CV. 南杏子(ぷよぷよ~ん)
原紗友里(ぷよぷよクエスト)
『ぷよぷよ~ん』で初出。コンパイルとして制作された最後のぷよぷよキャラ。
ラグナス・ビシャシと同様、『魔導物語』に出典を持たないぷよぷよシリーズオリジナルキャラである。
エルフのような長い耳や、手足の爪に特徴があり、純粋な人間ではないようである。
見た目からの神秘的なイメージや、言動からのおっちょこちょいなイメージがある。
なお初出時はアルルにタメ口だったのだが、以降の漫画やGB版などでは丁寧口調で定着している。
pixivでは単にチコというタグが使用されているため、作品名を入れて「チコ ぷよぷよ」で検索すると良い。
ゲームでのチコ
ぷよぷよ~ん
『ぷよぷよ~ん』のゲーム本編では、カーバンクルを探して神殿に現れたアルル達一行を見て、
願いを叶える神殿の宝玉を盗みに来た泥棒だと勘違いして迎え撃つ。
勝負後は誤解が解け、アルル一行と行動を共にすることになり神殿へ案内する。
その後は、神殿の戸締まりを忘れていたためシェゾに不法侵入されていたり、
サーカスへ向かう際には(あれ?どうしてわたしはいっしょにいるのかしら?)と疑問を持ったりなど、
やや天然気味に描かれていた。
ゲーム中での特技は「ガイアキューブ」。効果は「4段目と8段目のぷよを一番多い色のぷよに変える」というもの。
そのややおっちょこちょいなイメージとは裏腹に、大量のぷよを消去できて攻撃・防御ともに優れ、一度に消す数が他の特技より少ないように見えて、一時的に攻撃倍率が最強クラスのものに跳ね上がるため、場合によってはものすごい威力となりCPU戦での鬼門にもなった。
ぷよぷよ〜ん カーくんといっしょ
PS版追加モードの「カレーストーリー」ではカレーがやや苦手らしく、ルーをたくさん貰って困っていたが、
丁度カレールーを探していたアルルに出会い、神殿の決まりに応じてルーを渡すことになった。
この話では既に顔見知り同士になっている。
ぽけっとぷよぷよ~ん
ストーリーが変更されたゲームボーイカラー版『ぽけっとぷよぷよ~ん』では、
お祭り会場で占いの店を開いており、サーカスを探すアルルを占おうとする。
しかし料金は50万と高く、勝負で勝てたらタダ、ただし負けたら倍という条件でぷよぷよ対決。
こちらではアルルの強さに感心して無料で占った後、仲間に加わらずそのまま別れている。
こちらの特技は「ワイルドカード」。「自分のフィールドのおじゃまぷよを5色のぷよに変える」というもの。
こっちはバラバラな色に変わることもありそれほど強くはない。
また、連鎖ボイスが少し変更されている。
ぷよぷよBOX
その後発売された『ぷよぷよBOX』では総当り戦の「ごちゃまぜぷよぷよ」の辛口コースの終盤のステージ26で固定敵として登場する。30連戦終盤のボス勢5人組の一番手(残りはよ~んシェゾ→よ~んDアルル→よ~んルルー→通マスクドサタン)であり、チコ戦からBGMも変化するため中々手強い。
CPUチコが使ってくる特技は「トリプルウェーブ」。「自分のフィールド内のどこか横3段にあるぷよを各1段ずつすべて同じ色ぷよに変える」というもの。各段ごとに色はランダム。
ただし、残念ながらストーリーパート「ぷよぷよクエスト」には登場せず台詞も一切存在しない。ボスキャラとしての没データはあるようだが、結局イベントが制作されなかったようだ。
ラグナスとは違い、その後『魔導物語』本編へも登場することはなかった。
ぷよぷよ!!クエスト
コンパイルが倒産してぷよぷよの版権がセガへ移ったため、これ以降は出番がめっきり途絶えていたが、
2013年に『ぷよぷよ!!クエスト』にて久々に復活を果たした。
デザインが多少変更され、後ろの三つ編みは2本、瞳は茶色、そして獣足のような靴を履いている。
そのためか「ガールズ」と「にくきゅう」のコンビネーションを持つ。
後にイベントで別衣装「祭祀服のチコ(さいしふく - )」が登場し、こちらは普通の足になった。
このため「にくきゅう」は乗らない。
小説『チコの日記』
実際のゲーム上では上記のように出番が少ないのだが、
『ぷよぷよ~ん』発売と同時期に連載されていた外伝小説『チコの日記』では主人公となっており、
「もうひとつのぷよぷよ~ん」として各話イラスト付きでゲームの前日談を描いていた。
ここでは、大巫女の祖母と二人で神殿を守る巫女見習いとしての彼女が描かれている。
(現在はぷよおるぐのキャッシュやはてなどうのデモログで読むことができる)
この作品では天空都市から落ちてきて戻れなくなってしまった子供のドラゴンを保護して共に暮らしており、
これがゲーム中ではチコの直前に登場する首輪と鈴付きの黄色いドラゴンである。
チコは彼を「ドラゴンさん」と呼び、祖母と共に家族のように仲良く暮らしている模様。