概要
真・魔導物語とはそれまでの世界観とは違い、1998年に公表された壮大な設定を盛り込んだ、小説を軸に展開する公式二次作品の『魔導物語』である。なお、同じ魔導の小説版でも角川魔導とは全く異なり、両者に設定の繋がりはない。小説本編は全8巻、外伝が1巻発売されている。
元々は織田健司によって『はちゃめちゃ期末試験』等の設定を元に『セガサターン版魔導物語』のシナリオとして執筆されたものである。
しかし、経営再建中のコンパイルの混乱の中、最終的に製品版『SS魔導』のシナリオは規模を縮小した別のシナリオへと変更され、元々のシナリオ設定の公表は小説版『真・魔導物語』とその巻末に収録された年表において行われることになった。この設定の影響は実際のゲームでは『ぷよウォーズ』で確認されている他、表面には出ないが裏設定で影響を受けていると思われる作品もある。
ただし最終的には魔導物語シリーズの公式設定とはなっておらず、『i-mode版魔導物語』では伝統的な従来の魔導物語の設定に戻っており、以降『ポチッとにゃ~』等の魔導物語諸作品の設定には反映されていない。織田健司自身も前後してコンパイルを退社しており、小説の後書きにおいて「自分の中での魔導物語」であり「未発表版のセガサターン版魔導物語」であるとしている。
なお、実際に発売されたSS魔導のゲーム版シナリオ自体も小説『魔導物語'98』として、そして真魔導設定の影響を受けた『ぷよウォーズ』も織田健司自身の手でそれぞれノベライズされており、後にSS魔導と真魔導の間をつなぐ小説『真・魔導物語外伝』も出版されている。
また、SS魔導と真魔導に準拠した設定資料が『魔導物語ファンブック イラストレーション&アザーズ』に収録されている。
設定と世界観
- 魔導世界はルシファーの率いる軍勢とリリス(はちゃめちゃ期末試験に登場したあのひとのこと)の率いる軍勢との黙示録の戦いにより人類が消滅した後、リリスの力で魔界・人間界とは別に、次元の狭間の世界として作られた。これによりルシファーは創造主に罰せられて翼を奪われ、お馴染みのこのひとになる
- 真・魔導物語に登場するアルル・ナジャは人間の両親を持つが、ルシファーと妻である(とされた)リリスによって奇跡的に産み出された「輪廻外超生命体」でもある。
- ぷよぷよは異世界ガイアースより転送されてきた生物。
- 魔導物語ARSのシェゾ編はアルル誕生より150年前の出来事。シェゾはアルルがそもそも魔力など奪えない輪廻外超生命体であることを薄々察している。
- ぷよぷよの舞台は真・魔導物語の小説の後、創造主の消滅から約500年後(魔導物語のアルルの生まれた時代から数えると約1000年後)で、サタンが作り上げた新生魔導世界。ここでのアルルは永遠の16歳。
などの設定は全て真・魔導物語第1巻や魔導物語ファンブックに載せられていた年表に独自に記載されている為、真・魔導物語設定として扱われる。
関連タグ
個別
アルル・ナジャ ラグナス・ビシャシ シェゾ・ウィグィィ ルルー サタン様
魔導物語フィアと不思議な学校:織田氏がアドバイザーとして参加した魔導物語シリーズ最新作。
表記ゆれ
真魔導物語:中黒が無い