概要
事の始まりはセガの奥成洋輔氏がニンテンドー3DSでリリースされていた「3Dクラシックス ゼビウス」に触れた事から着想を得ている。3Dクラシックスはアリカが担当した3D立体視を付加した移植シリーズであり大半がファミコンソフトだったのだが、唯一ゼビウスがアーケード版準拠の移植だった事から、携帯ゲーム機でアーケードの完全移植の例があまり無かった事も含めて自社のアーケードタイトル「スペースハリアー」を3D立体視を付加して移植をする所からシリーズは始まった。
開発は過去にセガエイジスシリーズも手掛け、良移植に実績のある「M2」が担当。
バーチャルコンソールといった単なる移植とは一味違い、各タイトルにはそれぞれ付加要素が何かしら機能として用意されている。
セガエイジスの名を冠していないプロジェクトシリーズだが、実質的には含まれるものだとされる。
3D復刻アーカイブス3でひとまずこのプロジェクトは終了だという。だが、現在でもプロジェクトの継続を望む声は多かったものの、ニンテンドースイッチ版セガエイジスシリーズが後継プロジェクトとなっている。
ニンテンドー2DSでもプレイ自体は可能であるが、3D立体視機能が無い為3Dの魅力が全く無くなってしまう。
シリーズタイトル
- 3Dスペースハリアー
- 3Dスーパーハングオン
- 3Dソニック・ザ・ヘッジホッグ
- 3D獣王記
- 3Dエコー・ザ・ドルフィン
- 3DギャラクシーフォースII
- 3Dザ・スーパー忍II
- 3Dベア・ナックル
- 3DアフターバーナーII
- 3Dファンタジーゾーンオパオパブラザーズ
- 3Dアウトラン
- 3DファンタジーゾーンIIダブル(セガMk.Ⅲ版やシステムE版ではなく、システム16を想定したアレンジ版)
- 3Dサンダーブレード
- 3Dベア・ナックルII
- 3Dガンスターヒーローズ
- 3Dソニック・ザ・ヘッジホッグ2
3D復刻アーカイブス
これまで配信されたタイトルをパッケージソフトとしてリリースしたもので、更にこれにのみ収録されているタイトルもある。
復刻アーカイブス1
アーカイブス版3Dスペースハリアーは単独配信版と異なり更に3D立体視関連やオプションに再調整が加えられている。
※どちらもセガマークⅢ/マスターシステムでの3Dグラス対応ソフト。
復刻アーカイブス2
※後にこの二つは単独配信もされた。パワードリフトはアーカイブス収録版と異なり新規追加要素がある。
- ファンタジーゾーンII(オリジナル版)
- メイズウォーカー
隠しタイトル
- ファンタジーゾーン(セガマークⅢ版・オリジナル版にはないFM音源ユニット演奏を追加したもの)
復刻アーカイブス3 FINAL STAGE
隠しタイトル
※この二つはアーカイブス1とアーカイブス2をプレイした履歴が3DSにあるとアンロックされる。
余談
スペースハリアーの3D移植のノウハウはその後のシリーズに活かされ、更にギャラクシーフォースIIは過去にPS2のエイジス版の成功ノウハウが3D化に活かされている。奥成氏によると、エイジス版がなかったら3DSへの移植は不可能だったという。
サンダーフォースⅢは元々サードパーティのタイトルだが、発表当初はセガがテクノソフトの知的財産権を取得し実現した事で驚かれた。なお、3D復刻希望アンケートで10位にサンダーフォースシリーズが入っていた。
ポリゴンで構成されたバーチャレーシングもこのシリーズで移植する事も検討されたが、3DSの性能では難しく、New3DSではなんとか可能だったらしいがそれ専用タイトルになってしまう為見送ったとの事。