッキー』、『アミダーバード発進せよ』が収録されている。4人対戦モードもある。


  • セガサターン版

『宿題がタントアール』の名でリリース。ACで稼働していた『クイズ宿題を忘れました』とのカップリング移植。SS版は続編の『イチダントアール』も『クイズ宿題を忘れました』の続編である『クイズ廊下に立ってなさい!』とカップリングした、『廊下にイチダントアール』として発売された。


  • PS2版

セガエイジスシリーズVol.6『イチニのタントアールとボナンザブラザーズ』として登場。次回作イチダントアールのミニゲームも収録されている(但し、イチダントアールの世界観はカット。)他、ボナンザブラザーズも収録されている。

メガドライブ版同様、4人対戦モードもあるが、探偵3Pと探偵4Pがプレイヤーキャラクターとして登場しない代わりに、ボナンザブラザーズの敵キャラクターの2人(緑色の警備員とアラビアな服を着た職員の2人)がプレイヤーキャラクターとして登場する。


シリーズ一覧編集

※「~サシっす!!」はシリーズで唯一家庭用に移植されていない。使用基板はST-V。


関連タグ編集

セガ ボナンザブラザーズ

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