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概要編集

アウトランとは、1986年にセガが開発した公道ドライブゲームである。

ハングオンスペースハリアーエンデューロレーサーに続く体感ゲームシリーズ第4弾としてリリースされた。


それまでレーシングゲームは数あれど、景色を楽しむドライブゲームとしての側面を打ち出してきたゲームはおそらく史上初。

ただしタイムが尽きる前にゴールまで到達するというシステムは従来のもので、難易度も結構シビア。

残りタイムの設定にもよるが、一度でもクラッシュするとゴールにたどり着くのは難しい。


ドライヴ感を演出するため、コースも分岐制となり、これにより複数のゴールが存在する。

左右どちらかに進むかで難易度が違い、ずっと左を選ぶと簡単で、逆に右を選び続けると難易度が高いコースとなっている。


コースは、国内仕様と海外仕様の2つのヴァージョンがあり、コースの配置が一部違っていた。


BGMはゲーム開始時にカーラジオ風の画面で、ハンドルを回すことにより3曲から選択することができた。

また、3曲とも名曲でゲームミュージック史上に残る評価をファンから得た。


本作はセガ・マークIII/セガ・マスターシステムPCエンジンメガドライブゲームギアセガサターンドリームキャスト等の家庭用・携帯用ゲーム機にも多く移植された。


シリーズ作編集

ターボアウトラン編集

コンセプトは、過激なアウトラン。ライバルが登場し、これに負け続けると…隣に乗っている彼女がライバルの車に乗り換えてしまう…。本作はメガドライブに移植されたが、移植度がアーケード版より落ちており、ファンはガッカリさせられている。

コースは分岐が無く、固定。


アウトラン2019編集

1993年3月26日にメガドライブ用ゲームソフトとして発売された。

当初は「ジャンカーズ・ハイ」というタイトルで、アウトランスタッフによる新作ゲームとして発表された。

内容は近未来を舞台にしたSFレースゲーム。


アウトランナーズ編集

通信対戦に対応しており最大8人まで対戦できる。コース分岐が復活。本作もメガドライブに移植されており、メガドライブの移植版では隠しマシンとして加速、最高速度の性能の高い「バーチャフォーミュラ」というチート級の性能を誇るマシンが登場するが、アーケードモードと対戦モードしか使用できない。




アウトラン2編集

舞台はアメリカ大陸、及びヨーロッパ大陸となり、ナイアガラの滝やローマのコロセウムなど有名な景勝地が各コースに登場する。

XBOXPS2PSPXBOX360PS3、Steam版(PSP・XBOX360・PS3は海外版のみ)などの家庭用・携帯用ゲーム機にも移植されている。

ちなみに2ではフェラーリからライセンスを受け、フェラ-リの公式ライセンス商品として発売。(当時)最新のモデルから伝説の名車まですべて実名で登場する。

なお、XBOX版ではある条件を満たすとデイトナUSA2スカッドレースのコースが出現する。

PS2版は完成度と移植度の高さも相まって中古価格の高騰が続きレアゲーと化している。

PS3版・XBOX360版はPS2版の一部要素が削除されている。また、日本では配信されなかった。なお、フェラーリとのライセンスの関係で現在は配信終了している。



裏技など編集

スタート時編集

スタート地点にはチェッカーフラグを持ったおじさんがいて、スタート時には旗を振ってくれる。

しかし、ゲームが始まっても車を発進させないでいると…ジェスチャーで何度も「早くスタートしろ!」と急かされる。

それでもスタートしないと…怒って後ろを向いてしまう。


煙出し編集

スタート時にタイミング良くギアを切り替えると、一瞬タイヤから煙が出る演出がなされ、通常より速く加速できる。


ギアガチャ編集

最高速度で走っている最中にギアを素早く何度もロー⇔トップと切り替えると、タイヤから煙が出て空転する演出がされる。

しかし、実際には加速もしないが減速もしない状態となり、この状態を維持したまま路肩を走っても減速されず最高速を維持できる。

タイムアタックには欠かせない技だが、筐体のギアチェンジレバーの故障の原因ともなり、この技を嫌うプレイヤーもいた。店によっては筐体を改造して、後付のスイッチでこれができるようになっていた。


鈴木裕氏の名前を表示させる。編集

コースの分岐点でスタートボタンを連打すると、「Programed by Yu Suzuki」とセガを代表するゲームクリエーター鈴木裕氏の名前が表示される。


コース5-4「デュアル・ウェイ」で高低差を無くす編集

ゴール直前のコーナーでイン側をキープすると…通常ではかなり大きな高低差があるが、それが無くなる。


隠れキャラ編集

スペースハリアー編集

コース3-3「ウォールズ」は、道路の両端に岩壁が迫り、コースアウト即クラッシュという厳しいコースになっているが、この岩壁を構成しているのがセガの体感ゲームシリーズ作の『スペースハリアー』に登場する巨大なモアイ像のような敵キャラの横顔である。


ゴールのギャラリー編集

水木しげる氏の妖怪漫画の『ゲゲゲの鬼太郎』の鬼太郎がギャラリーに紛れ込んでいる。


禁止技…編集

ゴール直前にクラッシュすると…ゲームの進行がそこで止まってしまう。

再開するには、筐体をリセットするしかない…。


関連イラスト編集

筐体の外見。体感ゲームとしてプレイヤーのハンドル操作によって座席が左右に動くムービングシートが採用されていた。

アウトラン at drawr


ゲームのイメージイラストは、こんな感じであった。

ドライブもいいねー。


関連タグ編集

セガ レーシングゲーム レトロゲーム 体感ゲーム


フェラーリ・テスタロッサ:現在はアウトランの移植作品ではフェラーリ・テスタロッサが別のゲームメーカーと使用権を契約を結んでいるからだとされる為、デザインそのものが架空の車になっている(リアのデザインが違うのと跳ね馬マークではない)。


メガドライブ

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