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概要編集

コンピュータゲームBGM等で使われた、ゲーム由来の音楽

クラシック電子音などの音楽の種類を問わず、ゲーム由来ならばこのジャンルに含める。

歴史編集

1970年代のアーケードゲーム黎明期時点では記憶領域の制限から、効果音や演出としての極めて短いメロディのみであったが、80年代に突入するとその制限も緩くなり、マシンスペックの上昇から和音を用いることさえ可能となり、本格的なゲーム音楽が登場する。


機械音による音楽の形成が着目されるきっかけは、YMOのヒットによる「テクノポップブーム」も背景にある。YMOのファーストアルバムにはタイトーが販売し一大ブームとなった「スペースインベーダー」をモチーフとした『インベーダーのテーマ』および、アメリカエキシディが販売した「サーカス」をモチーフとした『アクロバット』(タイトーがサーカスを日本でライセンス販売した際のタイトルと同じ)という楽曲が収録され、更にYMOの細野晴臣1984年ナムコの「ゼビウス」を主体としたアルバム「ビデオ・ゲーム・ミュージック」を発売しており、これをきっかけにYMOの所属するアルファレコード内に「G.M.O.レコード」というゲーム音楽主体のレーベルが誕生、一つの音楽ジャンルとして形成されていく鏑矢となった。


1983年には任天堂から家庭用ゲーム機ファミリーコンピュータが発売されており、後に国民的ゲームシリーズとなったスーパーマリオブラザーズドラゴンクエストからは現在でも広く使われるBGMも生まれた。8bitやファミコン音源という言葉に代表される、所謂懐かしゲーム音楽はこの時代である。


また、80年代半ばを越えるとアーケードゲームにFM音源を使用できる筐体も登場する。

この頃から各アーケードゲームメーカーのサウンド開発部門は、レコード販売やライブなどの音楽活動のためのグループ名を称し始める。

中でも、タイトーの「ZUNTATA」やセガの「S.S.T.BAND」、コナミの「矩形波倶楽部」、カプコンの「アルフ・ライラ」、データイーストの「ゲーマデリック」などが良く知られている。


90年代になると家庭用ゲーム機も世代交代を迎え、任天堂は後継機スーパーファミコンを投入、他社からはセガサターンプレイステーションなどディスクを使用する高性能機も発売される。

FM音源やPCMが普及し始め、より複雑な音楽を表現可能になる。容量の増加からオープニングテーマソングを使用するスタイルも生まれてくる。


90年代後半以後、SCEI(現:SIEI)のプレイステーションシリーズを中心とした次世代機がゲーム市場の覇権を握るようになり、家庭用ゲーム機はアーケードゲームと同等レベルもしくはそれ以上の性能を持つようになる。

それにより、マシンスペックや容量の制限の中で良いモノを求められていたBGMは、その制限を取っ払ったより高品質なモノを求められ、PSへとプラットフォームを移したファイナルファンタジーシリーズを始めとした本格的なオーケストラ音楽や、ロックなど様々なジャンルが使われるようになる。

高品質な音楽が楽しめるようになったことから音楽ゲームも生まれる。


更に近年では大人達による8bitやFM音源を使用したBGMへの回帰が起こっている。

また、コンピューターインターネットの普及からアレンジやリミックス曲が動画共有サイト上にアップロードされたり、ゲームメーカー自身がサウンドトラックの復刻、アレンジサウンドトラックの販売を行う他、オーケストラコンサートを開くなどゲームミュージックは今までになく盛り上がっている。

関連タグ編集

ゲーム BGM ベイシスケイプ

外部リンク編集

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