作品解説
株式会社コンパイルより1999年8月27日に発売されたゲームボーイ用シミュレーションRPG。
正式名称は『ぷよぷよ外伝 ぷよウォーズ』。
その名の通り『ぷよぷよ』シリーズの外伝作品で、ぷよがテクターと呼ばれるマシンに乗って戦う。
テクターは合体、改造、交換で強化することができる。本来はぷよが搭乗しているが主人公含む一部の人間キャラクターも搭乗している。
従来の作品と異なりお馴染みのキャラクターは登場しないが、あるキャラクターは回想で後ろ姿のシルエットのみ登場する。
また、作中の地名も従来のぷよぷよシリーズのキャラクター名をもじったと思われるものが多く存在する。
舞台はラグナス・ビシャシの故郷である惑星ガイアース。
あらすじ
かつて「惑星ガイアース」には「ぷよ」が存在し、人間と共存していた。
1人の学者が「ぷよ」1個体の中に含まれる「特殊エネルギー」を発見したのを皮切りに、瞬く間に世界各地で「ぷよエナジー」が軍事利用されていった。
やがて一国が、圧倒的な破壊力を有した「禁断の兵器」を発案し、星の生命そのものが危険にさらされようとした。
惑星の神々は、各々の「力」を発動させ、事態の収拾に務めた。
結果……地上から「ぷよ」という存在を人々の記憶から「ぷよテクノロジー」を消し去ることに成功した。
「ぷよ」の記憶を失った人々は、かつての安らぎの生活へと戻っていった。
長い年月が過ぎ去り……。
やがて人類は、巨大な地下遺跡の奥で、奇妙なプレートを発見する。
そのプレートには見たこともない生物(ぷよ)が描かれており、古代の文字でその生物に関する詳細が記されていた。
当時の科学者たちは、このプレートの情報を元に「ぷよ」という生物を、最新の科学力でつくり上げることに成功した。
この、人なつっこく愛らしい「ぷよ」という生物は、再び全世界に「愛玩動物(ペット)」として歓迎された。
あるとき、1人の博士が自らの発明品「ぷよレーダー」を手に、心ない人々が飼育に飽きて野に放った「のらぷよ」を探していると、とある遺跡から強烈な「ぷよ反応」が生じた。
反応を頼りに探索を行う博士の前に、やがて1つの「奇妙なカプセル」が姿を現す。
カプセルの中には、幼い1人の少年が眠っていた……。
(以上取扱説明書より引用)
登場キャラクター
ダイチ
本作の主人公。ぷよと心を通わせることができ、テクターバトルの選手として活躍している。
ある日アンゴルと出会い、彼の野望を止めるために戦うことになる。
戦いのさなか、自分の出生の秘密を知ることになるが…?
搭乗するテクターはライオンテクター。
推定年齢12歳(取扱説明書より。以下のキャラクターの推定年齢も同様)。
ぷよりん
アンゴルにより異次元から連れて来られた緑ぷよ。人の言葉を話すことができる。
アンゴルが世界に危機をもたらそうとしていることを伝え、ダイチとともに戦うことを決める。
搭乗するテクターはドラゴンテクター。
プッチ
ダイチと同じくテクターバトルの選手。
いわゆるお金持ちのおぼっちゃま。
ぷよと心を通わせるダイチとは対照的にぷよと心を通わせるのは下手。
戦闘には参加しないが別荘でテクターやウェポンなどを交換してくれる。
推定年齢12歳。
ハカセ
ダイチの父親。天才発明家にしてぷよ愛護協会の会長。
文字通りの天才ではあるが革新的過ぎて常人には理解されないこともしばしばある。
しかしその発明でダイチ達の戦いを影に日向に支えている。
研究所でテクターの改造やウェポンの開発やアイテム鑑定などを行う。
お菓子が大好き。推定年齢60歳。
ショウ
ダイチの行動を監視している謎の少年。
クールかつ無愛想で私情を挟むことは滅多にない。ダイチに秘められた重大な秘密を知っている。
紆余曲折を経て中盤からは仲間として戦うことになる。
搭乗するテクターはファルコンテクター。
推定年齢14歳。
マリン
ショウとともに行動している謎の少女。
明るくハキハキとした性格だが時折繊細な一面を覗かせる。
紆余曲折を経てショウとともに仲間となる。
かつてある勇者さまと行動を共にした過去があるらしいが…?
搭乗するテクターはドルフィンテクター。
推定年齢13歳。
アンゴル
ある日突然異次元から現れた謎の男。
大量のぷよを操りガイアースを滅ぼすことを企む。この世界に復讐心を抱くこと以外の真相は不明。
ダイチと出会ったことにより、物語は大きく動き出すことになる。
フィフス
アンゴルに従う謎の生命体。
アンゴルの命令を受けて暗躍している。
見た目は人に近いが体の一部にゼラチン状の物質を持つ。全部で5体おり、それぞれ大型のテクターに搭乗する。
関連イラスト
関連タグ
ぷよぷよだ~! - 本作のメカ「テクター」が登場する漫画作品。連載時期からしても本作の販促として描かれたものと思われるが、ストーリーは全く異なるものが展開されている。詳しくは個別項目参照。