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ぷよぷよ通

ぷよぷよつう

コンパイルから発売された『ぷよぷよ』シリーズの2作品目。各種家庭用ゲーム機のほか、アーケードなど、さまざまな機種で発売・展開されている。
目次 [非表示]

概要・ゲームシステム編集

1994年登場。

前作『ぷよぷよ』の基本ルールはそのままに、「相殺(そうさい)」「クイックターン」といったいくつかの新システムが追加された作品。これらのルールは後の『ぷよぷよ』シリーズに引き継がれ、現在のぷよぷよのシステムのベースとなっている。また、一部ファンからは「通」という愛称で呼ばれている。なお、現在セガが製作している『ぷよぷよ』シリーズにおいても、「ぷよぷよ通」という名称で、ほぼ同一のルールでゲーム内に収録されている。今作で追加された、主な新しいルールについては以下の通り。

  • 「相殺」(そうさい)…相手からおじゃまぷよが送られてきた際、こちらも連鎖を起こしておじゃまぷよを送ると、こちらが送ったぶんだけ、相手からの「予告ぷよ」を減らせるシステム。相手からの予告ぷよを相殺しきれなかった場合、その残りが自分のフィールドに落下するが、こちらのおじゃまぷよの量が上回った場合は、その差し引いた残りが相手のフィールドに送られる。このシステムにより、いかに相手より強い連鎖を繰り出すかが勝負のポイントとなった。
  • 「クイックターン」…タテ1列ぶんのすきまに組ぷよを落とすと、前作では組ぷよの向きを変えることができなかったが、今作から、回転させるボタンを2度押すことで組ぷよを180度回せるようになった。
  • 「全消し」(ぜんけし)…ゲームがはじまってから、フィールドにあるぷよ(おじゃまぷよも含む)を全て消すと「全消し」となり、つぎにぷよを消した際に、ボーナスとして相手に大量のおじゃまぷよを送ることが可能。
  • 「NEXT²ぷよ」…前作では、つぎにふってくる組ぷよの表示(「NEXTぷよ」と呼ばれる)は1手先までだったが、今作から2手先まで表示されるようになった。ファンの間では俗に「ネクネク」と呼ばれている。

ゲームモード編集

「ひとりでぷよぷよ」では、6階建ての塔で待ち受ける、COMが操作するキャラを倒しながら、最上階を目指すこととなる。一部作品では全登場キャラクター(マスクドサタンはいない機種もある)と対戦する「通モード」「かちぬきモード」が追加されている。また、一部機種では、最大4人での同時対戦も可能。

「ひとりでぷよぷよ」の対戦相手編集

一部の機種を除き、ルーレットで対戦相手がきまる。


練習モード(一部機種のみ)の対戦相手

おおかみおとこ スキュラ インキュバス コカトリス


※キャラクターに関する詳しい説明は各キャラクタータグにて参照。

※カップリングについてはぷよぷよカップリングタグ一覧参照。

ぷよぷよ通 - Wikipedia参照





各機種版の特徴編集

本作は人気作品故に移植版が多いので、代表的な機種を中心に解説する。

アーケード版(1994年9月稼働開始)編集

最初に登場したぷよぷよ通。メガドライブの上位互換基板盤「System C2」を使用している。

本作には漫才デモが搭載されておらず、対戦前に敵キャラクターが文章で紹介されるのみとなっている。

この仕様は主に初期移植組で採用されている。

また、アルルの声優は井上麻美が担当し、後述のPS移植版が発売されるまで担当した。

メガドライブ版(1994年12月2日発売)編集

最初に発売された家庭用ゲーム機移植作。

本機種の性能上、アーケード版に比べてキャラクターボイスの音質が低い欠点があるが、BGMを途中で止める代わりに比較的高音質になる設定がオプションにある(低音質モードが『TYPE A』、高音質モードが『TYPE B』)。

2019年9月19日に発売された「メガドライブミニ」移植版には、当時の開発スタッフが持っていた第3の音質設定データを提供して貰い『TYPE C』として実装している。

ゲームギア版(1994年12月16日発売)編集

本作最初の携帯ゲーム機移植版。

ゲームギアの性能の制約上、ボイスやキャラ紹介は非搭載だが、MD版に無かった「みんなでぷよぷよ」が搭載された。

セガサターン版(1995年10月27日発売)編集

当時の次世代機では最初に発売された移植版。

MD版をベースにしつつもBGMはAC版/MD版から全て作り直され、ボイスも新録となり同時に漫才デモも新たに収録されこちらもフルボイスとなっている(なお、一部キャラの声優がAC版から変更されており、登場・退場時のセリフも変更されたキャラがいる)。

本作で新たに追加された漫才デモは以降の移植版でも基本的にはこのSS版のものをベースにし、細部の台詞が違うなどの変更点がある。

初心者向けの「れんしゅう」モード、登場キャラ全員とひたすら勝負する「通モード」は本作から搭載され、それに合わせて4人の新キャラが追加された。

ノーマルモードのエンディングもマスクドサタン攻略後含めて新規のものが新たに用意された。

本作のみの特徴として、アーケードモードの対戦キャラクター選択が任意で選べる様になっている他、れんしゅうモードと通モードのエンディングに歌手田中勝己の曲「灼熱のファイヤーダンス」「ずっと/そばに/いるよ」が採用されている。

スーパーファミコン版『す~ぱ~ぷよぷよ通』(1995年12月8日発売)編集

前作と同様、機種の性能上対戦時の画面レイアウトが若干異なる。

登場・退場時のボイスは基本的にSS版からの流用だが、ごく一部のキャラのみAC版からの流用になっている。

BGMは全て作り直されており、アレンジが他機種移植版に比べて独特なものになっている。

練習モードにあたる「やさしいぷよぷよ」が追加され、こちらにも独自の漫才デモやエンディングがある。

1996年3月8日にはSFCの価格改定に合わせ発売されたマイナーチェンジ版『す~ぱ~ぷよぷよ通REMIX』が登場。

基本的な内容は大きく変わっていないが、新たにSS版とは編成の異なる「通モード」が追加された(新キャラ4人は登場せず漫才デモも無い代わりにラスボスとしてマスクドサタンが組み込まれている)。

この他、BGMが再度作り直されAC版に近いアレンジになった。

PCエンジン版『ぷよぷよCD通』(1996年3月29日発売)編集

基本的にはMD版に準じた移植版だが、最大の特徴は前作同様に全キャラプロ声優によるキャラクターボイスが収録されている事と、連鎖ボイスが5連鎖までしか無い代わりに全キャラに専用連鎖ボイスがある。

ノーマルモードでも初回プレイ時はAC版と同じくキャラクターは文章での説明だが、声優のキートン山田氏によるナレーションボイスがついている。漫才デモもゲーム進行により解放されフルボイスで収録されている。

なお、漫才デモの内容は概ねSS版などに準じているが台詞が若干異なっており背景も前作の流用である。

ぷよぷよCDシリーズは本作を以て終了し、次作では有名声優による移植版は発売されず(後にプロデビューした者は約一名途中参加しているが)、次々作以降は最初から有名声優がボイスを担当するようになった。

プレイステーション版『ぷよぷよ通 決定盤』(1996年11月15日発売)編集

SS版をベースに更にアレンジ移植した作品で、コンパイル時代のぷよぷよ通の据え置き機移植作としては後期にあたる。

本作からアルルとシェゾの声優が自社オーディションにより決められた小沢ミナコ(アルル)と大塚雄史郎(シェゾ)に変更となり、コンパイル終焉までに発売された多くのぷよぷよ関連作で担当声優として活躍した。

それに合わせて殆どのキャラクターのボイスが撮り直された他にも一部の敵キャラの声優、漫才デモの台詞、登場・退場時の台詞が変更されている。

BGMも本作の為に再度作り直されたが、おぷしょんにてAC版のBGMも選択可能になっている(れんしゅうモードや通モードで使用されているAC版には無い楽曲はBGM変更しても変化しない)。

次回作のPS移植版と異なり、セガから一部修正した廉価版の再発売は無かったのでゲームアーカイブスではコンパイルのテロップ等はそのまま残され配信されていた。

ゲームボーイ版『ぽけっとぷよぷよ通』(1996年12月13日発売)編集

基本システムはSFC版REMIX、BGMはGG版をベースにした移植版。

漫才デモ及びボイスは非搭載だがキャラクターグラフィックは新たに描き起こされエンディングも異なっている。

後に発売される『ぽけっとぷよぷよSUN』『ぽけっとぷよぷよ~ん』との通信対戦も可能。

本作を更に移植したワンダースワン版(開発元:バンダイ。1999年3月11日発売)とネオジオポケット版(開発元:SNK。1999年7月22日発売)があり、両者共にセガ許諾の元で発売された(当時、既にコンパイルからセガにぷよぷよシリーズの権利が売却されていた事による)。

両者共にボイスがあり、WS版がSFC版から、NGP版がPS版からそれぞれ流用している。

プレイステーション2版『セガエイジス2500シリーズ Vol.12 ぷよぷよ通 パーフェクトセット』(2004年5月24日発売)編集

セガに権利が完全移行後に発売された。

PS版をベースにWindows版などで使用された高画質グラフィックと同等のものを付け足し、一部は新たに描き直されている。

エンディング時のBGMは全て新規の物になり、スタッフクレジットも本作の移植を担当したスタッフの名前になっている。

声優は全員変更され、主に当時広島で活躍していたナレーター、タレント、声優により撮り直されている。

この他、漫才デモの内容もPS版から微妙に変更された箇所がある(例として、当時コンパイルが販売していたもみじ饅頭ぷよまん』が他のお菓子に変わっているなど)。

ニンテンドー3DS版『セガ3D復刻アーカイブス2』収録版(2015年12月23日発売)編集

こちらは様々なゲームとオムニバス形式で移植されたゲームの一つとして収録。

AC版をベースに3D立体可視に対応させたもの。

BGM・ボイス・ゲーム性などMD版以来のAC版に忠実な移植版となったが、乱入対戦は未対応。

「かちぬきモード」を搭載している。

2016年8月3日からは『3D ぷよぷよ通』として単体でダウンロード販売もされた。

NintendoSwitch版『SEGA AGES ぷよぷよ通』(2020年1月16日発売)編集

ダウンロード専用ソフト。AC版をベースにネット対戦に対応させたものだが3DS版同様に乱入対戦は未搭載。

3DS版で搭載された「かちぬきモード」の他に、アーケードモードに最低難易度の「ベリーイージー」が追加され初心者にも易しくなった他、ぷよぷよの色調や形を変える機能も追加された(これは色覚異常のあるプレイヤーにも平等に楽しんで貰えるように発案された)。

また、本作独自のスタッフロールはオリジナル版開発に携わった元コンパイル社員の協力を得てキャラクターのアニメーションを一部新規に追加している。


余談編集

一部の公式アートワークや漫画『とっても!ぷよぷよ』第一話(単行本未収録版)やコラム(こちらも単行本未収録)などでは塔が7階建てになっていることから、当初は塔は6階建てではなく、7階建てにする予定だったものと思われる。


関連タグ編集

個別編集

アルル・ナジャ ぷよぷよ 灼熱のファイヤーダンス ずっと/そばに/いるよ

メガドライブミニ:本作が収録されている。⇒公式サイト内収録作紹介

前後作編集

前作ぷよぷよ←ぷよぷよ通→次回作ぷよぷよSUN

企画タグ編集

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