概要
ドッペルアルルとはぷよぷよ~んにおけるキャラクターであるが、ここでは魔導物語シリーズにおけるアルルのドッペルゲンガーにも触れる。(ドッペルゲンガーとは自分とそっくりの姿をした分身。詳細は当該項目参照。)
大別すると初期作品から登場している雑魚敵としてのドッペルまたはドッペルゲンガー、はちゃめちゃ期末試験に登場するもう一人のアルルあるいはドッペルゲンガーと自ら名乗る存在、そしてぷよぷよ〜んにおけるドッペルアルルである。
余談だが昔の学生語で「ドッペる」と言ったら「留年」の事である(語源はドッペルゲンガーと同じく「二重」と言う意味のドイツ語。英語版は「ダブる(ダブル)」)。
※重要なネタバレについてはページ下部を参照※
ぷよぷよ~んのドッペルゲンガーアルル
通称ドッペルアルル。声優はぷよぷよ~んのアルルと同じ本井えみ。容姿や服装はぷよぷよ~んでのアルルとほぼ同じだが、対照的な赤紫色のイメージであり表情も違ったものがある。衣装はアルルと比べて、色の他に僅かな部分が違ってることもある(絵によって変わる部分もある)。マントは分裂したりしなかったり。ゲーム中の漫才デモにおける立ち姿はマントが破れたようにも無傷にも見えうる(マントでないものが破れているようにも見える)が、ぷよぷよ~んの設定資料によるとマントが縦に引き裂かれた絵が存在する。
なお、ストーリーは無いがぷよぷよBOXのごちゃまぜでは2種類の衣装で再登場している。
対戦ステージのルールは、なんとこれまでのステージの要素全部入り。つまり、おじゃまぷよが1列ずつしか落ちてこない、ちぎりを行うと大幅なタイムロスになる、固ぷよの下に良質の得点ぷよが埋まっている、高所で消去するほど攻撃力が上がる、そしてフィールドの両端が繋がっているというカオスワールドに。もう何が何やらである。
しかもこの得点ぷよ、書かれている得点が500k=500,000点という破格のもの。このステージではおじゃまぷよが4倍の固ぷよになっているため、この得点でも凶悪な妨害が可能。元の得点が高過ぎて、連鎖に巻き込んで消去すると攻撃力がオーバーフローを起こしておじゃまぷよを与える数が減ってしまう現象が割と簡単に発生する。
その他のドッペルゲンガー、もしくはアルルに似たキャラクター
雑魚敵としてのドッペルゲンガー
アルルに限らずただ相手の姿をコピーする魔物である場合が多い。アルルと衣装が少し違ったり(MSX2)、利き手が逆だったり(PC98)、全く同じだったり(GG)、色違いで紫だったり(MD・PCE)することもある。アルルが覚えていない魔法を使うことも。
初登場はMSX2版魔導物語Ⅰの「ドッペル」で、ここで登場する場合は他の魔物と同様に先生が生み出した試験用の幻覚ということになる。MSX2版では装甲スーツを付けておらず普段着で、当時「留年する=ドッペる」という俗語があったことからそれを掛けているらしい。
しかし、PC-98版魔導物語Ⅱに登場したザコドッペルケンガーについてはイリュージョンのような説明はされておらず、単にそういう系統の魔物なのかもしれない。
GG版なぞぷよアルルのルーのドッペルゲンガー
アルルのルーでは、ラスボスとして初登場。アルルがようやく完成したカレーを食べようとすると現れ、カレーを巡って本物と争う。
詳しい正体は分からず、リメイクのルルーのルーでは登場しなくなっている。
MD版魔導物語Ⅰのドッペルとワルル
ザコドッペルの他に、「やさしいドッペル」と「ワルル」の2種類がイベントボスで登場。
やさしい方は勝負に勝つとワープの魔法を教えてくれる。
一方、ワルルは名前通り悪い子で、悪事をアルルになすりつけてくる。
おそらくどちらもザコ同様に試験用のイリュージョンだったのかもしれない。
魔導物語はちゃめちゃ期末試験のドッペルゲンガー
はちゃめちゃ期末試験では、ファントムゾーンに登場する、アルルの分身を名乗る存在。雑魚敵ではなく、アルルと会話して挑戦してくる。アルルとうり二つだが肌はやや白く、髪色はやや濃く、目は紫色である。アルルの衣装の青い部分を紫色にしたような鎧と服を身に着けている。
関連イラスト
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以下ネタバレ
注意!はちゃめちゃ期末試験、ぷよぷよ〜んの重要なネタバレを含みます。
はちゃめちゃ期末試験
はちゃめちゃ期末試験のドッペルゲンガーは、アルル自身の暗黒面でありそしてアルル自身でもあると自称し、アルルに勝ったら自分が本物のアルルになると宣言する。しかし、なお実力の弱いアルルが対決にふさわしい存在になれる為にと様々な援助をしてもくれる。最後の独り言によると、彼女の正体はこの世の全てを定める因果律すなわち運命の糸を紡ぎ続ける存在であるという。しかし彼女自身も世界という重い鎖につながれており、アルル自身もその選択次第では彼女と同じ道を歩んでしまうというのだ。彼女はアルルがそのような未来を打ち破ることを願い、そして「アルル・ナジャ・・・私の・・・」と呟いて独り言は途切れ、アルルとの関係は先祖等なのかあるいは似た生涯を送った女神なのか謎のままに退場する。この設定は商業二次作品の真・魔導物語に登場するキャラに引き継がれ、真・魔導年表上でリリスという名が与えられている。
ぷよぷよ~ん
ぷよぷよ~んのドッペルアルルはカーバンクルをさらった犯人でピエロの中の人。コンパイルのぷよぷよ最後のボスキャラクターである(ぷよぷよBOXを含めればモードによってサタンなどのキャラが最後となる)。サタンが手に取った箱の中から急に出現し、サタンを操ったことがOPからうかがえる。カーバンクルをさらった理由や、サーカスを開こうとしたのはサタン自身かドッペルアルルかなどは明らかではない。アルルと全く違った技や訴え、真・魔導物語のリリスなどから色々な想像が可能だが、未だその正体は不明。
GBC版ぽけっとぷよぷよ~んでは設定とストーリーが違い、彼女の目的は明らかなものとなっている。
ぷよぷよ!!クエストのドッペルゲンガーアルル
スマホ版ではサービス開始から約1年ほど経った招待報酬としてもらえるカードだった。現在はぷよポイント交換所で手に入る(キャラはかつて1枚しか持てなかったが、☆7が実装されて少し経った2022年12月ごろに制限がなくなった)。
属性 | 赤 |
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タイプ | バランス |
レア度 | ☆3~7 |
スキル | フィールドにあるチャンスぷよの数×固定数値(レア度が高いほど上昇)で全体属性攻撃。必要ぷよ数は40。スキル名は「イリュージョン」 |
とっくんボードのスキル(☆7のみ) | 相手全体を3ターンの間状態異常「まやかし」にし、2ターンの間赤属性を含む攻撃で味方全体の攻撃力を上昇する。スキル名は「イリュージョン+」 |
リーダースキル(☆4~6) | コンビネーションボーナス強化(レア度が高いほど上昇)。スキル名はほぼそのまま「コンビネーション強化」 |
リーダースキル(☆7) | コンビネーション「ナゾ多き」を持つカードの全ステータスを3倍にする。スキル名は「いびつな共鳴」 |
コンビネーション | ナゾ多き/ボス!?(☆5以降)/ガールズ(☆5以降) |
☆3、☆4では名前がドッペルゲンガーアルルではなくピエロなので、上記のとおりぷよぷよ~んのドッペルゲンガーアルルが採用されている。
☆5以降正体が現れ(このときイラストはピエロの仮面を外している)、名前もドッペルゲンガーアルルに変わるという形でレア度が上がることで名前が変わるのはこれが初。
リーダースキルはフィーバーどうぶつシリーズと同じだがスキルはあの魔法使いシリーズ涙目の強さを誇る。
他のよ~んシリーズの赤属性に該当するがスキル、リーダースキル共に他の属性と異なっている。ラスボスというだけはあるか。
☆7では近年のインフレに合わさったステータス上昇効果だが、その対象はコンビネーションに「ナゾ多き」を持つキャラクターだけになっている。赤属性にはコンビネーション「ガールズ」が多いだけに対象が狭いのは痛い変更点である。
が、属性を問わないのは変わらない他、とっくんボードによって新しく特定の条件を満たしたときに攻撃力が上昇するスキルを手に入れることも可能。また、このスキルで同時に敵へ付与する状態異常「まやかし」はこれまでクローラスが使っていたものだが、新しく使い手が増えたのも大きい。
余談だがスキル名の「イリュージョン」は出典の『ぷよぷよ~ん』ではサタンの連鎖ボイスであった。魔導物語シリーズでは自身の姿を幻影で竜などに見せかける魔法のことだが、GBC版を除く『ぷよぷよ~ん』のサタンの連鎖ボイスはサーカスの演目で統一されており、こちらはステージマジックのことかと思われる。DGアルルのスキル名がどちらを指したものなのかははっきりしていない。
2018年3月初旬ではぷよフェスキャラとして「うすやみのDGアルル」が登場した。DGはドッペルゲンガーの略である。2019年11月ごろに☆7が実装された。
属性 | 赤(主属性)/紫(副属性) |
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タイプ | バランス |
レア度 | ☆6~7 |
スキル「ヴォイドホール」 | フィールド上の好きな場所の色ぷよ、ハートBOXをスキル発動から10秒間☆6では5個まで、☆7では13個までプリズムボールに塗り替える。必要ぷよ数は30個。 |
リーダースキル「闇まとう幻影」 | 味方全体の体力を☆6では3倍、☆7では3.2倍にし、攻撃する属性数が2色から増えるごとに攻撃力が上昇する(=1色では効果が起こらない)。1属性につき☆6では0.8倍ずつ(最大で1+3.2の4.2倍)、☆7では1.05倍ずつ(最大で1+4.2の5.2倍)。この攻撃力上昇はスキル攻撃や追加攻撃も対象に入る。 |
コンビネーション | ナゾ多き、ボス!?、ガールズ |
リーダースキルはやや癖があるものの、5色で攻撃できることが維持できればあのラフィソルよりも強力な攻撃になる可能性がある。スキルに関しては賢者シリーズと比べると好きな場所をプリズムボールに変えられる利点があるため、同時消しに巻き込む形になるよう上手く塗り替えれば非常に強力になる。
スキル名のヴォイドホールはぷよぷよ~んの特技で使われていたもの。懐かしいと思う人もいるのではないだろうか。
また、蒸気と暗闇の塔では主属性は5色で挑戦での赤属性ボスを担当している。先制で1度だけこちらを封印状態にした後、割合ダメージや状態異常「怒り」を付与する攻撃、プリズムボールを大量に生成したあと残った分をおじゃまぷよまたはかたぷよに変換し、残ったおじゃまぷよやかたぷよを消せないとペナルティとして大ダメージの攻撃を行うなど、元がサーカスのピエロだったからか、かなりトリッキーである。
リーダーキャラの主属性が赤属性以外だと更に「サプライズだよ」のメッセージと共にスキル発動を延長させる即死級の攻撃まで行うようになる(リーダーキャラの主属性が赤属性だと、この攻撃は不発する)。5色で挑戦というレギュレーションの関係で本来は有利な青属性で統一して挑めないのがつらいところ(不利な緑属性はもちろん黄属性と紫属性もいないとクエストを始めることすら出来ず、対象は主属性であるため副属性で5色合わせるのも不可能)。
2023年2月にはぷよの日記念でフルパワーキャラの「戦乙女ドッペルゲンガーアルル」が登場した。新たな強化要素である「とくもりとっくん」の対象でもあり、フルパワーキャラにふさわしい非常に強力なキャラクターとして降臨している。
属性 | 赤(主属性)/黄(副属性) |
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タイプ | こうげき |
リーダースキル「戦乙女のかけひき」 | 属性やカードタイプに関係なく攻撃と体力を一定倍率上昇し、通常攻撃のみ赤ぷよを消すと味方全体のスキル発動数が減少する。さらに敵へ悪い状態異常スキルを使用した際、一定ターン数状態異常を延長する |
スキル「ギガートマキアー」 | フィールド効果を「いばらのサーカス」にし、なぞり消し数と同時消し係数を増加する。フルパワーではなぞり消し数と同時消し係数がより大きく増加する。 |
コンビネーション | ナゾ多き、ボス!?、ガールズ、はばたき |
とくもりサポートスキル | フィールド効果が展開中、味方全体の攻撃力が上昇する |
フィールド効果の「いばらのサーカス」は戦乙女ドッペルゲンガーアルル自身の攻撃力を10倍にし、更に味方にのみ戦乙女ドッペルゲンガーアルルがいると味方ターン終了時に味方全体の体力を一定割合回復するというとてつもない効果を持っている。