かつてはコンパイルが開発し、現在はセガがシリーズ展開している落ち物パズルゲーム。
この記事ではゲームとしてのぷよぷよシリーズについて説明する。
同シリーズに登場するモンスターの「ぷよぷよ」については別記事を参照。⇒ぷよ
2月4日は日本記念日協会制定によるぷよの日でもある。
シリーズの歴史
アーケード版以降のシリーズで有名になったためあまり知られていないが、作品の歴史は古く、元は80年代に徳間書店より発行されていたゲーム専門雑誌の最古参『ファミマガ』で立ち上がった読者参加型企画「ファミマガディスク」から生まれたゲームである。なお、ファミマガディスクシリーズ自体は『読者から募ったアイデアを実際にゲーム化する』という豪腕企画だったのだが、初代『ぷよぷよ』は読者のアイデアによるものではなく、コンパイルの開発・タイアップによって1991年10月25日にファミコンディスクシステムとMSX2で発売された(後にファミコンのROM版が発売)。
(このため「元祖ぷよぷよは投稿作品」と勘違いされることがあるが、これは誤りである)
当時は一部の雑誌で対人戦プレイの熱さについて取り上げられたものの、時期的にディスクシステムの衰退期に発売されていたことと、書き換え専用で一般販売はされなかったこともあって、その時点ではさほど知名度が上がらなかった。
ちなみにファミコン版とMSX2版は灰色が加わった6色のぷよだった。オプションで「ぷよ」ではなく、「棒人間」みたいなキャラクターに変更できた。このモードだと繋がり方が手を繋いだり肩車する繋がり方になる。なお、これこそがぷよぷよとなる前の本来の仕様そのものであったとされる。
その後に1992年10月にアーケード版がセガから発売された際、一人プレイをエンドレス(とこぷよ)形式ではなくCPUとの対戦という当時としては珍しい仕様に変更したことや、『魔導物語』のゆるいキャラクターを使用したことによるキャラクター性の付加と、対戦要素を全面に打ち出したゲーム性により、一躍大ブームとなった。
そしてメガドライブなど様々な機種に移植され、特にスーパーファミコン版『す~ぱ~ぷよぷよ』は売上本数約170万本という大ヒットとなった。
それを受けてルールをさらに練り込んだ続編『ぷよぷよ通』が1994年9月に登場、こちらも絶大な人気を得て、勢いを加速させる。
しかし、1998年3月にコンパイルが経営破綻。
『ぷよぷよ』の版権はセガに売却されることになる。
セガへの売却後も、コンパイルはセガから版権の使用許可を頂く形でぷよぷよシリーズの制作を続けたものの経営再建には至らず、2000年12月21日発売の『ぷよぷよBOX』を最後にコンパイルはぷよぷよから撤退することとなった。
このような経緯から、平成以降に生まれた人の中にはコンパイルが開発したことを知らない人もいる。
なお、現在は『魔導物語』のキャラクターが導入されたアーケード版以降のシリーズと区別するため、ディスクシステムで発売された「初代ぷよ(無印)」は「旧世代ぷよ」と呼称されている。
セガ制作シリーズ以降
コンパイルが撤退してからはセガがぷよぷよシリーズの制作を行うようになる。以降の作品は一部で通称「セガぷよ」とも呼ばれている。
2001年4月のiモード版『ぷよぷよ』の配信を皮切りに、2001年10月18日には初コンシューマ版となる『みんなでぷよぷよ』を発売。
そして2003年11月26日にセガ初のナンバリングタイトル『ぷよぷよフィーバー』を発売。コンパイル最後のナンバリングタイトルである『ぷよぷよ~ん』から、物語の舞台を異なる世界「プリンプ」に移し、新システム「フィーバーモード」を導入。キャラクターのイラストやゲーム画面なども、太線ポップ調の独特なタッチとなった。世界観が変更されたため、主人公もアミティへと交代し、登場するキャラクターはほぼ全て新キャラクターとなり、「異世界からの来訪者」としてゲスト的な扱いでアルルとカーバンクルが登場。
記念作品『ぷよぷよ!』以降の作品では、コンパイル時代のぷよぷよシリーズに登場していた旧キャラクターも異世界からプリンプに転送されてきた(あるいは自ら出向いた)という設定で、フィーバーに準じた絵柄でプレイヤーキャラとして登場するようになった。
しかしこれらの中身の問題で一部の旧世代ぷよ魔導ファンから強い批判を招くことがある。
特に『ぷよぷよ7』の内容は賛否両論になったが、これはアンチの影響を受けていると言われている。
『ぷよぷよ7』ではさらに異なる世界である現代風の「チキュウ(地球)」へ舞台を移し、主人公もあんどうりんごに交代。ただし、こちらは完全に一新ではなく魔導キャラやフィーバーキャラもそのまま混ざっており、プリンプも引き続き登場、旧主人公であるアルルやアミティも話のメインに関わってくる。
その後の記念作品『ぷよぷよ!!』以降ではアルル・アミティ・りんごの歴代主人公をメインに据え、複数の世界観を混ぜたままでの展開が行われるようになった。
ソーシャルゲーム『ぷよぷよ!!クエスト』ではさらに異なる世界観で新旧キャラの復活が行われている。
登場キャラクター
コンパイル時代に販売されていたぷよぷよシリーズに登場するキャラクターは、そのほとんどが『魔導物語』に登場するキャラクターを原型としている。また、販売元がセガに引き継がれた『ぷよぷよフィーバー』以降では、多くの新キャラクターに加え、後に旧キャラクターも登場している。詳しくは、ぷよぷよ・魔導物語・フィーバーキャラクター一覧参照。
主要キャラクター
シリーズに登場する主要キャラクターを列挙する。
コンパイル時代
ぷよぷよフィーバー以降
シリーズタイトル
詳しくはこちら⇒魔導物語・ぷよぷよ・フィーバー他シリーズ一覧
ナンバリングシリーズ
コンパイル制作
ぷよぷよ:便宜上、詳細はす~ぱ~ぷよぷよ(※SFC移植時のタイトル)の項目を参照。各機種版もまとめている。
セガ制作
ナンバリングに含まれていないぷよぷよ関連シリーズ
ぷよぷよ!(15周年記念作品)
ぷよぷよ!!(20周年記念作品)
ぷよぷよクロニクル(25周年記念作品)
みんなで対戦!ぷよぷよフィーバー
海外版
海外では、ゲーム内で登場するキャラが差し替えられたバージョンが発売されている。
Dr.ロボトニックのミーンビーンマシーン (Dr.Robotnik's Mean Bean Machine)…メガドラ版の海外版、ソニックシリーズのDr.エッグマンのメカに差し替え
カービィズアバランチ (Kirby's Avalanche)…『す~ぱ~ぷよぷよ』の海外版、『星のカービィ』に差し替え
Qwirks…Windows/Macintosh用海外版、オリジナルのSF世界観、『テトリス』の作者アレクセイ・パジトノフがプロデュース
関連動画
関連タグ
個別
メガドライブミニ:国民投票で選ばれた3本のうちの一つが『ぷよぷよ通』。それに加えて、『魔導物語Ⅰ』も収録されている
users入りタグ
ぷよぷよ50users入り⇒ぷよぷよ100users入り⇒ぷよぷよ500users入り⇒ぷよぷよ1000users入り
関連企画
ぷよぷよアニメ ぷよぷよでギャルゲ企画 ぴくぷよ ぷよけも!! ぷよぷよオールスター ぷよ主義 ぷよポケット