曖昧さ回避
『宝石』としてのカーバンクル(原義)
磨き丸く仕上げられたザクロ石(ガーネット)のこと。
元々ラテン語で「燃える石炭」または「小さな石炭」の意味で、転じて赤い宝石の総称。
さらに転じて稀産にして貴重な宝石の意味で使われることもある。『シャーロック・ホームズ』シリーズの一遍、「青い紅玉」の原題は「The Adventure of the Blue Carbuncle(ブルー・カーバンクルの冒険)」であり、その正体については作中でホームズが「40グレインの炭素の塊」と表現していることから、ブルーダイヤモンドであることがわかる。
『幻獣』としてのカーバンクル
16世紀の大航海時代にスペインで活躍した僧侶詩人「マルティン・デル・バルコ・センテネラ」著書の『アルゼンチナ』にその記述が見られる幻獣の一種。いわゆるUMA。
「伝説って?」
「ああ!」
記述によればセンテネラがパラグアイで目撃した“燃える石炭のごとく輝く鏡を頭に乗せた小さな動物”とされ、センテネラはこの小動物を求めてパラグアイ中を探し回ったが結局発見には至らなかったとされる。
書かれているのはここまでで、具体的にどのような姿をした小動物なのかは不明確なまま。それゆえ容姿は謎に包まれている。
スペインの冒険家あるいは南米征服者のゴンサーロ・フェルナンデスは「暗闇から光り輝くこの鏡をふたつ」をマゼラン海峡でちらりと見たと主張し、さらにこれを「竜が脳の中に隠し持っていると考えられていた宝石」に結び付けた。そこからカーバンクルをドラゴンの一種ではないかとする説もあるという。
後世では猿やリスによく似た姿をしていると解釈されているが、共通する伝承としては“カーバンクルは額に光り輝く真紅の宝石を持っており、これを手に入れる事ができれば、その者は富と名声を得る事ができる”という物であり、それ故に多くの冒険家がカーバンクを求めて世界各地を探し回ったが、結局カーバンクルを目撃したり捕獲出来た者は誰一人いなかったという。
「カーバンクル」という名の人物・キャラクター
上記の「幻獣」としての側面をもとにしたキャラクターが多い。
登場作品 | キャラクターの記事 |
---|---|
魔導物語・ぷよぷよシリーズ | カーバンクル(ぷよぷよ) |
ファイナルファンタジーシリーズ | カーバンクル(FF) |
VIPRPG | カーバンクル(VIPRPG) |
グランブルーファンタジー | カーバンクル(グラブル) |
仮面ライダーウィザード | カーバンクル(ファントム)※ネタバレ注意 |
関連イラスト
FFシリーズの召喚獣の影響なのか、pixivでは可愛らしいイラストが多い。