『仮面ライダーウィザード』のネタバレが含まれます。注意ください。
「さて、お前が誘(いざな)う先は絶望か?」
概要
『仮面ライダーウィザード』に登場する怪人・ファントムの1体で、その首領として暗躍しているワイズマンのファントムとしての姿の真の名称である。
ゲートの絶望により生み出された他のファントムと異なり、ワイズマンの正体である人間の物理学者・笛木奏が自らの知識をもって作り上げた人造ファントムである。笛木は魔法使いとなるためにファントムを体内に宿す必要があることを知り、カーバンクルを作り出して自らの体内に埋め込むことで白い魔法使いへの変身能力を得た。
笛木が魔法使いでもあるためか、肉体からの魔宝石の生成、左腕を剣に変形させての攻撃、他人から魔力を奪い、その奪った魔力を元に別の魔法を行使するなどの能力を持つ。
本編での詳細は「ワイズマン(ファントム)」の記事を参照。
本編の後日談である『仮面ライダー×仮面ライダー 鎧武&ウィザード 天下分け目の戦国MOVIE大合戦』では、笛木の人造ファントム研究所内で彼が放置していた複数の個体が登場。
国家安全局0課の木崎政範、大門凛子および協力者の仁藤攻介/仮面ライダービースト、稲森真由を筆頭にした3人の仮面ライダーメイジがそれを発見し、その処分のために研究所に赴くが、ファントム・オーガが突如乱入。オーガは圧倒的な力で複数のカーバンクルをねじ伏せ、捕食してしまった。
その後、オーガは研究所に残っていた個体を連れ出して使役。オーガの配下となった3体が仁藤の前に現れ、操真晴人のアンダーワールド内へと急ぐ彼の足止めをしたが、仮面ライダービーストハイパーの「シューティングミラージュ」でまとめて倒されビーストキマイラの餌になった。
TV本編での黒幕怪人の量産でありながら、いずれの個体もあっさり倒されてしまった。
なお人造ファントムであるためか、ゲートの絶望により生まれたファントムと異なり自我は無く人語を話さない。TV本編に登場する個体も、彼がカーバンクルを体内に埋め込んだために笛木自身が変身できるようになったに過ぎない。
補足
伝承(都市伝説?)ではカーバンクルは額に赤い宝石状のものを持つ小動物で、この宝石を手に入れた者には富や幸運、成功がもたらされるとされているが、捕獲には至っていないらしい。