概要
2014年2月6日に発売された『ぷよぷよ』と『テトリス』のコラボレーション作品。『テトリス』としてはシリーズ生誕30周年の記念タイトルにもなっている。
互いの作品のルールで対戦を行ったり、同一フィールドで『ぷよ』と『テトリミノ』を扱うなど、双方の異なるシステムを一つに織り交ぜたゲームデザインが最大の特徴となっている。また、純粋にぷよぷよ同士、テトリス同士の対戦を楽しむこともできる。
単に対戦するだけではなく、物語に沿ってさまざまなキャラと対戦していく『アドベンチャー』モードや、シリーズ最強のオンライン対戦機能を誇る『インターネット』モードなどが収録され、これらのモードでのプレイデータは『リプレイ』として保存、鑑賞することもできる。
他にも、ゲームのルールや上達のコツを分かりやすく解説してくれる『レッスン』モードなど、さまざまな機能が収録されている。
本作のキャラクターイラスト担当は前作20thのNino氏から代わって、「Masao Tsunoda」氏が新たに担当している(ぷよぷよシリーズでは初参加、おそらくセガ内のスタッフで、過去にPlayStation 3/Xbox360/Wiiなどのソニックシリーズでキャラクターアーティストのひとりとして参加していた)。
なお、『ぷよぷよ7』でイラストを担当していた三瓶映氏は、今作では前作と同じく「キャラクターアートディレクター」として監修に回っている。
構想自体は2005年から存在しており、当初は『ぷよぷよ7』の次に発売する予定のシリーズとして計画されていたが、諸事情で『ぷよぷよ!!』の次のシリーズとして発売されることになった。
2020年12月10日に続編『ぷよぷよテトリス2』が発売した。
対応プラットフォーム
2014年2月6日発売
- ニンテンドー3DS
- WiiU
- PlayStation Vita
- PlayStation 3(4月15日にダウンロード販売開始)
2014年12月4日発売
『ぷよぷよテトリスS』(2017年3月3日発売)
『アドベンチャー』あらすじ
いつものようにぷよぷよ勝負をはじめる「りんご」「アルル」「アミティ」。 突如、空からなぞの四角い物体があらわれ、りんごたちは不思議な宇宙船へと飛ばされてしまった! そこで出会ったなぞの男の子「ティ」と宇宙船の乗組員たち。はたして彼らは敵か味方か!?そして世界に一体 何が起きたのか!? ぷよぷよとテトリスの2つが出会ってはじまる、奇想天外のパズルの冒険へ出発です!
(公式サイトより引用)
本作のアドベンチャーモードは章区切りで、各話ごとに決められたキャラクターやルールで進めていく。
ストーリーは主にテトリス側の「ティ」とぷよぷよ側の「りんご」を中心に、アルルやアミティなど他の歴代ぷよメンバー、宇宙船テト号の乗組員たちも巻き込んで話が進んでいく。
5つの対戦ルール
- VS
『ぷよぷよ』と『テトリス』の対戦ができるルール。
ぷよぷよ同士やテトリス同士での対戦もできるが、各プレイヤーが自由選択可能のため強制固定はできない。
ベースとなるルールは『ぷよぷよ通』と『テトリス』ワールドルール。
ぷよぷよVSテトリスの場合のみ後期版にあたるPS4版以降とそれ以前の機種でゲームバランスが異なり、PS4版以降はある程度改善されているが、それ以前のバージョンはぷよぷよVSテトリスの場合、テトリス側がほぼ一方的な展開に出来てしまうという、最悪のゲームバランスになってしまっている。具体的には1RENシングル消しやダブル消しでおじゃまぷよを送った際の予告おじゃまぷよの猶予が一切なく、即座に降るようになっているため、ネクストぷよの間に常におじゃまぷよが入るようになると、ほぼ簡単にハメ殺しが出来るという世紀末のようなバランスだった。後期版ではぷよぷよ側の攻撃力が上昇、テトリス側の攻撃力が減少する調整が入り、テトリス側が送ったぷよぷよ側への予告おじゃまぷよは常に一定の猶予が必ず入るようになったため、普通に連鎖を組んでいれば予告が飛んできても少なくともネクストぷよ1つ先は落とせる程度に改善されている。テトリス側の攻撃力もシングル消しは2RENしないと攻撃を送れない、汎用性の高いT-SPINダブルでもテトリス消しより送れるおじゃまぷよが少ない、といった弱体化の調整が為されている。
- ぷよテトミックス
『ぷよぷよ』と『テトリス』のフィールドが一つになった、本作の専用ルール。
それぞれの基本ルールをベースに、『ぷよぷよ!!』の「アクティブ」を組み合わせている。
ぷよぷよの連鎖とテトリスのラインクリアーを連続で繋げると「ミックス連鎖」が起き、相手に強力な攻撃を送ることができる。
このモードではシングルミノ(1個)・ダブルミノ(2個)・SPツモ(一定時間でぷよミノチェンジ)が登場する。
組ぷよパターンはこのルール独自の「個別パターンのぷよ6組→テトリミノ2組→個別のSPツモ→ぷよ6組(最初と同じ)→ミノ2組→ダブルミノ→ぷよ6組→ミノ2組→シングルミノ」という1ループ。
SPツモの形はキャラ別に固定されており(例えばティやりんごはT型)、1ループ内のテトリミノはSPツモ以外の6種類が重複なしでランダム出現する。
専用のルールとだけあってフィールドも横8列、縦16段と独特になっている。これはぷよぷよのフィールド(横6縦12)とテトリスのフィールド(横10縦20)を足して2で割ったもの。
予告はテトリミノの形をしたおじゃまぷよが上から最大で1度に40個降ってくる(ぷよぷよでは最大30個)。また、テトリミノのおじゃまブロックせり上がりは起こらない。
ぷよの上にテトリミノを落とすと、ぷよを潰しながら落下していく。ぷよをすべて潰すと、操作中のぷよorテトリミノを落とした後に潰されたぷよがすべて上から降ってくる。ハードドロップでテトリミノを落とした場合は即座に潰されたぷよが上に降ってくる。ただし、テトリミノに潰されたおじゃまぷよは戻ってこない。
独特のルールが多すぎる所為なのか、現在もプレイヤーは少ない。アドベンチャーの最終盤はほぼ常にこれなので、困惑したプレイヤーも多かったと思われる。
- スワップ
VSと同じ『ぷよぷよ』と『テトリス』のフィールドが一定時間ごとに切り替わるルール。ぷよテトミックスと違ってフィールドはそれぞれ独立しており、またどちらも同じモードで対戦する。
切り替わったときに落下中のぷよ・テトリミノでそのままぷよの連鎖とテトリスのラインクリアを起こすことで、切り替わり後の連鎖・RENと合わせて強力なコンボ攻撃になる。
フィールドが変わっても予告おじゃまは持ち越されるため、時間切れ間際にはどちらのフィールドで死なない程度にダメージを受けるのかという駆け引きがある。
- パーティー
『ぷよぷよ』と『テトリス』でアイテムが降ってくるフィールドで対戦するルール。
フィールド内のアイテムを消す(ぷよぷよはおじゃまぷよのように隣接消し、テトリスはラインに含めて消す)と様々な効果が発動し、新たなアイテムが補充される。
アイテムを駆使して、制限時間内に獲得スコアを競う。
ゲームオーバーになっても即座に何度でも復活する代わりに、相手全員に一定のスコアが加算される。
ぷよぷよ側の組ぷよパターンは『ぷよぷよフィーバー』同様、キャラ毎に個別のものになる。
VS同様、PlayStation 4版より前の機種ではぷよぷよVSテトリスだとやはりテトリス側の一方的な展開になりやすい。
- ビッグバン
ぷよぷよの『フィーバーモード』とテトリスの『ラッキーアタックモード』で対戦するルール。
このモードではおじゃまが一切発生しないかわりに、フィールドの耐久値が存在し、互いに蓄積した火力の差で自身のフィールドの耐久値が無くなると負けとなる。
ベースとなるルールは「ずっとフィーバー」と「ラッキーアタック」。
ぷよぷよ側はキャラに関係なく常に2個組に固定、かつ1回でもぷよを消して連鎖が終わると次のマップへ、テトリス側のラッキーアタックは1度RENが途切れた時点で次のマップに移る。
とことん
一人用モード。本作ではとことんのルールもアドベンチャーモードの途中に組み込まれている。
- とことんぷよぷよ
ゲームオーバーにならないようにぷよを消していく標準的なモード。2個組のみ。ぷよ消去数でスピードアップ。
- とことんフィーバー
一定時間、無限に出現する連鎖のタネを消していくモード。2個組のみ。
- とことんちびぷよ
小さいぷよを使う「とことんぷよぷよ」。普段より広いフィールドで遊べる。キャラ別に個別の組ぷよパターンになる。
- マラソン
150ライン消すまでテトリスをプレイする。10ラインごとにスピードアップ。
設定により「とことんぷよぷよ」と同じエンドレスも可能。
- 40ライン
いかに速くテトリスで40ラインを消せるかを競うタイムアタック。
- ウルトラ
3分間の制限時間内にどれだけテトリスで高スコアを狙えるか挑戦するスコアアタック。
登場キャラクター
使用可能キャラクター
本作より新たに参戦 | ティ エス アイ オー ジェイ&エル ゼット エックス |
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ぷよぷよより参戦 | アルル&カーバンクル すけとうだら ルルー ウィッチ ドラコケンタウロス シェゾ サタン |
ぷよぷよフィーバーより参戦 | アミティ ラフィーナ シグ クルーク レムレス フェーリ |
ぷよぷよ7より参戦 | あんどうりんご ささきまぐろ りすくませんぱい エコロ |
ゲストキャラクター
本作で登場したテト号のキャラクターたちは版権がテトリス側になっている。
ショップ
ボイスチェンジなどを購入できる。
ここに無いキャラは後述のダウンロードコンテンツで購入可能。
- ボイスチェンジ
・りんご りすくませんぱい オー ティ (各1000pts)
・まぐろ アミティ アイ エス (各1800pts)
・アルル&カーくん すけとうだら ゼット ジェイ&エル (各2500pts)
- ぷよのしゅるい
・モジ (100pts)
・デジぷよ (200pts)
・ベタヌリ (50pts)
・カプセル (500pts)
・チョーク (750pts)
・MSX (900pts)
・モロ星人 (1200pts)
- テトリミノのしゅるい
・クラシカル (100pts)
・クリスタル (200pts)
・ダーク (350pts)
・スター (500pts)
・フェイス (750pts)
・クレヨン (900pts)
・ビリヤード (1200pts)
ダウンロードコンテンツ
『アドベンチャー』で語られることのなかった後日談などの話や、対戦用BGM、追加のボイスチェンジ、スキンなどを新たに追加購入することができる。
- 追加EX章 (各200円,EX8章~10章セットに限り500円)
・EX8章 すずらんのゆめ
・EX9章 プリンプのゆめ
・EX10章 星座空間のゆめ
- 追加BGM (各100円,全10曲セットに限り900円)
・システム16テトリス(俗にいう、セガの「アーケード版テトリス」の元祖BGM再現)
・へっぽこ魔王最強伝説
・紅き叫びの波動!
・Request from Puyopuyo
・Last from Puyopuyo2
・宇宙の命運をかけて
・Let's play with a rival
・Darkness of Puyopuyo2
・ぷよぷよのうた ピコピコミックス
・時空を超えて久しぶり
- ゲーム背景セット5種セット (300円)
- 追加ボイスチェンジ (各150円,全12キャラセットに限り750円,未解禁の場合は購入キャラ解禁)
・ボイス ラフィーナ&シグ
・ボイス クルーク&サタン
・ボイス シェゾ&ルルー
・ボイス フェーリ&レムレス
・ボイス ウィッチ&ドラコ
・ボイス エコロ&エックス
- 追加スキン (各100円,全5+5スキンセットに限り900円)
・ぷよスキン ブロック
・ぷよスキン ヒューマン
・ぷよスキン ソニック
・ぷよスキン テトリス風
・ぷよスキン ゲームギア風
・テトリミノ ダイス
・テトリミノ セガアーケード
・テトリミノ レトロ
・テトリミノ ぷよぷよ風
・テトリミノ ソニック風
- 追加あいさつ (各100円,1パックに3キャラ×5種の計15種類、全24キャラセットに限り700円)
あいさつパック1 りんご まぐろ りすくませんぱい
あいさつパック2 アミティ ラフィーナ シグ
あいさつパック3 クルーク フェーリ レムレス
あいさつパック4 アルル ルルー シェゾ
あいさつパック5 すけとうだら ドラコケンタウロス ウィッチ
あいさつパック6 ティ オー エス
あいさつパック7 アイ ゼット ジェイ&エル
あいさつパック8 サタン エコロ エックス
後期のPlayStation 4、Xbox版およびマイナーチェンジの『ぷよぷよテトリスS』ではこれらのDLCがすべて同梱されており、アドベンチャーを進めると追加されるようになっている。
関連イラスト
本作より先に、誕生を予言していたイラスト(2011年6月17日投稿)
また、陣内智則のネタにも、本作発売前に、ぷよぷよのプレイ中にテトリミノが落ちてきたり、逆にテトリスのプレイ中にぷよぷよが落ちてくるというものがあった。
関連タグ
ぷよぷよ テトリス SEGA クロスオーバー ぷよぷよテトリス2 ぷよぷよテトリスS