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概要編集

見降ろし型視点で繰り広げられるアクションシューティングといった風だが、高い戦略性も求められる。

全体的に地味目なため評価が分かれやすいが、その戦略性や完成度にファンも多い。

また、BGMの評価も高い。


メガドライブPCエンジンへ移植されたほか、近年ではPlayStation2のエイジスシリーズにも移植されていたり、『プロジェクトクロスゾーン』のストーリーにも絡んでいる<BGMと世界観のみ、キャラは未登場>。


ストーリー編集

あまりに完成されすぎた長い平和は人々から本能を奪い、逆に世界を腐敗させていった。

そのことを重く見た統一政府は仮想空間戦闘ゲーム『ゲイングランド』を開発、これで遊ばせることにより本能の刺激を試みた。

しかし突如システムが暴走し、ゲイングランド内に多くのプレイヤーが幽閉されてしまう事件が発生する。

何度も救助を試みるものの一向に脱出者が現れない為、次に救助が失敗した場合最後の手段としてプレイヤーもろともゲイングランドを破壊することが決定された。

そして、3人のプレイヤーが最後の救助者として送り込まれていく。


現在で言えば、事件が人為的でない『ソードアート・オンライン』とも言える。


システム編集

制限時間内にすべての敵を倒すか、メンバーを1人でもEXITへ脱出させればそのステージはクリア。

メンバーが脱出、あるいは死亡すると次のメンバーを選択して出撃させることになる。これを敵を全滅させるか全メンバーを出撃させるまで繰り返す。

制限時間内に敵を全滅できなかった場合は脱出できなかった(出撃していない)メンバー全員が死亡し、脱出したメンバーのみで次のステージに進む。

つまり、全滅するとゲームオーバーである。

ステージは10面×4ラウンド=全40面(尚、MD版は現代ステージが追加、日本未発売のマスターシステム版はゲイングランドシステム中枢部ステージが追加されて、どちらも全50面)。


登場キャラクター編集

名前に◆があるキャラクターはスタート時から選択できるメンバー。コンティニューした場合は◆の3名で再スタート。

原始時代組編集

槍や弓矢を用いて戦う。基本的に足が速く、射程の長短はあれど全員高所攻撃が可能である。

ちなみに、全員半裸でマッチョというステキな共通点もある。


  • アスラ ◆

ハゲの槍使い。

槍を8方向に投擲する他、特殊攻撃は高いところを攻撃できる山なりの槍攻撃が可能。

攻撃の射程は短いが、作中でもトップクラスの足の速さの為、捕虜救出に活躍する。


  • ガスコン

アスラと同じ槍攻撃を行う金髪の白人。

アスラと異なり特殊攻撃は前方固定ながら射程が長いので、後退しながら前に攻撃できる。


  • バーバル

8方向に攻撃可能な弓使いのドワーフっぽい人。

射程が長い上に、特殊攻撃で8方向に山なりにも攻撃できるので非常に重宝する。


  • マース

バーバルと同じ弓攻撃を行う銀髪の白人。

バーバルと異なり特殊攻撃は前方固定ながら射程が長いので、後退しながら前に攻撃できる。


魔法使い組編集

魔法弾を用いて戦う。その名の通り特殊な弾道を持つ魔法を使用できる。

なお、魔法を使って戦うが、外見はステレオタイプな魔法使いというよりは中世の騎士や戦士のような格好をしている(約一名鎧武者がいるが)。


  • ファイヤーナイト

魔法弾を8方向に発射できる。

特殊攻撃の火の魔法は発射後一定時間燃え盛る状態で残るのでトラップ的な使用方法が可能。


  • ウォーターナイト

魔法弾を8方向に発射できる。

特殊攻撃は、敵の足をとめる効果をもつ渦を発射する。


  • ザエモン

魔法弾を8方向に発射できる。

特殊攻撃では独特な軌道を描く竜巻を発射する。

竜巻攻撃は、業務用の最終面でラスボスを一撃で破壊できるテクニックがある。


  • グロウナイト

魔法弾を8方向に発射できる。

特殊攻撃は、自分の周囲に魔法の光弾を回転させ、触れた敵を消滅させる。


現代組編集

ライフルやマシンガンなど、現代の銃火器を用いて戦う。

射程、火力、移動速度ともにバランスが取れているが、誰一人高所攻撃が出来ない。


  • ジョニー ◆

スタート時から選べる3人の中では最も基本性能が高い。

ライフルを8方向に発射する攻撃の他、特殊攻撃では射程の長いライフル弾を前方に発射するので、横移動中や後退中に前方への攻撃が可能。


  • 教授

なんの「教授」なのかは不明。ジョニーと同じライフルを使う白髪の老人系軍人キャラ。

特殊攻撃は、両サイドに1発ずつライフルの弾を発射するというもので、前進・後退中に横方向へ攻撃可能。


  • コウ

ヒゲのおっさん系軍人。

簡単に言うと通常攻撃および特殊攻撃が連射可能な代わりに短射程のマシンガンになったジョニー。


  • キッド

ヘルメットで顔を隠した軍人キャラ。

簡単に言うと通常攻撃および特殊攻撃が連射可能な代わりに短射程のマシンガンになった教授。


未来組編集

バズーカやミサイルを用いて戦う。武器よりも外見が未来っぽい奴が多いが、約一名ナチスの軍人のような時代錯誤な格好をしている。

トップクラスの火力と射程を誇るが、総じて足が遅い。


  • マッドパピー

8方向に攻撃可能なピストルと、前方固定ながらも長い射程と高い破壊力を兼ね備えたバズーカによる特殊攻撃が特徴の重量級軍人。

足が異常に遅い。


  • ジェネラル

8方向に攻撃可能なピストルの他、特殊攻撃として振り回し可能な火炎放射器をもっている。

砂漠面で出現する小さな虫を火炎放射器で燃やしまくることで点数稼ぎが可能。

やはり異常に足が遅い。


  • ロビー

8方向に攻撃可能なピストルの他、特殊攻撃として8方向に攻撃可能なロケット弾を装備している。

ロケット弾は、高さの無いところではそのまままっすぐ飛び、高さのあるところでは、より高い位置へ向かって飛ぶ。

業務用ではミサイルの攻撃が全キャラの中で一番高かったが、メガドライブ版ではマッドパピーのバズーカの次に変更されている。


  • サイバー

8方向に攻撃可能なピストルの他、特殊攻撃として同時に6方向を攻撃する多弾頭のミサイルを装備している。

エンディングに登場する姿がどうみてもボーグマンですありがとうございました。


女性組編集

文字通り全員が女性で、銃器と投擲武器を使いこなす。

現代組と原始組を足して2で割ったような性能。足は遅め。


  • ハニー

8方向に攻撃可能なピストルと8方向に攻撃可能な手りゅう弾を装備した金髪・グラサンの女性兵士。

手りゅう弾は、高い所を攻撃可能で、着弾すると爆発するので攻撃範囲が広がる。


  • ベティ ◆

スタート時から選択可能な3人のうち唯一の女性キャラ。

8方向に攻撃可能なピストルの他、射程は長いが前方のみの手りゅう弾を装備している女性兵士。

手りゅう弾の基本性能は射程以外はハニーと同じ。


  • バルキリー

8方向に攻撃可能なピストルの他、8方向に発射可能なブーメランを装備している女性兵士。

ブーメランは発射後に独特の弧を描いて手元に戻ってくるので、物陰から攻撃する事が可能。


  • マム

銀髪の女性兵士。

簡単に言うと特殊攻撃のブーメランが前方固定になったバルキリー。


移植編集

上記のとおりメガドライブやPCエンジン、PlayStation 2等に移植された事はあるがオリジナルが縦画面な上に解像度が高すぎて(アーケード版で使われていた基板(システム24)の標準解像度は384×486)、縦の解像度が半分にも満たないコンシューマー機では一歩後ろに下がるように犠牲しアレンジされたものが多かった。海外でのみ発売されたマスターシステム版はキャラサイズが16×16ドットと小さいが、その分相対的にフィールドが広くなるためアーケード版に近い感覚となっている。

セガ3D復刻プロジェクトでも移植を検討したがニンテンドー3DSの解像度が400x240の制約により厳しかった為、お蔵入りになったにもかかわらず「移植希望アンケート」は4位になり、レースを除くと実質1位を獲得。

そしてNintendoSwitchの解像度が1280x720になった事で元の画面を収まったことに成功し、「セガエイジス」のブランドでラインナップ案に乗せ、M2が移植を手掛けるようになった。

しかし元の解像度の高さやCPUの68000、FM音源のYM2151の解析がこれまで以上に困難になり、VDPの表示を作り直すスケジュールが遅れたが予定通り移植は成功した。

3人プレイできる海外版は日本国内に移植されるのは初となる。基板はセガの倉庫に残ってなかったがとあるコレクターから貸し切りの許可をもらい、製作を行ったがコピー防止のプロテクトの解除が尋常でないくらいの困難になり、何とか移植できたが海外版でフルメンバーモードはスケジュールが遅れてしまう恐れがあったのか導入してない。

海外版のサイドパネルのイラストはシカゴに出張して撮影した物。

レトロゲームでお馴染みのスキャンラインはTVモード限定で携帯モードはない。


4-8バグ編集

AC版稼働後、本来は敵を全滅されればクリアとなるはずが、このステージに登場する8つの固定砲台を破壊しても敵の残数に反映されないバグが見つかり、「敵を全滅させてもステージクリアが不可能」という事態が発生した。これに対処する方法は「その後のステージ攻略に必要なメンバーだけを脱出させ残りは全滅させる」という手段を取らざるを得なかったのだが、実際に遭遇したプレイヤーからは「これは本作の世界観やストーリーを壊すものではなく、目的達成のための自己犠牲である」と好意的に解釈され、実際の攻略やゲーメストアルカディアのハイスコア集計もこちらが基準となった。

その後、バグ修正を施された後期版が出たが、前述のバグを前提とした攻略法は当然使えず、全体の難易度とゲーム性が大幅に落ちたため、以前からのプレイヤーからは支持されなかった。

尚、PlayStation 2版及びNintendo Switch版ではこのバグの有無を選択してプレイすることが可能。


関連タグ編集

セガ アーケード


イングランド 本作の内容とは全く関係ないが、語感からか当時のゲーム雑誌ではネタにされていた(「げっ!イングランド」等)


外部リンク編集

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